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MINI、新型「ミニクーパー3ドア」を日本導入 バッテリEVが463万円、ガソリンが396万円から

2024年3月1日 発売

396万円~531万円

新型MINIのバッテリEVモデル「クーパーSE 3ドア」

 ビー・エム・ダブリューは3月1日、約10年ぶりの全面改良モデルとして、新型「MINIクーパー」の3ドアモデルを発売した。MINI初となるバッテリEV(電気自動車)をラインアップし、価格はガソリンモデルの「クーパーC 3ドア」が396万円、「クーパーS 3ドア」が465万円、バッテリEVモデルの「クーパーE 3ドア」が463万円、「クーパーSE 3ドア」が531万円。納車は2024年第2四半期以降の予定。

 BMW製MINIクーパーの3ドアモデルは、2002年に初代モデルが誕生し、2007年に第2世代、2013年に第3世代へと進化し、今回の新型は第4世代目のモデルとなり、MINIの伝統的な基幹モデルであるハッチバックモデルをベースにした、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメントに位置する1台。また、日本におけるMINIの量産モデルとしては初となるバッテリEVの「クーパーE 3ドア」および「クーパーSE 3ドア」がラインアップされた。

クーパーSE 3ドア

 新型MINIのデザイン言語は「カリスマティック・シンプリシティー」で、エクステリアはミニマルな新しいデザインに刷新。航続距離に影響するエアロダイナミクスは、デザイン細部に調整を施し、特にEVモデルは重要なものだけを残したクリーンなサーフェスを特徴的とし、ボンネットスクープ、サイドスカットル、ホイールアーチの加飾、ロッドアンテナなどを廃止し、フラッシュドアハンドルおよびフィンアンテナを採用。また、エンジン搭載モデルは、EVとの差別化を図り、伝統のデザインコンセプトを踏襲し、ドアハンドルやアンテナの形状、ホイールアーチの加飾などは、以前までのモデルの特徴を継承している。

バッテリEVモデルのボディサイズは、3860×1755×1460mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2525mm

 アイコニックなMINIらしさを象徴するクラシカルなフォルムのLEDヘッドライトは、新デザインを採用し、アダプティブライト、ハイビームアシスタントを標準装備。シグニチャーライトは、フロントおよびリアライトの点灯方法を3つのパターンから選択でき、その日の気分でカスタマイズが可能。Welcome/Good-byeライトは、車両のキーを持った状態で車両に近づいたり離れたりすると、フロントおよびリアのライトがまるで挨拶をするかのように点滅する、MINIらしい機能が与えられた。

シグニチャーライトの点灯方法は3つのパターンから選択できる
テールランプも3種類の点灯パターンから選択可能

 温かく広々としたインテリアはデジタル化を実施。ステアリングの後ろのメーターパネルは廃止し、運転に必要なすべての情報は、ヘッドアップディスプレイに表示。さまざまなものを削ぎ落としたことで前方への視界が開け、広々とした室内空間を実現した。

 また、カーブを描くダッシュボードには、布地を連想させる新素材リサイクル・ポリエステルを初採用。最先端の有機ELテクノロジーを採用する大型の円形タッチセンターディスプレイには、直径240mmの高品質ガラスが使用され、スマートフォンを操作するような直感的な操作を可能とし、メインメニューでは各機能がウィジェットとして横並びに配置され、スワイプやタッチで操作し、メーターパネルとしての機能はもちろんのこと、AR機能付きナビゲーションシステム、メディア、電話、エアコンディショナー、各種設定など、すべての機能を一括操作できる。

 全車標準装備の「MINIエクスペリエンスモード」は、ダッシュボード上に最大7パターンの光のグラフィックを投影させ、光のパターンとアンビエントイルミネーション、そして新機能「MINIドライビング・サウンド」によってインテリア全体の印象を変化させる機能。

 各モードにはそれぞれデザインと背景があり、好みに応じて選択可能。また、お気に入りの画像をディスプレイの背景に設定したり、ビビッドモードでは流れている音楽のカバーアートの色に合わせたライトエフェクトが自動で選定され、ダッシュボード上に投影されるといった機能も備えている。

パワートレーンはガソリンモデル2種、EVモデル2種を用意

 ガソリンモデルのエンジンは2種類あり、クーパーC 3ドアは最高出力115kW(156PS)/5000rpm、最大トルク230Nm/1500-4600rpmを発揮する直列3気筒1.5リッターMINIツインパワーターボガソリンエンジン、クーパーS 3ドアは最高出力150kW(204PS)/5000rpm、最大トルク300Nm/1450-4500rpmを発揮する直列4気筒2.0リッターMINIツインパワーターボガソリンエンジンを搭載。いずれも7速DCT(ダブル・クラッチ・トランスミッション)が組み合わされ、ダイナミックな走りを実現する。

ガソリンモデルのボディサイズは、3875×1745×1455mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2495mm

 バッテリEVモデルのクーパーE 3ドアは、最高出力135kW(184PS)、最大トルク290Nmを発揮する電気モーターを前輪に搭載し、0-100km/h加速は7.3秒。ボディ床下に収納されているリチウムイオン電池のバッテリ容量は126.0Ah/40.7kWhで、一充電での走行可能距離は305km(ヨーロッパ認可数値)を誇る。また、クーパーSE 3ドアは、最高出力160kW(218PS)、最大トルク330Nmを発揮する電気モーターを前輪に持ち、0-100km/h加速は6.7秒。リチウムイオン電池のバッテリ容量は136.0Ah/54.2kWhで、一充電での走行可能距離は402kmとなる。

安全装備も充実

 高性能カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した最先端の先進安全機能ドライビングアシストを搭載。クーパーS 3ドアおよびクーパーSE 3ドアに、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、クロス・トラフィック・ウォーニングを標準装備とした。

フロントに2眼カメラを搭載

 さらに、クーパーS 3ドアおよびクーパーSE 3ドアに標準装備となるパーキングアシスタントは、鮮明な画像で車両のまわりの状況が確認できる「サラウンドビュー機能」、並列および縦列駐車を容易にする「パーキングアシスト機能」「ペダル踏み間違い急発進抑制機能」に加え、車両が時速35km以下で直前に前進したルートを最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となる「リバースアシスト機能」も採用。加えて、車載カメラを使用した全方向(前後&左右)記録可能なドライブレコーダーも標準装備する。

 また、バッテリEVモデルのクーパーE 3ドアおよびクーパーSE 3ドアには、車両に蓄えられている電力を外部に給電することが可能な「外部給電機能」を装備した。

歴代MINIクーパー

【お詫びと訂正】記事初出時、2.0リッターエンジンを誤って3気筒と表記しておりました。正しくは4気筒です。お詫びして訂正させていただきます。