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小糸製作所、路面にメッセージを描画する高精細ADBなど「CES2025」出展

2024年12月23日 発表

路面にメッセージを描画することができる高精細ADB

 小糸製作所は12月23日、米国子会社ノース・アメリカン・ライティング・インクと共同で出展する「CES2025」の出展概要を発表。CES2025では、次世代モビリティ社会に向けた小糸グループの「ライティング」と「センシング」技術や、「オープンイノベーション」の取り組みとしてセプトン(Cepton, Inc.)との協業事例など紹介する。

ライティング

 ライティング技術では、米国でも2022年2月に法制化された「ADB」(Adaptive Driving Beam:ハイビーム可変ヘッドランプ)について紹介、同社ではすでに米国の安全性能に合致したADBの開発を完了して、2025年度の市場投入を予定している。

 また、次世代ADBとして路面描画機能も搭載した「高精細ADB」のデモンストレーションを実施。ハイビームの照射範囲を16000個に分割し、点消灯・出力光度を制御することで、前方の車両だけなく、歩行者や標識にも最適な配光を提供する前照灯の機能に加え、クルマの状態・意思(メッセージ)を周囲の交通参加者に視覚的に伝える。

センシング

 センシング技術では、近い将来主流となるADASや自動運転において、高い精度で対象物までの距離測定や物体の形状・位置を検出する「LiDAR」を紹介。同社の光学技術とセプトンの先進センシング技術を融合させたLiDARとして「短距離:Nova」「中距離:Vista-X90」「長距離:Ultra」のラインナップを展示。

 また、長距離用のUltraについては、車両に搭載し、高解像度で性能に優れた検知状況をライブで実演すると同時に薄型で車両搭載性が高いという特徴を体感してもらう。

LiDARラインナップと主な仕様

オープンイノベーション

 オープンイノベーションの活動については、日本、シリコンバレー、イスラエルの3拠点で活動を行なっているスタートアップの探索活動や米セプトンを中心とした協業の取り組み事例を、映像やパネルを交えて紹介。小糸グループでは、新規事業創出に向け、センサ技術、AI技術、スマートシティ等をテーマに幅広い領域の技術・パートナーを探索しており、新たな技術との融合でシナジーの最大化を目指す。

小糸製作所ブース

開催概要

会期:2025年1月7日~10日(米国東部標準時間:EST)
会場:ラスベガスコンベンションセンター 3150 Paradise Rd, Las Vegas, NV 89109
小糸製作所ブース:West Hall #6522