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小糸製作所、米ナスダック上場のセプトンを子会社化 LiDAR事業強化
2024年7月30日 11:55
- 2024年7月29日 発表
小糸製作所は7月29日、米国ナスダック市場に上場するセプトン(Cepton, Inc.)について、同日開催の取締役会において、セプトンの子会社化を決議し、セプトンとの間で合併契約を締結したと発表した。
小糸製作所ではセプトンの子会社化に向けた株式取得に関する交渉を行なってきたが、セプトンと株式売買価額他、契約条件等について合意に至った。
セプトンの子会社化は、小糸製作所が米国デラウェア州に新設した中間持株会社の完全子会社である買収子会社とセプトンを合併する方法(逆三角合併)により実行される。合併後の存続会社はセプトンであり、セプトンは同中間持株会社の完全子会社となり、同中間持株会社を通じた小糸製作所の保有割合はおよそ94.1%となる見通し。
なお、セプトンのCEOであり大株主であるJun Pei氏、及び一部既存株主が、それぞれ保有するセプトンの普通株式の一部を同中間持株会社に現物出資し、同中間持株会社の一部持分を取得することから、小糸製作所に加えて、Jun Pei氏及び一部既存株主が本子会社化完了後も引き続きセプトンの間接的な株主となる。小糸製作所はセプトン普通株式を1株当たり3.17ドルで取得する予定で、セプトンの株主は保有するセプトン普通株式が消却される代わりに、その対価を100%現金で受領する権利を取得する。
これまでに、小糸製作所とセプトンは2018年よりLiDARの共同開発を開始、短・中・長距離用 LiDARの開発に取り組んでおり、2024年4月には、自動運転レベル4車両(高速道路や限定された地域等の、特定の条件下における完全自動運転)における周辺監視用途として、セプトンと協業で開発した短距離 LiDAR が選定され、受注に至っている。
小糸製作所によるセプトンの子会社化は、セプトンとの協業範囲が拡大する中、子会社化することにより、セプトンの優れた技術力と小糸製作所グループの自動車照明器や交通システム事業等で培った技術・ノウハウの組み合せを追求するとともに、両社で重複しているリソースの効率化等により、LiDAR事業におけるQCDD(品質・価格・供給・開発)及び市場競争力の更なる強化を図ることが、最善であると判断された。