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アストンマーティン、新型「ヴァンテージ ロードスター」 665PS&800NmのV8ツインターボ搭載
2025年1月17日 12:54
- 2025年1月15日(現地時間) 発表
アストンマーティンは1月15日(現地時間)、新型「ヴァンテージ」のコンバーチブルモデル新型「ヴァンテージ ロードスター」を発表した。納車は2025年第2四半期より開始予定。
新型ヴァンテージ ロードスターは、ヴァンテージ(クーペ)と同時に開発を行なったことで、重要となるダイナミック特性を維持しつつ、コンバーチブルモデルとしての乗り心地、ハンドリング、過剰な追加重量に妥協することなく機能や特性を実装できたという。
ルーフを開けた状態でも閉じた状態でもボディラインを損なわないデザインに仕上げていて、ルーフを開けても大きく傾斜したフロントガラスと高いウエストラインが組み合わさり、最初からルーフのないモデルとして設計したかのようなプロポーションを実現している。
また、オープンボディのため高い剛性を得るために、車両後部におけるボディの取り付け方法を改良したほか、コンバーチブルカーに特有の剛性低下を相殺するために重量を最適化したシアパネルを効率的に配置し、クーペモデルよりも横方向の剛性をさらに高めたという。
ルーフは、従来の「Kフォールド」よりも高速かつ軽量な「Zフォールド」構造とし、トノカバーを排除し、さらなる軽量化と低重心化を両立。ルーフは8層の断熱材から構成され、クーペと同じクラスの静粛性を確保したほか、総重量増加をわずか60kgに抑えたという。なお50km/h以下であれば開閉操作が可能で、ルーフの開閉にかかる時間は6.8秒。また2m以内であればリモコン操作でも開閉できる。
超剛性かつ軽量なルミニウム構造と複合素材のボディパネルを採用し、前後重量配分を49:51としたことで、サスペンションが理想的に機能するプラットフォームを実現。フロントにはレースから着想を得た不等長ダブルウィッシュボーン、マルチリンク・リアアクスル、コイルスプリング、ビルシュタイン製DTXアダプティブダンパー(専用チューニング)を採用。また、リアダンパーのソフトウェアの再調整やリアマウントのギアボックスの取り付け位置を再考。さらに非分離型ステアリングコラムを搭載することで、正確性、バランス、落ち着き、信頼性を備えたとしている。
パワートレーンは、最高出力665PSと最大トルク800Nmを発生するV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンを搭載。旧モデルよりもターボチャージャーを大型化し、カムシャフトプロファイルを見直し、圧縮比を最適化したことで、最高出力が155PS、最大トルクが115Nm向上。トランスミッションにはZF製の8速ATを組み合わせ、0-97km/h加速は3.5秒、最高速323km/hというパフォーマンスを誇る。
ブレーキはフロントに410mmのカーボン・セラミック製ブレーキディスクと6ピストンモノブロックブレーキキャリパーを装備。タイヤはミシュランが特別に開発した専用のパイロットスポーツS5を履く。
ボディカラーは、「イリデッセントサファイア」「サテンイリデッセントサファイア」「ブロンズフレア」の3色の新カラーバリエーションを追加。また、ルーフは「ブラック」「レッド」「ブルー」「ブラック&シルバー」から選択できる。さらに、21インチホイールは4種類あり、7色のブレーキ・キャリパーを組み合わせられる。
アストンマーティンのチーフ・エグゼクティブ・オフィサーであるエイドリアン・ホールマーク氏は、「新型ヴァンテージの技術的および動的性能は、先行するどのヴァンテージをも遥かに凌ぐ卓越したパフォーマンスを発揮し、現在ではクラス最高水準のスポーツカーと評されています。ヴァンテージ ロードスターは、ヴァンテージ(クーペ)のすべての利点を備えながらも、当社のエンジニアリングおよびダイナミクス・チームによる入念な作業により、洗練性や性能に一切妥協することなく、改革を見事に成し遂げたという点において、これまでの功績と何ら変わりはありません。ヴァンテージ ロードスターは、他に類を見ない世界トップクラスのオープンエア・ドライビング体験を提供します」と述べている。