ニュース

小野測器、ベンチマーキングレポート販売の次期計測車両は航続距離2100km超のBYD「シール06 DM-i」

2025年1月17日 発表

ベンチマーキングレポート販売の次期計測対象車両はBYD「シール06 DM-i」に

 電子計測器の製造および販売を行なう小野測器は1月17日、新規事業「ベンチマーキングレポート販売」の次期計測対象車両をBYDのPHEV(プラグインハイブリッド)「海豹(シール)06 DM-i」に決定するとともに、コベルコ科研と共同企画を立ち上げ、同車の性能評価を小野測器、分解展示をコベルコ科研で行なうと発表した。

 ベンチマーキングレポートは小野測器が持つ計測器やラボなどを用い、多数の試験を行なって車両データを取得し、それを試験項目ごとにレポートとして販売するというもの。これまで電動車両(EV)を計測対象としていたが、今回PHEVを計測対象車両として選定した理由に「世界最高水準のエンジン熱効率46.06%」「2.9L/100kmという低燃費」「2100kmを超える航続距離」という、前例のない記録を打ち立てている点を挙げる。国内外の自動車メーカーがその性能に注目しており、計測器メーカーならではの視点でいち早くその性能を調査し、詳らかにしたいという。

 また、レポートを作成していくにあたり、部品の分解調査に長けたコベルコ科研と手を組むことで「計測値だけでなく、構成部品にどのような工夫がなされているかをいち早く確認したい」というニーズにも応えるとのこと。分解展示はコベルコ科研が2025年2月ごろ、法人向けに計画。小野測器のベンチマーキングレポート販売(車両状態の動的性能を網羅)は2025年春から順次リリースする予定。

 次期計測対象車両として使われるシール06 DM-iは中国仕様の2024年モデル。直列4気筒1.5リッターエンジンに2モーター式プラグインハイブリッドシステムを組み合わせる前輪駆動モデルとなる。

シール06 DM-iのベンチマーキングレポート販売は2025年春から順次リリース