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2024年の交通事故死者数は2663人、前年比15人減と減少に転じる

2025年1月7日 発表

交通事故死者数推移(昭和23年~令和6年)

2024年の交通事故死者数は15人減に

 警察庁交通局交通企画課は1月7日、令和6年中(2024年1月~12月)の交通事故死者数を発表した。発表によると交通事故死者数は2663人で15人減となり、68人増となった2023年から減少に転じた。

 1970年ごろには1万6000人を超えていた交通事故死者数は、1996年以降1万人を下まわるようになり、近年は4000人以下に。2015年に前年から4人増となったものの、それ以降は確実に減少。コロナ禍が始まった2020年は初めて3000人を下まわったが、5月より5類感染症移行が行なわれた2023年は、68人増と大幅に増加した。

 2024年は1年を通じてコロナ禍の影響がなかった年となり、交通事故死者数の上昇が懸念されたものの前年度からは15人減少。1年を通じてコロナ禍の影響がなかった2019年の3215人と比較しても552人の減少となる。

 前年に比べて減少に転じた理由としては、年度末でもあり2月に比べて交通事故死者数が上昇する3月で49人減となっていることが挙げられる。

交通事故死者数推移

西暦和暦交通事故発生件数(件)負傷者数(人)死者数(人)死者数増減(人)
1948年昭和23年21,34117,6093,848
1949年昭和24年25,11320,2423,790-58
1950年昭和25年33,21225,4504,202412
1951年昭和26年41,42331,2744,429227
1952年昭和27年58,48743,3214,696267
1953年昭和28年80,01959,2805,544848
1954年昭和29年93,86972,3906,374830
1955年昭和30年93,98176,5016,3795
1956年昭和31年122,691102,0726,751372
1957年昭和32年146,833124,5307,575824
1958年昭和33年168,799145,4328,248673
1959年昭和34年201,292175,95110,0791,831
1960年昭和35年449,917289,15612,0551,976
1961年昭和36年493,693308,69712,865810
1962年昭和37年479,825313,81311,445-1,420
1963年昭和38年531,966359,08912,301856
1964年昭和39年557,183401,11713,3181,017
1965年昭和40年567,286425,66612,484-834
1966年昭和41年425,944517,77513,9041,420
1967年昭和42年521,481655,37713,618-286
1968年昭和43年635,056828,07114,256638
1969年昭和44年720,880967,00016,2572,001
1970年昭和45年718,080981,09616,765508
1971年昭和46年700,290949,68916,278-487
1972年昭和47年659,283889,19815,918-360
1973年昭和48年586,713789,94814,574-1,344
1974年昭和49年490,452651,42011,432-3,142
1975年昭和50年472,938622,46710,792-640
1976年昭和51年471,041613,9579,734-1,058
1977年昭和52年460,649593,2118,945-789
1978年昭和53年464,037594,1168,783-162
1979年昭和54年471,573596,2828,466-317
1980年昭和55年476,677598,7198,760294
1981年昭和56年485,578607,3468,719-41
1982年昭和57年502,261626,1929,073354
1983年昭和58年526,362654,8229,520447
1984年昭和59年518,642644,3219,262-258
1985年昭和60年552,788681,3469,261-1
1986年昭和61年579,190712,3309,31756
1987年昭和62年590,723722,1799,34730
1988年昭和63年614,481752,84510,344997
1989年平成元年661,363814,83211,086742
1990年平成2年643,097790,29511,227141
1991年平成3年662,392810,24511,109-118
1992年平成4年695,346844,00311,452343
1993年平成5年724,678878,63310,945-507
1994年平成6年729,461881,72310,653-292
1995年平成7年761,794922,67710,68431
1996年平成8年771,085942,2049,943-741
1997年平成9年780,401958,9259,642-301
1998年平成10年803,882990,6769,214-428
1999年平成11年850,3711,050,3999,012-202
2000年平成12年931,9501,155,7079,07361
2001年平成13年947,2531,181,0398,757-316
2002年平成14年936,9501,168,0298,396-361
2003年平成15年948,2811,181,6817,768-628
2004年平成16年952,7201,183,6177,436-332
2005年平成17年934,3461,157,1136,937-499
2006年平成18年887,2671,098,5646,415-522
2007年平成19年832,7041,034,6525,796-619
2008年平成20年766,394945,7035,209-587
2009年平成21年737,637911,2154,979-230
2010年平成22年725,924896,2974,948-31
2011年平成23年692,084854,6134,691-257
2012年平成24年665,157825,3924,438-253
2013年平成25年629,033781,4924,388-50
2014年平成26年573,842711,3744,113-275
2015年平成27年536,899666,0234,1174
2016年平成28年499,201618,8533,904-213
2017年平成29年472,165580,8503,694-210
2018年平成30年430,601525,8463,532-162
2019年令和元年381,237461,7753,215-317
2020年令和2年309,178369,4762,839-376
2021年令和3年305,425361,7682,636-203
2022年令和4年300,839356,6012,610-26
2023年令和5年307,911365,0272,67868
2024年令和6年290,792343,7562,663-15
月別交通事故死者数

「令和6年中の交通事故死者数について」国家公安委員会委員長コメント

 昨年の交通事故による死者数は、2,663人で、前年比15人、0.6%の減少となりました。

 これは、政府をはじめ、関係機関・団体や国民一人一人が交通事故の防止に向け、積極的に取り組んできた結果だと考えております。

 しかしながら、今なお多くの尊い命が交通事故で失われていることに変わりはありません。

 国家公安委員会といたしましては、今後、各界各層と連携しながら、こどもや高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保、自転車等の交通ルール遵守の徹底、飲酒運転等の悪質・危険な交通違反の取締り等の多角的な取組を、効果的かつ強力に推進するよう、警察を指導してまいりたいと考えております。

 昨年11月には、自転車の酒気帯び運転やながらスマホの罰則を規定する改正道路交通法が施行されました。

 また、本年3月には、マイナ免許証が導入されます。

 国民の皆様におかれては、引き続き、交通ルールの遵守に努めていただきますようお願いします。