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BMW、漆黒をまとい日本の職人技術をふんだんに用いた日本専用100台限定車「X7 BLACK-α」

編集部：北村友里恵

2025年5月8日 11:12

2025年5月8日発売
1625万円～2140万円

日本専用限定車「X7 BLACK-α」

90台の「X7 xDrive40d BLACK-α」と9台の「X7 M60i xDrive BLACK-α」

　ビー・エム・ダブリューは5月8日、SAV（スポーツ・アクティビティ・ビークル）の最上級ラグジュアリー・モデル「X7」をベースにした日本専用限定車「X7 BLACK-α（エックスセブン・ブラック・アルファ）」を発売した。価格はディーゼルエンジン＋48V MHEV搭載モデル「X7 xDrive40d BLACK-α」が1625万円、ガソリンエンジン＋48V MHEV搭載のMパフォーマンスモデル「X7 M60i xDrive BLACK-α」が2140万円。

　X7 BLACK-αは日本限定100台の導入となり、90台のX7 xDrive40d BLACK-αはBMW正規ディーラーでの先着販売、9台のX7 M60i xDrive BLACK-αは専用Webサイト上での先着順による注文となり、納車は6月以降を予定している。

　なお、残る1台のX7 M60i xDrive BLACK-αは、ビー・エム・ダブリューがタイトルスポンサーとなる、6月5日～8日に宍戸ヒルズカントリークラブで開催される「BMW 日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ」の優勝副賞として、同選手権の優勝者に贈呈される予定となっている。

X7 BLACK-α

　今回導入される日本専用限定車は、全ての光の波長を吸収する黒から、さらに光沢を排除したマット仕様で、力強い漆黒となるBMW Individual Special Paintの「フローズン・ブラック・メタリック」をボディカラーに採用。宝石のような無限の輝きを放つクリスタルが印象的な上下2分割のツイン・サーキュラー＆ダブル・ライト、暗闇で光を放ち存在感を増すアイコニック・グローのブラック・キドニー・グリル、1万5000個の青白い星の輝きに似たパノラマ・スカイルーフなどで、色のない深淵からあざやかにきらめく光がエレガントな輝きを放つコントラストを表現することで、唯一無二の存在感を放っている。

　X7 xDrive40d BLACK-αのホイールには、22インチMライト・アロイ・ホイールVスポーク・スタイリング755M（ジェット・ブラック）を採用し、X7 M60i xDrive BLACK-αのホイールには、23インチ BMW Individual ライト・アロイ・ホイールVスポーク・スタイリング 9141 バイカラー（ジェット・ブラック）を採用。

　さらに、X7 M60i xDrive BLACK-αは、よりスポーティでスタイリッシュなデザインのハイグロス・ブラック仕様のMドア・ミラー・カバーを採用し、テールゲートに取り付けられたモデル・バッヂはブラック仕様となっている。

X7 BLACK-α専用装備品

バッヂ

　1950年（昭和25年）に折井着色所として創業して以来、伝統技術を受け継ぎ、仏像、梵鐘、茶道具などのさまざまな鋳造品の着色を手掛けてきた「モメンタムファクトリー・Orii」の職人の手によって、1枚ずつレーザー彫刻を施し、表面に出た素地部分に純銀に近い色調を塗布。金属調の冷たいシルバーではなく純銀に近い色調にこだわり、富山県高岡で培われた伝統的な金属への着色技術を用いた高品質な真鍮製の専用バッヂをセンターコンソールにあしらっている。

ドア・プロジェクター

　ひと筆の線で描いた「α」が輝く姿をドア・プロジェクターで表現し、特に夜間に運転席、助手席の足下を照らすことで、X7 BLACK-αに乗り込む際の高揚感を高めている。

X7 M60i xDrive BLACK-αのみの専用装備品

漆蒔絵/螺鈿装飾トリム

　前席まわり、センターコンソールには、漆芸作家である服部一齋氏作の漆蒔絵/螺鈿装飾トリムを採用。縁起のよいタイミングで吹く追い風「時つ風」をコンセプトに、深淵の中で時つ風が吹くことで光り輝く、ひと筋の光を銀で表現。白蝶貝の輝きをアクセントに、繊細に塗られた漆と銀によって上質かつしっとりとした蒔絵らしい光をまとうとともに、直線的で力強いデザインにより、BMWの「駆けぬける歓び」をイメージしている。

漆蒔絵/螺鈿装飾トリム

専用染色糸と手作業によって仕上げられたフロアマット

　川島織物セルコンは、材料や織り方、パターンの変化により100種類の異なる黒の織物を作り出す「百の黒-A Hundred Black」を2024年のミラノデザインウィークに出展。その知見を活かし、専用染色糸を用いて、同社の職人が手作業で製作したフロアマットを採用。日本の伝統である「深い黒」にこだわるとともに、フロアマットとしては異例となるウール素材を色あざやかで上質な風合いに保ち、卓越した品質で仕上げられている。

　また、このフロアマットには、世界3大デザイン賞の1つと言われているドイツのRed Dot Design Awardで2025年に受賞を果たした川島織物セルコンのウール・ラグ「KOTOSOME」が誇る「古都京都で染め、職人の手仕事で丁寧に作り、高機能な加工を付与する」というこだわりのモノ作りが活かされているとのこと。

専用フロアマット

　今回の日本専用限定車のベース車となったX7は、高級感あふれる威風堂々としたデザインと、ラグジュアリーモデルにふさわしい乗り心地、最大7人乗りを可能とするSAVとしての高い実用性を備えたモデル。存在感あふれるボディサイズ、堂々たるたたずまいを備えたエクステリアデザイン、ロングホイールベースによる余裕があり乗員が長時間快適に過ごせるラグジュアリー感あふれる室内空間、路面状況を各ホイールのセンサーで感知して車高を自動調整する4輪アダプティブ・エア・サスペンションを採用している。