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BMW、新型7シリーズ発表会 アートとテクノロジとラグジュアリーの融合を会場全体で表現

2022年11月15日 実施

新型「i7」とビー・エム・ダブリュー株式会社 代表取締役社長 クリスチャン・ヴィードマン氏

BMWの考える「ラグジュアリー」な世界観を提供

 ビー・エム・ダブリューは11月15日、東京・六本木の国立新美術館にて「FORWARDISM BMW THE SEVEN ART MUSEUM(フォワーディズム ビー・エム・ダブリュー セブン アート ミュージアム)」と題し、革新とラグジュアリーを極めた新型7シリーズの発表会を実施した。価格はX7が1339万円~1698万円、i7が1670万円。

 ビー・エム・ダブリューの代表取締役社長のクリスチャン・ヴィードマン氏は、発表会を開催できたことを祝うとともに、「このセブンアートミュージアムは、アートとテクノロジの融合を体感できるイベントで、今日はBMWブランドの2つの重要な製品を発表します。BMWは今年『EV』『M』『ラグジュアリー』の3つに重点を置き、バッテリEVモデルの『i7』『iX60』を発表。そして、Mについては、創業50周年を迎えたことで、『Kithモデル』などいろいろな限定モデルを展開してきました。そして3つ目の柱であるラグジュアリーについて今日は発表します。BMWが提供するラグジュアリーの世界をぜひ体験していただきたい」とあいさつ。

ビー・エム・ダブリュー株式会社 代表取締役社長 クリスチャン・ヴィードマン氏

 続けてヴィードマン氏は、「BMWでは自動車製造だけでなく、人・パートーナー・社会にいたるまで幅広い範囲でサスティナビリティな活動に取り組んでいる」と強調するとともに、「今年3月にBMW Tokyoは、日本環境協会エコマーク事務局より、『エコストア』として日本で初めて認定されました。そして10月にはBMWとMINIのディーラー約20社が、エコストア認定を受けていて、今後は全国の店舗に広げていきます。この不安定で変化の激しい世界においてBMWグループは、ユーザーに最高のドライビングプレジャーを届け続けることが、ブランドと企業としてもっとも信頼できる価値のある約束だと確信しています」と、今後の変わらぬ方針を語った。

 また、新型7シリーズについては「常にラグジュアリーとプレミアムなモビリティを表現してきたが、7代目となる7シリーズは、デザイン、ボディ、テクノロジを大幅に刷新し、新しい顔になりました。生まれ変わった7シリーズは、イルミネーションを内蔵したキドニーグリル、新開発のクリスタルヘッドライト、空力デザインが特徴です。インテリアは、広い室内空間を確保したこと大型のバックシートモニターで、さらなるラグジュアリーさを演出。この新しいテクノロジとドライビングプレジャーをぜひ体験してほしい」と語った。

 その他にもヴィードマン氏は、「日本のEV需要はますます増加していて、特にプレミアムセグメントは、この新型i7がEVとICEの両モデルを展開するのでベンチマークになると考えています。非常にラグジュアリーなモビリティで、いままでにないワクワク感を提供できます。そして、EV、M、ラグジュアリーの3つの要素は、常にその革新的と比類なき体験で世界を楽しませ、これからも私たちの生活に影響を与え続けることでしょう。だからこそ私たちBMWは、この3つの要素の連動を製品やドライビングプレジャーを通じて体験することができると信じており。これからも、もっともラグジュアリーなブランド戦略を目指します」とコメントを締めくくった。

7代目となり新たなステージへと昇華した7シリーズ

ビー・エム・ダブリュー株式会社 BMWブランド・マネージメント部門ダイレクター 遠藤克之輔氏

 BMWブランド・マネージメント部門ダイレクターの遠藤克之輔氏は、新型「i7」と「X7」について「BMWがいかにテクノロジとラグジュアリーとアートに、心血を注いでいるかがご理解いただけると思います。また、7代目となった7シリーズは新しくなっただけではなく、『FORWARDISM』というコミュニケーションコピーがあり、それは『まったく誰も見たことのない世界、新しいことに挑戦し続ける』そういった考え方や生き方そのものです。そして、新型7シリーズは、それを体現するユーザーに届けるために作られたモデルなんです」と紹介。

BMW新型i7 xDrive60は「EXCELLENCE」「M Sport」の2グレードを設定
展示車のボディカラーはBMW Individualの2トーンペイントで、オキサイドグレー×タンザナイトブルー
フロント
サイド
リア
タイヤはピレリの「P ZERO」サイズはフロントが255/40R21、リアが285/35R21

 スタイリングも、とことんプロポーションにこだわっていると説明し、BMWが近年掲げている「モノリシック=1つの塊のような」デザインを採用していて、フロントからリアへと流れる美しいプロポーションの秘密はピラーにあり、Cピラーの後端にある伝統の「ホフマイスター・キンク」、さらにフロントも伝統の「キドニーグリル」を採用しているが、新たに外周に細いLEDライトが配され、夜は光の輪を演出。

周囲にLEDライトを搭載している新キドニーグリル

 さらに薄型で2段構造になったツイン・サーキュラー/ダブル・ヘッドライトは、スワロフスキーに特別に依頼して製作したクリスタルデザインとなっていて、通常クリスタルは丸型を使用するが、ヘッドライト用に薄型に鋭角で細かい仕様を採用。オーナーが近づくと光るウェルカムライト機能も搭載し、昼間は太陽光を吸収して虹色に輝くという。

上段がデイライトとウインカー、下段がロービームとハイビーム
LEDウインカーとカメラを内蔵するサイドミラー
テールランプも薄型となっている

 インテリアについて遠藤氏は、新しくなったアンビエントバーを紹介。そのときの雰囲気や気持ちに合わせて7色に輝くという。シートも従来の高級メリノレザーの設定もあるが、新たにカシミヤと本革のコンビネーションシートを採用。事前に行なった特別内覧会でもユーザーから好評だったといい、「多くのユーザーがコンビネーションシートを選択するのではないかと思う」と遠藤氏は語った。

センターパネルのアンビエントバーは自動的にカラフルに発光するという
運転席
1枚の大きなカーブドディスプレイを搭載
シフトなど操作スイッチ類を中央に配置
ドリンクホルダーはカバー付き
ワイヤレスチャージングを標準装備
天井のライト&スイッチ類
コンビネーションシートの後席
コンビネーションシートの前席
トランク
トランクは2段構造

 そして量産車初となる後席用の31.3インチのシアタースクリーンを搭載。BMWではリアシートエンターテイメントエクスペリエンスと題し、後席での没入感のあるエンタメを実現させている。8Kにも対応できるスクリーンで、後席ドアに内蔵されたタッチパネルを操作すると、天井からスクリーンが降りてくるだけでなく、後席窓とリアガラスにも自動的にカーテンがかけられ、一瞬にして後席がプライベートシネマスクリーンと化す。また、Amazonファイアスティックも内蔵していて、好きな番組をいつでも自由に視聴可能としている。

31.3インチのシアタースクリーン。後席が広いのでこれだけ大きなスクリーンが目の前にあっても圧迫感はない
前後位置や角度も調整可能。使用しないときは天井へ移動する
後席ドアにあるタッチパネル。シアタースクリーンの操作などが可能

 BMW初のBEV(バッテリ電気自動車)ラグジュアリーセダンとなるi7は、2013年から培ってきたEV技術を活用し、システムトータル最高出力は400kW(544PS)、前後にモーターを搭載する4輪駆動となり、一充電あたりの航続距離はWLTCモードで650kmを誇る。静かでありながら車重を感じさせないパワフルな走りも特徴で、発進からコーナリングまで雲の上を滑るような乗り心地を実現しているという。

 また、BMWは同じボディ構造のままパワートレーンの選択を可能にしていて、直列6気筒ガソリンエンジン+48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、最高出力280kW(381PS)のガソリンハイブリッドモデルと、同じく直列6気筒のディーゼルエンジン+48Vマイルドハイブリッドを組み合わせ、最高出力220kW(299PS)のディーゼルハイブリッドモデルを設定。ガソリンもディーゼルもどちらもxDrive搭載の4輪駆動となる。

ボンネットを開けるとICE(内燃機関)搭載モデルの設定もあるとのことでエンジンを搭載していないがエンジンカバーが装着されていた。BEVのi7では電気関係の配線がエンジンルームに収められている

 ちなみに、すでに予約は可能になっていて、現状でもたくさんのオーダーが入っているというが、2023年3月以降生産モデルは価格改定を行なうとのこと。

・直列6気筒ディーゼルエンジン+48Vマイルドハイブリッド
740d xDrive Excellence:1460万円 → 1495万円
740d xDrive M Sport:1460万円 → 1495万円

・直列6気筒ガソリンエンジン+48Vマイルドハイブリッド
740i xDrive Excellence:1490万円 → 1532万円
740i xDrive M Sport:1490万円 → 1532万円

・BEV
i7 xDrive Excellence:1670万円 → 1710万円
i7 xDrive M Sport:1670万円 → 1710万円

フェイスリフト&ブラッシュアップされたフルサイズSUVモデル「X7」

ビー・エム・ダブリュー株式会社 BMWブランド・マネージメント プロダクト・マネージャー 御館康成氏

 BMWブランド・マネージメント プロダクト・マネージャー 御館康成氏からは、新型7シリーズ「X7」の解説が行なわれた。御館氏は「ラグジュアリーモデルのインテリアというと、限られた日のVIP用の閉じられたプライベート空間というイメージがあるが、X7はそうではなくて、あたかもボートで海の上をクルージングしているように明るく清潔で高品質で、乗っているみんなが楽しいといったクルマを目指しました」という。

 今回のマイチェンでは、それらのコンセプトをしっかりと踏襲しつつ、エクステリアには新たなBMWのラグジュアリー顔で、路上で圧倒的な存在感を誇る「ツインサーキュラー/ダブルライト」を採用。インテリアも、インストルメントパネルからセンターディスプレイを覆うカードディスプレイを採用。また、電動アンチロールバーを使った「エグゼクティブ・ドライブ・プロ」を全車標準装備とし、走りの質感を高めている。

3列シートのフルサイズSUVモデルの「X7」がマイチェンした

アートとテクノロジの融合と新しい調和のモデルを披露

音楽家の渋谷慶一郎氏とアンドロイド「オルタ4」

 発表会の途中には、この日のコンセプトである「アートとテクノロジの融合」を実演するべく、音楽家の渋谷慶一郎氏とアンドロイド「オルタ4」が登場。渋谷氏が即興で弾くピアノに対して、オルタ4は自分で考えながら歌うというパフォーマンスを披露した。渋谷氏いわく「人間同士でやるとどうしても自分のほうがと、いいところを見せようとしたりするけれど、アンドロイドはそういった行動がなく、お互いに調和しながらやっている。新しい調和のモデルを音楽で探している」とコメントしていた。

【BMW】新型7シリーズ発表会 音楽家の渋谷慶一郎氏とアンドロイド「オルタ4」による即興(2分33秒)

 なお、11月16日~17日の10時~18時に、国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)に新型i7が展示されているので足を運んでみてはいかがだろう。

【お詫びと訂正】記事初出時、日本環境協会の表記に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。