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メルセデス・ベンツ、新型4ドアクーペ「CLAクラス」発表会
スーパーホットでセクシーなデザインで若い世代のハートを掴む
(2013/7/24 21:15)
メルセデス・ベンツ日本は7月24日、東京・六本木のメルセデス・ベンツ コネクションにおいて新型4ドアクーペ「CLAクラス」の発表会を行った。ハイパワー仕様となる「CLA 45 AMG 4MATIC」をはじめCLAクラスの各グレードが展示された。
メルセデスのブランドイメージを端的に表現したデザイン
発表会では、冒頭、同社の上野金太郎社長兼最高執行経営役員(CEO)がCLAクラスを「個性的で鮮烈なデザインが大きな特徴。“コンセプト・スタイル・クーペ”の美しく表情豊かなデザインを見事に量産モデルでも実現することに成功し、このデザインそのものがメルセデスのブランドイメージを端的に表現している」と紹介した。
続いて、マーク・ボデルケ副社長(営業/マーケティング部門担当)がCLAクラスの説明を行った。CLAクラスはこれまでメルセデス・ベンツに乗ることを考えていなかった層に訴求するために投入されたクルマとし、上野社長も強調したデザイン面については「スーパーホットでセクシーなデザインは、30代、40代の若い世代のハートを確実に掴む」と予測した。
デザイン上の特徴は「エレガントに流れるクーペフォルムは無類の美しさ。Cd値0.23を実現し、燃費向上と優れた静粛性、高速安定性の大きく貢献した」と説明した。
安全装備はミリ波レーダーによって自動的にブレーキをかけて追突リスクを低減させる「CPA」が標準装備であることや、環境適合性では「CLA 180」がエコカー減税100%対象予定であることをあげた。
また、CLAクラスの特徴のひとつの価格は、エントリーモデルの「CLA 180」で335万円からと低価格であるとともに、ターボチャージャー付き2.0リッターエンジン搭載で4輪駆動の「CLA 250 4MATIC」が500万円を切る484万円としたことで価格面の魅力を強調した。
その一方、ハイパワーモデルの「CLA 45 AMG 4MATIC」はターボ付きとはいえ2リッターエンジンで360PSと高い出力を得ていることをあげ、CLAクラスの多彩なラインアップが顧客の幅広い要望に答えることができるクルマとした。
今後の営業展開としては「CLA is Born」というメインコピーを掲げて新しいカテゴリーのクルマが登場したことを強調。8月下旬からテレビCMを放映するほか、東京のメルセデス・ベンツ コネクションではCLAクラスの展示に合わせ、建物全体をプラネタリウムのような展示に変更する予定だ。CLAクラスのデビューフェアは8月31日、9月1日の2日間で、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店で実施する。
なお、発表会で明言はしなかったが、CLAクラスは今までのメルセデス・ベンツに縁がなかった新しい顧客に向けて訴求するため、ほぼ同サイズでセダンのCクラスとは競合しないと考えているようだ。
新型モデルを花火のように続々と打ち上げる
上野社長によれば「2013年上半期の販売状況が全世界で69万台超と過去最高。日本でも約2万4000台と前年比24%増」とメルセデス・ベンツ全体が好調と説明する。この理由には、新しいブランドイメージや販売対応の改善などが奏功した結果だと上野社長は説明する。それに加え、新型車の導入が販売台数の上乗せに大きな影響があったことも伺わせている。
今年になって投入した新型車は、1月のAクラス、5月のEクラス(マイナーチェンジ)、そして今回のCLAクラス。今後、新型Sクラスの導入や消費税増税をはじめとする税制改正前の駆け込み需要、年末に向けての需要もあるが、CLAクラスによって新しい層の顧客が増加し、台数の積み上げも見込まれるからだ。
また、ボデルケ副社長が「これで立ち止まることなく、ホットでエモーショナルな新型モデルを花火のように続々と打ち上げる」と明言したことから、今後の新型車の戦略的な投入に期待が持てそうだ。
CLA 250
ターボチャージャー付きの2.0リッターエンジンを搭載する「CLA 250」。エントリーモデルの「CLA 180」と比べて、標準でレザー仕様の「DINAMICAシート」やナビゲーションシステムの搭載など、装備が全体的にグレードアップしている。