ニュース
ボルボ、特別限定車「Polestar」を「S60」30台、「V60」60台発売
WTCCなどに参戦したポールスター社との共同開発コンプリートカー
(2014/5/1 15:22)
ボルボ・カー・ジャパンは5月1日、ボルボ・カー・グループのオフィシャル・レース・パートナーであるポールスター社と共同開発したコンプリートカー「S60 Polestar」「V60 Polestar」を限定発売した。それぞれS60 Polestarが799万円で30台限定、V60 Polestarが819万円で60台限定となる。
1996年に設立されたポールスター社は、ボルボの「850」「S40」「S60」「C30」などで、BTCC(英国ツーリングカー選手権)、WTCC(世界ツーリングカー選手権)といったレースに参戦してきた。これまでにもボルボのラインアップにパッケージオプションの形でポールスター社のレースDNAが生かされてきたが、今回は初めてスペシャルチューニングを施すハイパフォーマンスコンプリートカーとして共同開発された。
S60とV60の「T6 AWD R-DESIGN」をベースとした今回の限定車では、3.0リッター直列6気筒ターボエンジンに、新しいツインスクロールターボとインタークーラーを設定。さらに専用コンピュータプログラムを採用し、最高出力257kW(350HP)/5700rpm、最大トルク500Nm(369lb-ft)/2800-4750rpmを発生させる。また、6速ATのシフトプログラム、AWDシステムの駆動力配分などの変更も合わせて実施し、0-100km/h加速で4.9秒を実現している。動力性能の引き上げに合わせ、フロントブレーキには371mmのベンチレーテッドディスクとブレンボ製の6ピストンキャリパーを装着した。
エクステリアデザインでも、ボルボ・カー・グループで行った風洞試験データを利用してエアロダイナミクスを改善。専用フロントスポイラーを装着して車体下部の空気の流れを最適化したほか、リアには専用のディフューザーに加え、S60にリアスポイラー、V60にルーフスポイラーを追加してダウンフォースを増加させている。
インテリアでは、スポーツ走行時のホールド性を高めるため、本革シートの表皮を変更して2種類の革を組み合わせたタイプを専用設定。また、本革ステアリングやフロアマットのステッチ、イルミネーテッド・シフトノブなどにブルーを用い、スポーティなイメージを強調している。
このほか、装備面ではチルトアップ機構付き電動サンルーフ、先進安全装備をセットにしたセーフティ・パッケージなどを標準装着している。