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スバル、新型車「レヴォーグ」の大規模試乗会をセントレアで開催

福岡、大阪、仙台、広島は参加者募集中

中部国際空港 セントレアで開催されたレヴォーグの大規模試乗会「LEVORG DRIVING EXPERIENCE」
2014年6月21日~22日開催

衝突回避が可能な相対速度が約50km/hとなったプリクラッシュブレーキ体験などの試乗プログラムが用意されていた

 スバル(富士重工業)は、新型スポーツツアラー「レヴォーグ」を6月20日に発売。このレヴォーグの大規模体感試乗イベント「LEVORG DRIVING EXPERIENCE」を6月21日、中部国際空港 セントレアからスタートした。

 このLEVORG DRIVING EXPERIENCEは、この中部国際空港 セントレアを第1回目とし、以後、6月28日~29日の札幌会場(シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ)、7月5日~6日の東京会場(お台場・青海J街区)、7月12日~13日の福岡会場(福岡タワーそば特設会場)、8月2日~3日の大阪会場(泉大津フェニックス)、8月9日~10日の仙台会場(宮城スタジアム)、8月23日~24日の広島会場(マリーナホップ)と開かれていく。いずれも事前申込み制となっており、福岡会場以降は応募を受け付け中だ。詳細は同イベントの特設サイト(http://www.subaru.jp/levorg_ex/)を参照してほしい。

 名古屋地区の会場にセントレアが選ばれたのは、その立地条件のよさからだ。大規模な駐車場があり、EyeSight ver.3によるプリクラッシュブレーキ体験や、レヴォーグの運動性能を確認するためのパイロンコース体感試乗ができ、空港に直結する知多横断道路を使っての高速道路運転支援機能「アクティブレーンキープ」体験などのコース設定も容易にできる。実際、セントレアから半田中央IC(インターチェンジ)まで片道8km程度のコース設定がされていた。なお、この半田にはボーイング 787や777の中央翼などを生産する同社の半田工場や半田西工場があり、そこで生産された部品はセントレアから米国ワシントン州シアトルにあるボーイングのエバレット工場まで空輸されている。このことも試乗会開催場所決定の背景にあるのかと確認したところ、スバルスタッフからは「あまり関係ありません。駐車場や高速道路などの立地条件がよかったから」との答えが返ってきた。

スバルが中央翼を生産するボーイング 787 ドリームライナー
ちょうど主脚の収まる個所が中央翼
787の奥に止まっているのが、中央翼などの部品をエバレット工場に空輸する特殊輸送機ボーイング 747 LCF(Large Cargo Freighter) ドリームリフター。日本ではセントレアだけで見ることが可能な飛行機
部品搭載作業中の747 LCF。大型部品を搭載可能なよう工夫されている(写真4点は、787セントレア飛来時のもの)

 試乗プログラムは、エンジョイコースがプリクラッシュブレーキ体感試乗、パイロンコース体感試乗の2つで、スペシャルコースでは高速道路体感試乗が加わり3つとなる。プリクラッシュブレーキ体感試乗はインストラクターの運転となるが、パイロンコース体感試乗では2.0リッターと1.6リッターの車両を運転でき、高速道路体感試乗では2.0リッターと1.6リッターのいずれかを運転できるようになっていた。

新型スポーツツアラー「レヴォーグ」 プリクラッシュブレーキ
性能が向上したプリクラッシュブレーキの体感試乗

 記者はビルシュタイン製ダンパーを装備する1.6GT-S EyeSightの試乗に同行。後席から高速道路体感試乗を見学させてもらった。高速道路体感試乗では、インストラクターが助手席に乗り込み、EyeSightなどの操作方法や試乗のポイントを教えてくれる。ただし、記者が同行した際のドライバーは現行レガシィ ツーリングワゴンのオーナーでEyeSight ver.2搭載車でもあるので、主にステアリングアシストを行うアクティブレーンキープ機能をチェックしているようだった。

高速道路体感試乗用車両。1.6リッター、2.0リッターのいずれか1台を試乗できるよう割り当て
セントレアを出て、知多横断道路を東方面へ
途中ガードなどもあり、暗いところでのEyeSightの動作を確認できる
半田中央ICへの分かれ目が見えてきた
半田中央ICを出たら、一般道をしばらく走って大きく再び半田中央ICへ
往復約16kmの高速走行を楽しめる

 試乗後簡単な感想を聞いてみると、中低速域のパワー感は1.6リッターターボでも十分な力強さがあるとしながらも、高回転域は自身が乗るEJ25搭載車のほうがよいとのこと。内装などの質感はレヴォーグのほうがよいという。また、試乗中には「(メーターパネル内のMFDなど)情報表示量が多い」と語っていた。EyeSightについては、「反応が速いですね」とのこと。愛車のver.2に比べてver.3は前走車発見などのレスポンスがよく、その性能向上を実感しているとともに「敏感すぎて、誤作動は大丈夫かな」との心配も口にしていた。この辺りは、もっと乗り込まないと分かりにくい部分ではあるだろう。

パイロンコース体感試乗車。1.6リッターと2.0リッターの両方楽しめる
パイロンコース試乗中
試乗受け付けテント
試乗受け付けテントの向かいには展示車
試乗受け付けテント内では、レヴォーグのビデオや、1.6リッターエンジンのカットモデルを見ることができる
1.6リッターDITのFB16エンジン。レギュラー仕様で最高出力125kW(170PS)/4800-5600rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/1800-4800rpm

 スペシャルコースだと、高速道路往復で約30分、そのほかのプログラムで約20分ほどと1時間近くレヴォーグの試乗が楽しめる。パイロンコース体感試乗では、1.6リッターと2.0リッターのパワー感の違いも確認でき、安全に試乗を楽しめていたようだ。レヴォーグの購入を検討している人も、そうでない人も、日時と場所の都合がつくようならぜひイベントに参加してみていただきたい。札幌と東京はすでに募集を締め切っているが、福岡は6月25日、大阪は7月16日などとなっている。

(編集部:谷川 潔)