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仏プジョー、初のモデルチェンジで2代目に進化する新型「3008」公開

次回のパリモーターショーで世界初公開。日本市場には2017年導入予定

2016年5月23日(現地時間)発表

 仏グループ PSAは5月23日(現地時間)、CセグメントSUVの新型「3008」の概要を公開。秋に開催を予定する次のパリモーターショーで世界初公開すると発表した。

 2009年に欧州市場から販売がスタートした初代3008の初のモデルチェンジで2代目となる新しい3008は、ひと足先に3月の「ジュネーブモーターショー2016」で発表された時期「2008」とも共通性を感じさせる「強さ」を表現したエクステリアデザインが与えられ、車内では次世代インテリアテーマである「i-Cockpit(アイ・コクピット)」をさらに進化させて導入。照明の明るさやスクリーンのカラー設定を変更できる「視覚」、イコライザーを設定変更できる「聴覚」のほか、シートに内蔵されたマッサージ機能(5つのタイプを設定可能)による「触覚」、フレグランス・ディフューザーで演出する「嗅覚」に対しても訴えかけるようになっている。また、視覚に対してのアプローチでは、高画質の12.3インチスクリーンを使うヘッドアップ・インストルメントパネルを初搭載しており、5種類のディスプレイモードをステアリングホイールのボタンで操作可能としている。

新型「3008」

 欧州市場向けの3008には1.2リッターと1.6リッターのガソリン、1.6リッターと2.0リッターのディーゼルの各エンジンをラインアップ。1.6リッターガソリンエンジン(165PS)には6速ATを設定し、“ピュアテック”1.2リッターガソリンエンジン(130PS)では6速AT仕様に加え、6速MTの標準仕様と超低燃費仕様を用意する。

 2.0リッターのディーゼルエンジンでは180PSの6速ATと150PSの6速MTの2種類があり、1.6リッターディーゼルエンジン(120PS)にはガソリンエンジン同様、6速AT仕様と6速MTの標準仕様と超低燃費仕様を選択可能としているほか、100PSのBVM5モデルも設定され計5種類をラインアップする。

 SUVとしての走破性の面では、従来から持つ「ノーマル」「スノー」「マッド」「サンド」「OFF」の5種類でエンジントルクとブレーキを制御して路面のグリップ力に適した走行を実現する「グリップコントロール」に加え、新機能として下り坂の走行スピードを3km/hの超低速に制限して安定したまま下っていける「ヒル・アシスト・ディセント・コントロール(HADC)」を装備する。

 このほかに新世代のADAS(アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム)として、「アクティブ・セーフティ・ブレーキ」「ディスタンス・アラート」「アクティブ・レーン・デパーチャー・ウォーニング」「ドライバー・アテンション・ウォーニング」「スマートビーム」「スピードリミットサイン・リコグニッション」「アダプティブクルーズコントロール(AT車)」「アクティブ・ブラインドスポットモニターシステム」を導入して、路上で発生するさまざまな危険を最低限に抑えるとしている。

新型「3008」の走行イメージ
12.3インチスクリーンのヘッドアップ・インストルメントパネルを初搭載

(編集部:佐久間 秀)