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消火用ドローンの活用方法、モリタ、大阪市消防局、奈良先端科学技術大学院大学、豊橋技術科学大学が研究開発開始

2025年6月13日 発表

 モリタホールディングスは6月13日、消防車輌事業を展開するモリタと、大阪市消防局、奈良先端科学技術大学院大学、豊橋技術科学大学と連携して、消火用ドローンの活用方法の研究開発を開始したと発表した。

 研究内容は、「消防機関に配備されている車両や資機材等との組み合わせによる消火用ドローンの活用方法の研究開発」で、研究開発体制は、研究代表者はモリタホールディングス、研究協力者として、モリタ、奈良先端科学技術大学院大学、豊橋技術科学大学が参画、研究支援者として大阪市消防局が参加する。

 研究実施内容としては、消火活動にドローンを活用する場合に当該ドローンに求められる性能(持ち上げるべき消防用ホースの重量、放水時に求められる飛行安定性等)を評価し、消防機関に配備されている車両や資機材等と組み合わせて、消火活動にドローンを活用する方法を研究開発する。

 消火用ドローンの活用方法の研究開発は、総務省消防庁が公募した令和7年度消防防災科学技術研究推進制度の採択を受けたもので、令和6年能登半島地震に伴う輪島市大規模火災では、津波警報発令下における浸水想定区域内での消防活動が課題となった。地震や津波発生時の大規模な火災現場など、消防隊員の進入が困難な区域において、消防隊員の安全を確保した上で消火活動を継続できる手段として「消火用ドローンの活用方法に関わる研究」テーマが採択された。

 研究期間は2025年5月9日~2026年3月31日で、官学連携のもと、安全かつ迅速な消火活動を可能とする消防戦術の構築を目指すとしている。