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ホンダ、鈴鹿8耐参戦「Honda HRC」ライダーに高橋巧選手、ヨハン・ザルコ選手など体制発表

2025年6月16日 発表
「Honda HRC」参戦ライダーの高橋巧選手(左)とヨハン・ザルコ選手(右)

 HRC(ホンダ・レーシング)は6月16日、鈴鹿サーキットで開催される鈴鹿8耐「2025 FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会」(8月3日決勝)に参戦する「Honda HRC」など、主なホンダチームの体制を決定して発表した。

 ファクトリーチーム「Honda HRC」の参戦マシンは30号車「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」で、高橋巧選手、ヨハン・ザルコ選手が参戦、残り1名はTBA。

 高橋選手は、2024年に3年連続の優勝を果たし、鈴鹿8耐での単独最多勝となる6勝を達成。2025年もチームをリードするとともに、記録更新を狙う。ヨハン・ザルコ選手はFIMロードレース世界選手権MotoGPクラスにCASTROL Honda LCR(カストロール・ホンダ・エルシーアール)から参戦中であり、鈴鹿8耐で2年連続の優勝を目指す。

高橋巧選手(埼玉県、35歳)
ヨハン・ザルコ選手(フランス、34歳)

 高橋選手は「今年もHRCより鈴鹿8耐に参戦することになりました。今年の鈴鹿8耐は、EWCフル参戦の強豪チームに加え、3メーカーファクトリーチームと全日本の強豪チームもそろい、激戦になることは間違いありません。その中で、鈴鹿8耐で優勝を経験しているチームメートとともに、Honda HRCとして4連覇を狙っていきます。Honda HRCへの熱い応援をよろしくお願いします」とコメント。

 ヨハン・ザルコ選手は「今年もHonda HRCの一員として鈴鹿8耐に戻ってくることができて大変うれしいです。この伝統的で誇りあるレースに再び参戦し、日本のファンの皆さまにお会いできることを楽しみにしています。MotoGPでのいい流れをそのまま鈴鹿に持ち込んで、チームメートともに優勝を狙っていきます。鈴鹿でお会いしましょう」とコメントしている。

「SDG Team HARC-PRO. Honda」73号車

「SDG Team HARC-PRO. Honda」は、MFJ全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに参戦している名越哲平選手とFIMロードレース世界選手権Moto2クラスのライダーである國井勇輝選手に、FIMアジアロードレース選手権Asia Superbike1000クラスに参戦している阿部恵斗選手が加わり、3名体制で参戦。

名越哲平選手(東京都、27歳)「まず、始めに今年も鈴鹿8耐に参戦できることをうれしく思います。SDG Team HARC-PRO. Hondaからの参戦は2年ぶりとなり、2年前は表彰台を獲得することもできています。強いチームメートと、優勝経験を持つチームとともに一丸となり優勝目指して頑張ります!」
阿部恵斗選手(東京都、21歳)「今回、このようなチャンスを下さったチーム、SDGさまに感謝申し上げます。EWC仕様の車両は初めてですが、チームの皆さまからアドバイスをいただきながらしっかり頑張ろうと思います。よろしくお願いします」
國井勇輝選手(東京都、22歳)「まずは、今年も8耐に参戦できることをとてもうれしく思っています。参戦にあたりHRC、IDEMITSU Honda Team Asia、SDGそして、ハルクプロ、関係する皆さまにサポートいただき感謝しています。今年は、さらに成長した姿を皆さまの前でお見せできるようにチーム一丸で頑張っていきます」

「F.C.C. TSR Honda France」5号車

 FIM世界耐久選手権(EWC)に参戦中の「F.C.C. TSR Honda France」は、過去、EWCのタイトルを2度獲得しており、2025年のEWC第2戦スパ8時間耐久レースで見事優勝を飾った。レギュラーライダーのアラン・テシェ選手、コロンタン・ペロラーリ選手、羽田太河選手の3名でさらにランキング上位を目指し、表彰台獲得を狙う。

アラン・テシェ選手(フランス、30歳)「鈴鹿8耐は重要なレースです。特に、今年は6月のスパ8時間耐久レースで優勝し、EWCのタイトル獲得に向けて大事なレースになります。また、鈴鹿はチームのホームコースでもあり、自分にとって思い出深い、特別な場所でもあります。バイク、ライダー、チームすべていい流れで来ています。速さもあるので、鈴鹿で最大限のポイントを持ち帰りたいと思います」
コロンタン・ペロラーリ選手(フランス、27歳)「再び鈴鹿8耐に参加できることを楽しみにしています。鈴鹿はとてもチャレンジングなコースで、速く走るには勇敢さと正確さが求められます。スパ8時間耐久レースで勝つことで、ライダー、チームともにやる気に満ちていて、いいレースをお見せできると思います。われわれの目標はEWCチャンピオン獲得に向け最大限のポイントを得ることです。バイクはとても速く、乗りやすく、楽しいです。鈴鹿でのレースが待ちきれません」
羽田太河選手(山梨県、26歳)「鈴鹿8耐は自分にとって3回目の挑戦になります。過去2回は不運もありましたが、今年はこの素晴らしいチームとバイクで自分のベストを尽くしたいです。EWCは自分がこれまで経験してきたMoto2や他のレースとは違うチャレンジを求めてきますが、今年のルマンとスパでの耐久レースで得た経験を活かし、チームのホームコースであるここ鈴鹿で頑張ります。応援よろしくお願いします」

「Honda Asia-Dream Racing with Astemo」88号車

 FIMアジアロードレース選手権Asia Superbike 1000クラスに参戦中の「Honda Asia-Dream Racing with Astemo」は、2024年参戦したナカリン・アティラットプワパット選手、アンディ・ファリド・イズディハール選手に加え、アズロイ・ハキーム・アヌア選手の3名体制になる。

ナカリン・アティラットプワパット選手(タイ、29歳)「今年も鈴鹿8耐に参加できることをとてもうれしく思います。このレースは自分にとって好きなレースのひとつです。今年の目標はチームをリードし、表彰台を獲得することです。レースを楽しみながらベストを尽くします」
アンディ・ファリド・イズディハール選手(インドネシア、27歳)「今年も鈴鹿8耐に戻ってきました。テストからマシン、ライディングを改善し、昨年よりもレースペースの向上につなげたいです。テスト、レースをするのが待ちきれません」
アズロイ・ハキーム・アヌア選手(マレーシア、25歳)「Honda Asia-Dream Racing with Astemoで耐久レースを走るのは初めてになります。チームメートから多くを学び、早く適応していきたいと思います。チームに貢献できるようにベストを尽くします」

 そのほか、「TATI TEAM AVA6 RACING」4号車にランディ・クルメナッハ選手/ヒューゴ・クレール選手/マルタン・ルノーダン選手、「アステモ・プロホンダ・エスアイ・レーシング」17号車に、野左根航汰選手/荒川晃大選手/TBA、「Team ATJ with docomo business」40号車に、岩田悟選手/鈴木光来選手/國峰啄磨選手、「Honda DREAM RT 桜井ホンダ」71号車に伊藤和輝選手/日浦大治朗選手/ジョシュア・ブルックス選手の参戦が決定した。