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日野、「ダカール・ラリー2026」参戦を発表

2025年6月30日 発表
写真は2025年大会の車両「HINO600シリーズ」

 日野自動車は6月30日、サウジアラビアを舞台に2026年1月3日~17日に開催される「ダカール・ラリー2026」に「日野チームスガワラ」として参戦すると発表した。

 日野チームスガワラは、2025年大会ではトラック部門総合13位で完走。日野としては1991年に日本の商用車メーカーとして初めて同ラリーに参戦して以来、連続34回完走を達成、35回目のダカール・ラリーに挑戦する。

ダカールラリー2026のルートマップ

 2026年大会では、2025年大会の車両「HINO600シリーズ」をベースに、悪路走破性向上によりレース中の平均車速を上げ上位入賞を目指す。

 車両開発では、前回大会で得た解析データと乗員からのフィードバックをもとに、チームメンバーで議論を重ね、サスペンションの改良や前回大会でトラブルに見舞われたトランスファーの破損対策などを施し、戦闘力の向上を目指すとしている。

 日野チームスガワラのチーム体制は、チーム代表に菅原照仁氏、総監督に小木曽聡氏。また、全国販売会社のメカニック選考会で選抜された、西東北日野自動車の田澤正和氏、南関東日野自動車の今川博貴氏、広島日野自動車の菊池拓実氏の3名がチームに帯同。メカニックとして、14日間かけて約8000kmもの悪路を走り抜ける過酷なレースでゴールまで車両が停まることなく進み続けられるようサポートを行なう。

 チーム代表兼ドライバーの菅原照仁氏は「2025年大会では上位勢と互角に争える感触を得られた一方で、リタイヤに直結する深刻なトラブルにも見舞われました。そのピンチをチーム一丸となって乗り越えたことで、チーム力はより一層高まっています。2026年大会に向けてはトラブルに対する改良に留まらず、攻めのマシン作りでさらなる高みを目指します。日野自動車として35回目のダカール・ラリーに是非ご期待下さい」とコメントしている。

西東北日野自動車 田澤正和メカニック「西東北日野自動車の代表として参戦できることに感謝しています。社員全員の想いと、選考会で共に切磋琢磨した仲間の想いも背負って全力でサポートして参ります。今回大会で35回連続完走し、前回参戦した販売会社メカニックから引き継いだバトンを必ず次に渡します」
南関東日野自動車 今川博貴メカニック「夢であった日野チームスガワラのメカニックとしてラリーに参戦できることをとても嬉しく思います。“世界一過酷”と呼ばれているレースですが、今まで学んだことを生かしたうえで新しいことを学び、どんな困難もチーム全員で乗り越え上位入賞できるように全力を尽くします」
広島日野自動車 菊池拓実メカニック「以前より目標にしていたダカール・ラリーの舞台にメカニックとして挑める事を誇りに思います。仲間に信頼されるよう、謙虚な気持ちで戦って参ります。過酷な環境ではありますが、どんなトラブルが起きても的確な判断と正確な整備でチームを全力で支えます」