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チーム三菱ラリーアート、チャヤポン・ヨーター選手がアジアクロスカントリーラリー2025で3年ぶり総合優勝
2025年8月18日 16:35
- 2025年8月18日 発表
三菱自動車工業は8月18日、タイで8月8日~16日に開催された「アジアクロスカントリーラリー2025」(AXCR2025)で、同社技術支援する「チーム三菱ラリーアート」の112号車、チャヤポン・ヨーター選手が総合優勝したと発表した。
チーム三菱ラリーアートは、ピックアップトラック「トライトン」(T1仕様=改造クロスカントリー車両)の3台体制でAXCR2025に参戦。優勝したチャヤポン・ヨーター選手のタイムは16時間15分12秒で、総走行距離2316.32km、うち競技区間1002.95kmを走破した。
またチームとしても、田口勝彦選手が総合5位、小出一登選手が総合22位となり、参戦した3台が完走。上位2台の合計タイムが速い順で競われるチーム賞も、2年ぶり2度目の獲得となった。
2022年の「AXCR2022」で総合優勝しているチームのエース、チャヤポン・ヨーター選手は、2025年は12番手スタートながらもレグ1から好タイムをたたき出し、初日を2位で終える好スタートを切った。ピーラポン・ソムバットウォン選手の正確なナビゲーションと、車両を労りながらもスピードを緩めないヨーター選手の堅実な走りで、レグ3で総合首位に躍り出た。レグ5では深いぬかるみにスタックするなどもありながらも、その後レグ7ではSS2番手タイムを記録するなど攻めの姿勢を崩さずにそのまま首位を維持し、2位と約7分差という接戦を制して、3年ぶり2度目の総合優勝を果たした。
総合優勝したチャヤポン・ヨーター選手は「チーム全員がしっかりと役割を果たし、完璧なクルマを用意してくれたおかげで、再び総合優勝を果たすことができ、本当にうれしいです。今年は石の多いセクションや、泥、ぬかるみなど、本当に過酷でしたが、耐久性はもちろん、ハンドリング性能が非常に高く、高速コーナーやぬかるんだテクニカルなセクションでもコントロールしやすく、最高のパフォーマンスを発揮してくれた『トライトン』のおかげで乗り越えることができました。来年は、“チャンピオン防衛”のために戻ってきます」とコメント。
チーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩氏は「今年は勝つことしか考えていなかったので、“三菱自動車らしい”強くて勇ましい姿を取り戻すことができて、とてもうれしいです。チーム賞も獲得でき、まさに、チーム三菱ラリーアート全員の力で勝ち獲ったリザルトです。『トライトン』のよさである、ハイスピードコースの安定性とワインディングでの操縦性を磨くことで、排気量で差のあるライバルに対抗し、アドバンテージを築くことができた結果の勝利です。また来年、さらにクルマに磨きをかけて、競争力を上げていきたいと思います」とコメントしている。
総合5位に入賞した田口勝彦選手は5番手という好位置からスタートし、前半は上位をキープしていたものの、レグ3の悪路でフロントサスペンションが損傷し、総合10位まで後退。しかし、多くの車両がスタックなどに悩まされたレグ5で18台の先行車を追い抜き、トップタイムをマークして、総合6位へ順位を回復。レグ7では厳しいコースでアンダーガードやリアサスペンションが損傷するも、果敢な走りで日本人ペア最上位となる総合5位入賞で3年目のチャレンジを終えた。
また、社員ドライバーとして2年目の参戦となる小出一登選手は、初日に砂埃で視界が悪い中、急停止した前走車に追突してしまいデイリタイアを喫したり、レグ5では後輪ブレーキが効かなくなるトラブルを抱えたりしながらも、レグ3と8ではマシントラブルのチームメイトをサポート。サポートカーとしての役割を果たしながら、2024年から順位を2つ上げる総合22位でAXCRを終えた。







