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チーム三菱ラリーアート、アジアクロスカントリーラリー2025参戦車両の「トライトン」公開
2025年3月25日 08:00
- 2025年3月24日 発表
三菱自動車工業は3月24日、同社が技術支援するチーム三菱ラリーアートが「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2025」にピックアップトラック「トライトン」で参戦すると発表。同日開幕した「第46回バンコク国際モーターショー」で、AXCR 2025年大会に参戦する新しいカラーリングのトライトンを公開した。
AXCRはアセアン最大規模のクロスカントリーラリーで、2025年は8月にタイ~カンボジアで開催される。開催30回目の節目を迎える2025年はタイとカンボジアにエリアを拡大し、8月8日にタイ湾の東海岸に位置する有数の観光地であるパタヤでのセレモニアルスタートによって開幕。8月9日から本格的な競技がスタートし、一度タイ国内をナコーンラチャシマまで北上したのち、チャンタブリまで南下。8月14日にカンボジアに入国し、8月16日にカンボジアの首都プノンペンでゴールを迎える。
コースは山岳部、密林地帯、川渡りなど変化に富み、総走行距離は2024年から約500km延長された約2500kmとなったことで、走破性に加え、高い耐久性が問われることとなる。バンコク国際モーターショーで公開されたトライトン参戦車両(改造クロスカントリー車両=T1仕様)は、エンジンの耐久性向上を中心とした改良が施され、2022年大会以来3年ぶりの王座奪還を目指す。
チーム三菱ラリーアートでは、2024年のAXCRにトライトンの4台体制で臨み、エースドライバーのチャヤポン・ヨーター選手(国籍:タイ)が6日間の競技のうち後半戦初日となるLEG4で総合首位に浮上して2位以下に20分以上の大差をつけるも、エンジントラブルによりリタイアとなった。
AXCRは近年、6日間の約2000kmで競われてきたが、30回目となる2025年大会では8日間の約2500kmと過酷さが増しており、今回のトライトンはエンジンの耐久性向上に加え、足まわりなど各部の熟成を図ってポテンシャルをいっそう高め、万全の状態で臨む。
新カラーリングは、チーム三菱ラリーアートのアイデンティティであるエネルギッシュなレッドカラーによる、巻き上がる土埃をイメージしたデジタルサンドストームのグラフィックを車体前方から中央にかけて配し、ボディサイドにはラリーアートロゴを大胆にレイアウトすることで、三菱自動車のモータースポーツにかける情熱を表現した。
チーム三菱ラリーアート総監督の増岡浩氏は「昨年は動力性能を大幅に強化した『トライトン』が、排気量が大きいライバル車と伍して戦うことができ、後半戦初日には大差をつけて総合首位に浮上しました。残念ながらトラブルにより戦列を去ることになりましたが、総合優勝するだけのポテンシャルを確認できました。30回目の記念大会となり、日数、距離ともに過酷さを増す今年は、優れたポテンシャルを最後まで維持できるよう耐久性をいっそう強化して臨み、3年ぶりの総合優勝を勝ち取りたいと思います」とコメントしている。