S.RIDE、東京都内で「クラウン FCEV」を活用した水素タクシーの配車を開始

まずは3台から運行開始。2026年3月までに100台規模へ拡大予定

　S.RIDEは9月3日、東京都内でFCEV（燃料電池自動車）「クラウン FCEV」を活用した環境負荷の少ない燃料電池タクシー（水素タクシー）の配車を開始した。

　この取り組みは、東京都が9月3日に発足した新プロジェクト「TOKYO H2」の一環として実施されるもの。プロジェクトは、“水素で世界をリードする東京”を目指し、東京都と水素エネルギーに関連する企業・団体が連携して、水素をテーマにしたさまざまな取り組みを推進していく。

　今回の施策では、国際自動車、大和自動車交通、小松川タクシーの3社が、トヨタ自動車のクラウン FCEVを1台ずつ導入し、9月3日から合計3台の燃料電池タクシーが東京都内で運行を開始。これらのタクシーは、S.RIDEアプリから「水素タクシー」として同日から順次配車できる。

　当初の運行は3台からの開始となるが、2026年3月までに100台規模への拡大が予定されている。

タクシーアプリ「S.RIDE」画面右上の「TOKYO H2」のアイコンをタップし、限定車両「水素タクシー」を選択すると燃料電池タクシーを配車可能

　今回導入されるクラウン FCEVは、走行時に二酸化炭素を排出しない環境性能に加え、FCEVならではの高い静粛性を備えるとともに、電動リクライニング機能やマッサージ機能など快適性を高める装備も備えており、これまでにない上質な移動体験を提供するとしている。

　燃料電池タクシーは、走行時に二酸化炭素を排出しない環境負荷の少ない車両として、持続可能な都市交通を支える次世代モビリティとして期待されており、S.RIDEは利便性の高い移動体験を提供するとともに、行政や自動車メーカーと連携しながら、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとした。

燃料電池タクシー（水素タクシー）運行概要

運行開始：2025年9月3日
対象車両：トヨタ自動車 燃料電池自動車「クラウン FCEV」
導入台数：3台（国際自動車1台、大和自動車交通1台、小松川タクシー1台）
運行エリア：東京都内
配車方法：タクシーアプリ「S.RIDE」画面右上の「TOKYO H2」のアイコンをタップし、限定車両「水素タクシー」を選択