ニュース
アーチオン経営体制発表会見、三菱ふそう新社長はフランツィスカ・クスマノ氏、日野の新社長はサティヤカーム・アーリャ氏を予定
2025年11月4日 20:59
- 2025年11月4日 実施
日野自動車と三菱ふそうトラック・バスは11月4日、2026年4月1日に発足予定のARCHION(アーチオン)グループの経営体制について、ARCHION代表取締役CEO候補者で三菱ふそう 代表取締役CEOのカール・デッペン氏と、ARCHION取締役CTO候補者で日野自動車 代表取締役社長の小木曽聡氏によるオンライン記者会見を行なった。
カール・デッペン氏は、今回発表した経営体制は、すでにダイムラートラックとトヨタ自動車も合意していると説明しつつ、前回(10月9日)発表済みの、代表取締役・最高経営責任者(CEO)カール・デッペン氏、代表取締役・最高財務責任者(CFO)ヘタル・ラリギ氏、取締役・最高技術責任者(CTO)小木曽聡氏、非常勤取締役 伊勢清貴氏(住友理工社外取締役/元アイシン代表取締役社長)、非常勤取締役 クリスチャン・ヘルマン氏(ダイムラートラック副社長/コーポレートディベロップメント部門責任者)に加え、独立社外取締役として、ソニーグループアドバイザー/ソニーユニバーシティ学長/東海理化電機製作所社外取締役を務める安部和志氏、パナソニックホールディングス社外監査役/三菱ケミカルグループ社外取締役/ダイムラートラックスーパーバイザーリーボードメンバーの江藤彰洋氏、中外製薬 上席執行役員 法務/知的財産統括/日野自動車社外取締役の君嶋祥子氏、オムロン社外取締役/富士通社外取締役の小林いずみ氏を新たに発表。
取締役会の9人中4人が社外で、国籍や男女比なども最適なバランスで構成されており、デッペン氏は「非常に強力なガバナンス体制を目指すと同時に、他社から学びながら迅速に前へ進むことが可能になる」とアピールした。
続けて、日野の新社長にはダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズCEOのサティヤカーム・アーリャ氏が、三菱ふそう新社長には、ダイムラートラック、メルセデス・ベンツ・スペシャルトラック・カスタムテイラートラック事業部門 責任者のフランツィスカ・クスマノ氏が就任する予定であると発表。
アーリャ氏は、トラック業界での非常に強いバックグラウンドとCEOの経験を持つだけでなく、インドで多くの実績を積み、日本をはじめ国際市場での経験も豊富なうえ、異文化を尊重するマインドなど、まさにこの役職にマッチする人材で、ブランドを前進させるためにぴったりだと紹介。また、クスマノ氏も非常に経験豊富で才能があり、高い実績と非常にポジティブな姿勢を持ち、日本での実務経験も持っていて、アーチオンにとっても今度に向けた重要な後継者になると説明した。
そのほかにも、新たにチーフ アドミニストレイティブ オフィサーに日野の輿水学氏、チーフ ヒューマン リソース オフィサーに三菱ふそうの河地レナ氏、チーフ コンプライアンス&リーガル オフィサーに日野の吉田憲生氏(内部監査担当兼務)、チーフ デジタル オフィサーに日野の萩原恭太郎氏が候補と発表。
「全員が業界、経験、知識が豊富であり、ポジティブな考え方を持っており、会社を成功へと導く共通の精神を持っている。また、上級リーダーの20%が女性であることも歓迎ですし、適切なガバナンスと多様性を兼ね備えている」とデッペン氏は結束の強さを強調した。
会見を開いた理由については、「紙のリリースだけではわれわれの思いをきちんと伝えられないと考え、記者会見を開かせていただいた」と締めくくった。


