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ホンダ、アステモの資本構成変更を行ない連結子会社化を決定
2025年12月16日 21:17
- 2025年12月16日 発表
本田技研工業は12月16日、持分法適用関連会社であるアステモの株式を日立製作所から21%相当追加取得し、連結子会社とすることを決定したと発表した。
アステモは、2021年1月に日立オートモティブシステムズ、ケーヒン、ショーワおよび日信工業の4社の経営統合により発足した企業。2023年10月にはJICキャピタルを新たな共同パートナーとして迎え、出資比率を現在のホンダ40%、日立40%、JICキャピタル20%に変更。高いソフトウェア開発力を強みとしながら先進分野への投資を加速し、持続的に成長していくとともに、グローバルメガサプライヤーとしての地位を確固たるものとすることを目指してきた。
一方、自動車業界を取り巻く環境は絶えず変化しており、特にモビリティの価値が従来のハードウェアを主体としたものから、自動運転や無線更新で機能を高められる技術などを含めたSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)へと変化していく流れは今後も加速していくものとして、ホンダはSDV開発力やコスト競争力の向上に一層のスピード感をもって取り組む必要があると判断したという。
ホンダにとってアステモは、ハードウェアのみならずソフトウェアにおいても高い技術をもつ重要なパートナーであり、SDV開発やコスト競争力においてホンダがさらなる向上を目指すうえでアステモの成長は欠かせないとしている。今後の激しい環境変化の中、アステモがSDV時代に必要となるAIやソフトウェアを高効率かつ高速で開発できる体制の構築を推し進めるため、今回ホンダが親会社としてその変革をリードすることが必要と考え、日立から21%相当の株式を追加取得し、ホンダと日立、JICキャピタルは、アステモの出資比率をホンダ61%、日立19%、JICキャピタル20%に変更することに合意した。
今後、競争法やそのほかの法令などに基づき、必要なクリアランスや許認可の取得を経て、2027年3月期第1四半期中に株式の取得を実施する予定。ホンダは新たに親会社となり、アステモのIPOを視野に入れたグローバルサプライヤーとしての成長をリードしていくとしている。
