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レクサス、「RZ」新型モデルの走りをアップグレードする「Performance Upgrade“Boost”+インタラクティブマニュアルドライブ for RZ」提供開始

2025年12月24日 発表
22万円(作業工賃込み)
レクサスRZとトヨタ自動車 LE開発部 ZLE1 グループ長 寺田寧之氏

 レクサス(トヨタ自動車)は12月24日、レクサスの純正オプションを正規販売店で“後付け”できるサービス「LEXUS UPGRADE FACTORY」にて、「RZ」新型モデルならではの走りの楽しさをアップグレードさせる「Performance Upgrade“Boost”+インタラクティブマニュアルドライブ for RZ」の提供を開始した。

 対象は「RZ 500e“version L”(4WD)」の2025年12月発売モデルのみ。価格は作業工賃込みで22万円。クルマの利用方法は、所有でもサブスクなどでも問わず注文できる。

アップグレードサービス「Performance Upgrade“Boost”+インタラクティブマニュアルドライブ for RZ」を開始

 アップグレードサービス「Performance Upgrade“Boost”+インタラクティブマニュアルドライブ for RZ」は、システム最高出力を250kW(341PS)→280kW(380PS)にアップグレードし、よりパワフルな走りに進化させる「Performance Upgrade "Boost"」と、マニュアルさながらの速度可変を音・挙動で再現し、BEVでクルマを操る楽しさを体感できる「インタラクティブマニュアルドライブ」と、2つのアップグレードをセットで提供することで、加速性能とクルマを操る喜びを向上させるメニュー。

Performance Upgrade "Boost"

 BEV ECUのソフトウェアを最適化することで、システム最高出力を250kWから280kWへと向上。これにより0-100km/hの加速性能が5.3秒から4.6秒に縮まるだけでなく、中間加速領域もより伸びやかで爽快なドライビングフィールを実現する。また、航続距離はそのままに、RZが持つ本来の運動性能をさらに引き出してくれる。

航続距離はそのままで、よりパワフルな走りへと進化する
トルクカーブのイメージグラフ

インタラクティブマニュアルドライブ

 インタラクティブマニュアルドライブ(Interactive Manual Drive)は、レクサスが開発したBEVにおける新しい運転体験技術で、BEVで「クルマを操る楽しさ」を体感できるモード。パドルシフトを操作することで、仮想的な8速ギアシフトに応じた駆動力を発生させるとともに、加減速に合わせたサウンドや専用のシフトガイドメーターが連動。「視覚」「聴覚」「操作感覚」を通じて、“クルマとの対話”をより深く楽しめる。

バーチャルパワートレーンは、仮想パワーソースと8速の仮想トランスミッションを持ち、アクセル開度と車速に応じて算出した仮想パワーソーストルクにパドルシフトで選択したギヤ段のギヤ比を乗じて駆動力を出力。高揚感のある加速やシーンに応じた操作を通じてより深くクルマとの対話を楽しめる
インタラクティブマニュアルドライブサウンドは、車速や駆動力に連動したサウンドを前後のスピーカーから出力することで、ダイナミックで臨場感のあるドライビング体験を実現する
シフトガイドメーターは、タコメーターとパワーメーターの特徴をあわせもったメーター。仮想パワーソース回転数の増減およびパワーの大小に応じて伸縮するとともに、シフトポジションのギヤ段を表示。バーの長さによって変速操作の必要性をドライバーに視覚的なインフォメーションとして表示し、テンポのよいシフトワークを促してドライバーとクルマの一体感を高めてくれる

開発者トヨタ自動車 LE開発部 ZLE1 グループ長 寺田寧之氏の思い

「国内市場においてBEVの普及はまだまだこれからですが、BEVにしか実現できないドライビングの楽しさや、新たな価値の提供によりBEVの魅力をアピールしていきたいと考えていました。私自身、昔のカーライフの楽しみの1つであった“自分のクルマを徐々に自分好みに改造していくことで、さらに大好きな『愛車』になっていく”という、最新の電子制御のクルマでは簡単にはできなくなってしまった“改造する楽しみ”をもう一度味わっていただきたいという思いでこの商品を開発しました」。

「最大出力の向上(+30kW/40.7PS)だけでも愛車の大きな進化を体感いただけますが、さらにインタラクティブマニュアルドライブとセット施工とすることで、単なるBEVではなく、ガソリンエンジン車のようにシフトチェンジ操作も楽しめるクルマに変身できるのがポイントです。普段はBEVならではの静かでスムーズなドライビングを楽しんでいただき、休日や仕事帰りなどちょっと気分転換したい時、追加された「M-Mode」スイッチを押していただくことで、一瞬にして適度な高揚感もある別のクルマに乗り換えたような全く新しい体験をしていただくことができます。今後もアップグレードメニューの開発を通じて、BEVにしかない新たな魅力をお客様にお届けしていきたいと考えています。ご期待ください」とコメントを寄せている。