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日野チームスガワラ、ダカール・ラリー2026トラック部門15位でゴール、35回連続完走を達成

2026年1月18日 発表
表彰台に立つ日野チームスガワラ

 日野自動車は1月18日、サウジアラビアで1月3日~17日に開催されたダカール・ラリー2026に日野チームスガワラとして「HINO600シリーズ」で参戦し、トラック部門15位でゴール。これにより1991年に日本の商用車メーカーとして初めて同ラリーに参戦して以来、35回連続で完走したことを発表した。

 さらに、今大会の完走により代表兼ドライバーの菅原照仁氏の連続完走記録を21回に伸ばし、2019年に日野チームスガワラを勇退した父である菅原義正氏が持つ連続完走記録20回を更新した。

満身創痍のHINO600シリーズ
タイヤがバーストした状態で15km走りゴールへ

 レースでは、前半は大きなトラブルもなく好調な走りを重ね、トラック部門8位を維持していたが、後半はさまざまなトラブルが襲いかかった。砂丘ステージでの転倒、車内で選手同士がコミュニケーションを取るためのインカムの不調。2025年大会でも起こったトランスファの破損。追い打ちをかけるような最終日のタイヤバーストなど、日を重ねるごとにチームの粘り強さが試される展開になったという。

日野チームスガワラのメンバーからのコメント

代表 兼 ドライバー 菅原照仁選手

「今大会の結果は残念ですが仕方ないです。クルマはよくなってきましたが、足りていないところもたくさんある。現状の実力は上手くいってクラス8~9位といったところでしょうが、小排気量の中型車だからと言ってそれに満足してはいけない。例えば平均車速の上がらない悪路が増えるなど、今のダカールは必ずしもパワーのある大型だけが有利とは限らない。我々ももっと戦えるはずだと思います」

ナビゲーター 染宮弘和選手

「今大会のナビゲーションの難易度は前回と同じぐらいでした。ただ、ロードブックに間違いでは?と思う箇所が何度か出てきたので精度を上げて欲しいです。マシンは乗り心地がよくなって身体がラクになりましたが、もっと振動が減るとロードブックの細かい字も読みやすくなり、ナビの精度向上にも寄与すると思います」

ナビゲーター兼メカニック 日野自動車 望月裕司選手

「コース上で壊れたトランスファを降ろして、フロントのプロペラシャフトをリアに付け替える作業は前回に続く2回目でした。達成感はあるし自信にもなりますが、やはり乗車メカニックの自分は活躍しないほうがいいです。今日もSS(スペシャルステージ、競技区間のこと)中にトランスファの油温が180℃まで上昇してドキドキしました」

左から染宮選手、菅原選手、望月選手

チームマネージャー 日野自動車 門馬孝之氏

「今日はタイヤをバーストさせたまま最終SSをゴールするHINO600を見て感激しました。ダカールのゴールはいつも胸が熱くなり涙が出ます。前半は順調でしたが、思い通りにはいかないのがダカールですね。今回の販売会社メカニックのみなさんにはそんなダカールを経験してもらえてよかったと思います」

メカニックアドバイザー 鈴木誠一氏

「体調はよくなりましたが、喉は砂埃にやられっぱなしです。トランスファはどうやらアルミ製のケースの剛性が低いことが問題のような気がします。軽さで選びましたが、重くてもスチールじゃないとダメなのかもしれません」

メカニックリーダー 良川幸司氏

「最初は体調を崩す人が多かったのですが、それを乗り越えて進み、後半はトラブルが出ましたが選手の頑張りに助けられてなんとかゴールまで来た感じです。販売会社メカニックのみなさんたちはスムーズな仕事ぶりで、持ち前のレベルの高さを感じました。個人的には車両のシェイクダウンを担当させてもらったのがいい経験になりました」

メカニック 広島日野自動車 菊池拓実氏

「ダカールの2週間はあっという間でした。集中していたせいか日々の記憶がないぐらいです。前半戦はそれほど壊れませんでしたが、後半になってトラブル発生の連絡が入ったときはめちゃめちゃ不安になりました」

メカニック 西東北日野自動車 田澤正和氏

「夜で疲れても、クルマが出発するときに望月さんとグータッチすると報われた気持ちになりました。ダカールのメカニックは達成感が大きい。帰ったら仲間への感謝とともにダカール選抜メカニックへの道を他のメカニックにつなげていきたいと思います」

メカニック 南関東日野自動車 今川博貴氏

「ゴールが近くなるにつれて徹夜作業が増えて、これがダカールかという感じでした。寒暖差が激しくても身体が慣れたのか不思議と風邪をひくこともなかったです。大変だったからこそ達成感も大きいのだと思います。いい経験になりました」

全国の販売会社から選出されたメカニック(左から菊池市氏、田澤氏、今川氏)

メカニック 近内舜氏

「前回まで担当していたサポートカーの運転を蒔田さんが担当されたので、以前から手伝っていた部品担当の専任になりました。やりがいを感じるとともに改善するべきところもたくさん見つけることができました」

サポートメンバー 安藤瑠美氏

「無事にヤンブーに戻ってこられてよかったです。ビバークは数年前に来たときとは別の場所のようです。前半戦は問題なく毎日が過ぎていきましたが後半になったら徹夜が続いてみんな大変でした」

サポートカードライバー 兼 広報 日野自動車 蒔田亮子氏

「朝まで作業を続けてもエネルギッシュなメカニックの凄さ、毎日競技を終えて元気で帰ってくる選手の力強さなど、みなさんの活躍をもっと伝えたいと思いました。サポートカーの運転では移動距離が長かった日に先頭を務めさせていただき、貴重な経験ができました」