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豊田章男会長、8速ATのGRヤリスでラリチャレ初参戦し6位完走 「少なくとも我々は完走しましたから」とケニアで首位を走る勝田貴元選手にエール

ラリーチャレンジ第1戦沖縄に8速ATのGRヤリス DATで参加したモリゾウ選手

 3月15日、TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ第1戦沖縄(以下、ラリチャレ沖縄)が開催され、37組のエントラントが青い海と青い空を舞台にラリーイベントを楽しんだ。

 このラリチャレ沖縄にモリゾウ選手ことトヨタ自動車代表取締役会長 豊田章男氏も参加。モリゾウ選手は、2年ぶりのラリチャレ沖縄参加となるが、今回は8速ATを搭載するGRヤリスで参加した。

モリゾウ選手(中央右)と、勝田範彦選手(中央左)。沖縄のラリーを走りつつも頭はケニアで一杯(?)

 この8速ATはGR-DATと名付けられているように、スポーツ走行を前提とした作り込みがなされており、モリゾウ選手自身もニュルブルクリンク24時間レースに参戦して鍛え上げたものになる。

 ラリチャレに使うのは初めてとのことで、感想を求められたモリゾウ選手は、「やっぱり世の中オートマ限定免許という方がいて、(レースをするためのライセンスである)B級ライセンス、A級ライセンス取るにはマニュアルを取り直し……というハードルが、こういうクルマが用意されることによって、オートマ限定のままいける。ということは、よりラリーの裾野を広げるにはね、いいクルマなんじゃないのかなと思います。今日私運転して、初めて運転した感想としては非常にスポーツ走行も楽しめる。オートマっていうとね、(普通の)オートマを想像してますでしょ? ちょっと違いますよ。DATって言って、ダイレクトなオートマですから。ちょっと違うので。普通のリエゾン(移動区間)とかは普通に安全にエコモードで走れますし。だからこういうメリハリのあるクルマっていいなと思います」と、オートマでスポーツできるクルマを用意することによってラリーなどの参加者も増えてくるという。

ラリチャレを完走後、インタビューに応えるモリゾウ選手。「最後は私もケニアになって帰ってきました。はい」

 もちろんモリゾウ選手はトヨタの会長であるし、マスタードライバーでもあるので、自社のクルマをほめるのは当たり前と思われがちなことから、「私が言っても何の説得力もないかもしれませんが(笑)。改めてこの年(69歳)で出ても受け入れてくれる、いい相棒という感じがします」と、年齢的にマニュアルが厳しくなった方でも楽しめるクルマであることを伝えていた。

 そしてやはりこの日の話題はWRC第3戦サファリ・ラリー・ケニア最終日を首位で迎えている勝田貴元選手について。勝田貴元選手の父親はこの日のモリゾウ選手のコドライバーである勝田範彦選手であり、質問も勝田範彦選手の様子を聞くものだった。

 モリゾウ選手は、「ケニアとこの沖縄と時差があったおかげで、えー、多少沖縄の道に集中いただけました(笑)。ところが最後の方は、もう完全に頭はケニアですね。ただあの親子は、親が何かすると子供が何かしますから。だから今日、我々が絶対に完走しないと。最後のSS(スペシャルステージ)残してね」と、親の行動がなぜか子に伝わるという。

 そのような背景を紹介した上でモリゾウ選手は、「だから、少なくとも我々は完走しましたから。これで『もらえるか!』っていう感じで。最後は私もケニアになって帰ってきました。はい」と、しっかり完走したことを伝え、ラリー・ケニアの結果を楽しみにしているようだった。

 ラリー・ケニアの最終ステージスタート時刻は昼過ぎ。日本時間の夜には勝田貴元選手の結果が伝わってくるだろう。朗報を楽しみに待ちたい。