ニュース

青山学院大学体育会自動車部、2026年S耐参戦マシン「GRスープラGT4 EVO」の新カラーリング初披露

2026年3月13日 実施
東京の青山キャンバス内で青山学院大学 体育会自動車部の2026年スーパー耐久シリーズ参戦マシンの新カラーリングお披露目会が実施された

 青山学院大学 体育会自動車部(Team AOYAMA GAKUIN AUTOMOBILE CLUB、以下AGAC)は3月13日、ENEOSスーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE(以下、S耐)に「青山学院大学自動車部S耐チーム」として参戦するマシン「トヨタ GRスープラGT4 EVO」のカラーリングお披露目会を行なった。

 会場となった東京の青山キャンバス内には、AGACのS耐活動を全面バックアップするチームZEROONEやパートナー企業、青山学院卒業生サポート企業、さらにAGACのOB/OGなど、多くの関係者が集結した。

マシンのカラーリングお披露目会にはAGAC部員のほか、多くの関係者がかけつけていた

 司会を務めたアナウンス研究部の平林さんと小沢さんは、AGACは1931年(昭和6年)に創部し、2026年で95周年を迎えたこと、大学の体育会自動車部がS耐に参戦するのは史上初の試みであると説明しつつ、「全国39万人の青学卒業生をはじめとした青山ファミリーの夢と希望とともにチャレンジがスタートします」とAGACの新たな活動を紹介。

司会進行は青山学院大学アナウンス研究会の小沢さん(左)と平林さん(右)が務めた
お披露目会は青山学院大学の青山キャンバス内で実施された

 続いてAGACのGM 兼 耐久チーム監督の宮尾佶延氏がマイクを持ち、「1952年に全日本学生自動車連盟が設立されて以来、われわれは常に連盟の競技を中心に全日本チャンピオンを目指してまいりました。現在はダートトライアル、ジムカーナ、フィギュアの3種目で、関東予選と全日本戦を戦い、それぞれ総合チャンピオンを目指しています。ただこの3つの競技は、すべて単独走行によるタイムトライアルであり、レース経験はほぼない状態です。しかし、この度チームZEROONEに協力いただき、雲の上の存在のようなS耐に参戦することとなりました。それも全7戦すべてに参戦。これは全国の自動車部で初めての挑戦であり、画期的なことであります」とあいさつ。

 続けて、「モータースポーツは、ドライバー、メカニック、チーム運営、安全管理、広報活動と、それぞれのメンバーが力を発揮するチームワークが必要です。なかでもS耐は最も極めて高いチームワークが必要とされる競技で、チームZEROONEの『モータースポーツは人を育てる』というビジョンのもとにS耐に挑戦することは、まさに青山学院の教えである『自分で考えて自分で行動する』、さらには新経営宣言「Be the Difference」の理念に合っており、教育的な見地からいっても非常に素晴らしいことだと、われわれは考えております」と言及した。

青山学院大学体育会自動車部GM 宮尾佶延氏

 最後に「S耐は全国を転戦しますが、青学には北海道から沖縄まで全国に55の支部があり、開幕戦となるモビリティリゾートもてぎには、校友会と栃木県支部に協力してもらいつつ、中央支部と自動車部のOB/OG会と共催で『応援バスツアー』も計画しています。今後も開催サーキット近隣支部のメンバーもサーキットにかけつけてもらい、学生たちが走らせているマシンを応援してもらいながら、レースの楽しみを味わってもらうと同時に、支部との交流、さらには青山学院の社会的地位の向上に役立たせたいです」とあいさつを締めくくった。

新たなパートナー企業や青山学院卒業生のサポート企業も参列

お披露目会に参列したパートナー企業と青山学院卒業生サポート企業の代表者。左から株式会社フルタイムシステム 代表取締役専務 原拓平氏、つば屋庖丁店 代表取締役 齊藤力氏(祖父もAGACの部員という)、株式会社鈴本演芸場 代表取締役 鈴木敦氏、株式会社セラード珈琲 代表取締役社長 関根英朝氏、ディーフ株式会社 取締役 三村治人氏、SPK株式会社 CUSPA営業本部 顧問 岩坪正隆氏、マックメカニカルツールズ株式会社 代表取締役CEO 清水正喜氏、株式会社ウェッズ 取締役 販売本部長 石津克也氏

 お披露目会には、スーパーGT参戦やアルミホイールなどカスタマイズパーツも扱うウェッズや、世界的な工具メーカーのマックメカニカルツールズ、レーシングギアやシミュレータラボなどでサポートするSPK、2019年からKONDO RACINGやTEAM ZEROONEをサポートしているカーアクセサリーを手掛けるディーフなどパートナー企業も参列。

 さらに、ブラジル・スペシャルティコーヒーを手掛けるセラード珈琲、東京上野で落語などの寄席を上演している鈴本演芸場、浅草合羽橋にある料理庖丁専門店のつば屋庖丁店、宅配ボックス・宅配ロッカーを開発したフルタイムシステムなど、青学卒業生が営むサポート企業の代表者も参列してAGACの活躍を祈念した。

 今回アルミホイールを協賛しているというウェッズ 取締役 販売本部長の石津克也氏は、「私自身、箱根を走るのが大好きで、今でもタイム向上を目指しているのですが、箱根駅伝は自動車の耐久レースのようなものだと思っていて、何か縁があるのかなと感じています。箱根駅伝の選手たちと同じように、ぜひ勢いや負けん気、勝負にこだわってほしいです」とあいさつ。

 また、セラード珈琲 代表取締役社長の関根英朝氏は、「今日はモータースポーツは人を育てるという点に賛同した卒業生仲間4人で参加しました。スーパー耐久レースという素晴らしいフィールドに、青山学院の一員として参画できることをわれわれもとても感謝してますし、自動車部のみなさんは、まずこの1年を楽しんでいただければと思います」とエールを送った。

株式会社ウェッズ 取締役 販売本部長 石津克也氏
株式会社セラード珈琲 代表取締役社長 関根英朝氏

新カラーとなったAGACのS耐参戦マシンを参加者でアンベール

参加した関係者一同でアンベールを行なった
青山学院大学自動車部のスーパー耐久2026年シリーズ参戦マシンとなる「青山学院自動車部 GRスープラGT4 EVO」

 青山学院大学自動車部のスーパー耐久参戦マシンとなる「青山学院自動車部 GRスープラGT4 EVO」は、青山学院のフレッシュグリーンとホワイト、ブルー、イエローの鮮やかな色を採用。ボンネット部分のフレッシュグリーンは、駅伝部のタスキをイメージさせる細いラインとなっていて、左側にはチームZEROONE代表の河野氏の先輩の青山ファミリーの名前も入っているという。

アンベールされた「青山学院自動車部 GRスープラGT4 EVO」
参戦するのはGT4公認車両やGT4規定に準ずる車両で競われる「ST-Z」クラス。ドライバーはルーフに名前が入っているようにプロドライバーの田中優暉選手、青山学院3年生の清水啓伸さん/プロドライバーの佐藤公哉選手の3名体制
ホイールはパートナー企業のウェッズの高剛性・軽量鍛造ホイール「TC105X FORGED Ver.GT4」を装着。タイヤはブリヂストンのワンメイク大会となっている
GT4という世界基準のため左ハンドル仕様
トランスミッションはZF製ATでパドルシフトで操作する
バックモニターも完備
ダッシュボードはカーボンファイバー製で、反射を防ぐために上部のみアルカンターラのような加工が施されている
助手席にはさまざまな機器が搭載されている
ロールケージにはGRのロゴも入っている
ロールケージのヘルメットが当たりそうな場所にはパッドが巻いてある
ドアもカーボンファイバー製
燃料タンクはATL製で容量は120L。どこのサーキットにも対応できるように左右に給油口を設けている
エンジンは直列6気筒3.0リッターターボ。燃費は2km/Lくらいとのこと
ボンネットには冷却用のダクトが設けられている
ルーフにも青山学院大学の校章が貼られている

 新たなカラーリングになった参戦車両を見た青山学院大学体育会自動車部主将の佐々木さんは、「本日このカラーリングを初めて見たのですが、ウェッズさまのカラーをはじめとして、さまざまなパートナーさまのデカールが貼ってあり、いろいろな支援と応援のもとで参戦できるのだ改めて自覚いたしました。パートナー企業さまをはじめ、全国の青山学院大学OB/OGの方々の応援を背負いつつ、責任感と緊張感を持って取り組んでいこうと思います」と抱負を述べていた。

チーム新主将の佐々木さん
新カラーになったマシンを初めて見た部員たちもみな、「自分たちもスープラとともに成長していきたい」「1戦1戦気を引き締めて活動したい」などとコメントしていた

 チーム運営を全面的にバックアップするチームZEROONEの技術部門責任者である浅野真吾氏は、「初年度だからといって下位に沈むつもりは全くございません。学生と一緒に本気になって当然勝ちにいきます。また、青山学院の学生である清水選手がBドライバーとして乗りますので、この辺りも注目していただければと思います」とあいさつ。

チームZEROONE 技術部門責任者 浅野真吾氏

 また、「マシンは“GT4”という世界基準に合わせて作られたレーシングカーで、トヨタのGRスープラですが左ハンドル仕様です。GT4クラスのマシンはほかにも、メルセデス・ベンツやBMW、ポルシェ、マクラーレンといったメーカーも作っています。市販車ベースなので、学生にも触りやすい扱いやすい車両となっています。学生と一緒にゴールをつなげられるように頑張ります」と意気込みを語ってくれた。

 チームZEROONE代表の河野氏は、「母校である青山学院から自動車部のチャレンジをどの競技でやっていけばいいかと相談をいただいた時、私は間違いなくスーパー耐久だなと。自動車メーカーの垣根を超えて、いろんな企業がみんなで日本の基幹産業である自動車業界で、ワクワク・ドキドキ、そしてチャレンジできるフィールドだと思いスーパー耐久を選択しました。また、先ほど主将の佐々木君から学校を背負って気持ちを引き締めてやっていくとの言葉があり、成長を感じられるコメントが聞けて嬉しい」とコメント。

株式会社ZEROONE 代表取締役副社長 兼 チームZEROONE代表 河野初樹氏

 続けて、「私も幼稚園から大学卒業まで青山学院にお世話になりまして、青学での成長が今このような形で大好きなクルマとモータースポーツの仕事にエネルギーを持って取り組めている。そんな感謝の気持ちもたくさんあって、この自動車部のチャレンジはここ表参道の青山キャンパスから大冒険がスタートする。そんな気持ちで今日を準備させていただきました」と、自身の母校である青山学院大学への感謝をにじませていた。

 最後に青山学院常務理事 薦田博氏は、「スーパー耐久に参戦するのは、各大学の自動車部の祈願であり夢でありました。なかなか実現できない理由は2つあります。1つはサーキットで高速で走るという。それをまた運営するという。そういうノウハウをわれわれ学生が持つということは不可能ということ。そしてもう1つは非常に資金がかかる。この2つのハードルで各学校とも涙を飲んでいたというのが現実です。しかし一昨年、青山学院が150周年を迎えた時、「何か大きいことをやらないか?」というタイミングで、卒業生であるチームZEROONEの河野さんから協力をいただけるとのことで、親身になって支援してくれ、またサポート企業さまにも感謝しかありません」とコメント。

青山学院常務理事 薦田博氏

 続けて、「ただレースですから勝負に勝つことも重要ですが、大学のクラブ活動は人格形成が目的です。モータースポーツは人を育てるという理念のもと、青山学院スクールのモットーである“地の塩、世の光”を体現するサーバントリーダーに育ってほしいと願っております」とお披露目会を締めくくった。

お披露目会の最後には「青山学院大学応援団」のよる激励も行なわれ、青山学院大学自動車部S耐チームを鼓舞した

 いよいよ3月21日に、モビリティリゾートもてぎで初戦を迎える。

スーパー耐久シリーズ2026 開催スケジュール

Round日程開催サーキット所在地レースフォーマット
Rd.13月21日~22日モビリティリゾートもてぎ栃木県4時間×2(土・日決勝)
Rd.24月18日~19日鈴鹿サーキット三重県5時間(日曜決勝)
TEST.25月14日富士スピードウェイ静岡県公式テスト
Rd.36月5日~7日富士スピードウェイ静岡県24時間(土~日決勝)
Rd.47月4日~5日スポーツランドSUGO宮城県4時間×2(土・日決勝)
Rd.57月25日~26日オートポリス大分県5時間(日曜決勝)
Rd.610月24日~25日岡山国際サーキット岡山県3時間×2レース(日曜決勝)
Rd.711月14日~15日富士スピードウェイ静岡県4時間(日曜決勝)