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ウェイモCPOのサシュワット・パニグラヒ氏が来日 日本での完全自動運転サービス実現について「何年も先ではない」

2026年3月27日 開催
WaymoのChief Product Officerのサシュワット・パニグラヒ氏

 ウェイモ(Waymo)は3月27日、同社CPO(Chief Product Officer)のサシュワット・パニグラヒ氏が来日して記者説明会を開催。戦略的パートナーシップを発表しているWaymo、日本交通、GOによる、東京での自動運転サービス展開に向けた取り組みの進捗状況を説明した。

 Waymo、日本交通、GOの3社は、2024年12月に東京でWaymoの自動運転技術「Waymo Driver」のテストを実施するため、戦略的パートナーシップを締結を発表。2025年4月より東京都心で、プロドライバーによる手動運転でWaymo車両が走行を開始している。

 日本での完全自動運転サービスの実現に向けて、パニグラヒ氏は、「完全自動運転サービスの実現は、何年も先ではない」と語り、数か月単位で進捗しているとの認識を示した。

「Waymo Driver」を東京特有の道路環境や運用要件に適応

Waymoの自動運転技術の導入背景と目的

 説明会でパニグラヒ氏は、Waymoの自動運転技術「Waymo Driver」を日本向けにローカライズしつつ、安全性を最優先に東京での実運用準備を進めていることを報告。特に日本交通がもつ知見とGOの事業基盤を活用しながら、東京特有の道路環境や運用要件に適応させる方針が示された。

 また、これまでの3社の取り組みについてパニグラヒ氏は、「東京で展開するということで、日本交通さんとパートナーシップを組みながら、ずっと作業を続けているところです。これから先どういう形で自動運転走行をオペレーションできるか、その正しい筋道は何なのかということで、オペレーションの詳細を詰めているところです」と報告、完全自動運転走行のサービスが展開できるのは、何年も先の話ではないとの見通しを示した。

自動運転技術「Waymo Driver」のハードウェア構成
第6世代「Waymo Driver」では低コスト化を実現させたという

 システム面のアップデートとして、これまでの第5世代「Waymo Driver」から、第6世代の「Waymo Driver」が2026年2月12日に発表されており、第6世代は、ビジョンシステム、LiDAR、レーダー、外部オーディオレシーバー(EAR)で構成され、低コスト化を実現できたことを強調。

実証可能な安全性を備えたAIの実現を目指す
Waymoの基礎モデル。「高速反応レイヤー」「シーン理解と意味的推論を行なうレイヤー」「最終判断の安全性を確認する検証レイヤー」で構成され、ブラックボックスにせず検証可能性を確保する設計思想を取り入れた
実世界データとシミュレーションを循環させながら性能向上を続ける構造を採用

 そのほかにも、トヨタ自動車とWaymoは、2025年に自動運転の開発と普及における戦略的パートナーシップに関して基本合意を発表している。

 トヨタとのパートナーシップについてパニグラヒ氏は、長年の協業関係があり、過去にはプリウスやレクサスの車両でWaymoの取り組みに関わってきたことを紹介。現在は将来世代のWaymo Driverと車両の統合、ライドヘイリング用途や、さらに将来の自家用車への応用も含めて前向きな協議を進めていることが報告された。

日本交通株式会社取締役でGO株式会社 代表取締役会長の川鍋一朗氏

 同説明会に出席した、日本交通 取締役でGO 代表取締役会長の川鍋一朗氏からは「私が最初にWaymoに出会ったのが、2023年の8月29日。コロナ禍が明けて、何かすごいらしいという噂を聞いて、フェニックスへ行きました。ショッピングセンターでWaymoを呼んで、向こうから来たクルマに、本当に人が乗ってないの?と驚愕しました。日本交通は97年、人の運転手でやってきて、これはもう圧倒的に未来は変わると。3回乗って確信しました」と、Waymoとの出会いについて振り返った。

 そしてWaymoとの取り組みについて川鍋氏は、「2025年4月からWaymo、日本交通、GOの3社共同で、東京でクルマを走らせています。日本交通のプロのドライバーが毎日、細い道から広い道から、いろんなところを走りまわってですね、Waymo Driverに学んでいただいて、毎日レベルが上っていると思っています。近い将来、無人で東京の街を走り始めるのを本当に心待ちにしています」との期待感を話した。

左からWaymoの事業開発と戦略パートナーシップ責任者を務めるニコール・ガベル氏、日本交通株式会社取締役でGO株式会社 代表取締役会長の川鍋一朗氏、Waymo Chief Product Officerのサシュワット・パニグラヒ氏