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トヨタとウーブン・バイ・トヨタ、ウーブンシティのAI技術公開 「豊田章男AI」にセンチュリークーペについて聞いてみた
2026年4月22日 16:30
- 2026年4月22日 発表
トヨタ自動車とウーブン・バイ・トヨタは、モビリティのテストコースと位置付ける「ウーブンシティ」内の開発拠点「Woven City Inventor Garage」(以下、インベンターガレージ)を報道向けなどに公開した。
インベンターガレージは、ウーブンシティに集う発明家などが産業を超えた連携による価値の創出である「カケザン」を加速させる取り組みを行なう場所とされており、かつてセンチュリーなどを生産していたトヨタ自動車東日本の工場跡地を転用している。
今回、新たなWoven City Inventorsとして一般社団法人AIロボット協会、株式会社第一興商、Joby Aviation, Inc.、トヨタファイナンシャルサービス株式会社が参画。第一興商は顔認識を行なって曲を決める最新のカラオケシステムを展示していた。
今回の公開では、ウーブンシティのマスターウィーバーである豊田章男氏もインベンターとして開発を行なっている「豊田章男AI」を展示。声で語りかけると、その質問をテキスト化。AIキャスターが質問を整理して豊田章男氏にテキストで語りかけ、豊田章男氏が答えてくれるものだった。
答えも結構練り込まれており、カーボンニュートラルについて聞いてみると「カーボンニュートラルのそのものは、誰にとっても大事なことだと思ってますよ。ただね、答えがひとつじゃない、そこが大事なんです。各国でエネルギー事情が違うから、山の登り方も国ごとに違うんじゃないかと私は思うんです。それに走るときだけじゃなくて、つくる、運ぶ、使う、最後に廃棄するまで、全部で二酸化炭素を見ないといけないんですよね。ですから、私たちトヨタはBEVも、水素も、ハイブリッドも、プラグインハイブリッドも、いろんな選択肢を用意して、今すぐできることをやる。それが現実的だと思っています。敵は炭素であって、クルマの方式をひとつに決めることじゃない、ということなんですよね。」と、豊田章男氏の声で答えてくれた。
ちょっといじわるなものとして、ジャパンモビリティショー2025で世界初公開したセンチュリークーペの搭載エンジンについても質問。「将来の商品計画については~」と冷たい返事になると思いきや、「あのね、今度出るセンチュリークーペのエンジン、いまここで僕から仕様を断定して話すのは、ちょっとやめておきますね。2月に『Unveil of Century』として姿はお見せしていますし、ジャパンモビリティショーでも緋色のセンチュリークーペをアンベールはしているんですよ。ただね、センチュリーはスペックを先に語るクルマというより、日本の心とかジャパン・プライドをどう形にするか、そこがすごく大事だと思ってるんです。ですから、正式にお伝えできるタイミングで聞いてもらうのがいいんじゃないかなと思いますね。」と、同様に章男節で語ってくれた。
この答えを見る限り、相当学習されたAIエンジンと思われ、実際に豊田章男氏がこの公開の直前までチューニングしていたという。
自動運転の考え方の展示、MVBench Leaderboard(動画理解AIの性能評価ランキング)においてVision Language Model (VLM)として、世界トップレベルの性能を示したというWoven City AI Vision Engineの展示など、モビリティを広く捉えたさまざまなAI開発も公開されていた。




