ニュース

キント、旧車コミュニティ「Vintage Club by KINTO」ファンミーティング第2弾 四国自動車博物館の所蔵車両に乗り込める特別体験

「ランチア・ラリー037」のエンジン始動も実施

2026年4月25日 開催
高知県の「四国自動車博物館」で「Vintage Club by KINTO」のファンミーティング第2弾を開催

 キントは4月25日、「Vintage Club by KINTO」のファンミーティング第2弾を高知県香南市の「四国自動車博物館」で開催した。

 Vintage Club by KINTOは、トヨタ・レクサス・スバルの新車を定額で楽しめるサブスクリプションサービスを提供するキントが立ち上げた、旧車を楽しむためのコミュニティ。トヨタ自動車と新明工業でレストアした旧車に乗れる「特選旧車レンタカー」や、レストアや修理に関する困りごと解決のサポートをする「旧車よろず相談」といった旧車に関するサービスを提供している。

 今回は、そのVintage Club by KINTOが開催するファンミーティングの第2弾として、四国自動車博物館の全面協力のもと、普段は館外に出ることのない「ディーノ 246GT」「ランチア・ラリー037」「ランチア・ストラトス」の3台を特別に屋外へ搬出。通常は展示のみとなる所蔵車両の運転席に乗り込めるという博物館初のプログラムが行なわれた。

イタリア車が多く所蔵されている四国自動車博物館(高知県香南市野市町大谷896)。常設展示車両は2輪車が30台、4輪車が30台
デロリアンも展示されている
フォーミュラカーも展示
「ディーノ 246GT」。フェラーリを名乗ることができなかった、あるいは、わざと名乗らなかったなど、さまざまな説があるモデル(四国自動車博物館の所蔵車両はフェラーリのシールを貼っている)。エンツォ・フェラーリ氏の息子で、V型6気筒エンジンの開発に携わっていたアルフレード氏の愛称となる「ディーノ」からモデル名が付けられている。V型6気筒2.4リッターエンジンをミッドシップに搭載。デザインはイタリアの名門カロッツェリアのピニンファリーナが担当した。なお、展示車両はルーフ、ボディ外板、車内まで破損した車両をレストアしており、シートやダッシュボードなどはレース仕様に仕上げられ、フロントノーズ、左右ドア、トランクリッド部分にアルミを採用したことで約200kg軽量化するとともに、車高も30mmダウンしている。オーナーはダウンヒルの大会に出場したり、高知-東京間を往復したり、「ディーノ 246GT」を溺愛していたとのこと
「ランチア・ストラトス」。マルチェロ・ガンディーニ氏がデザインを手がけ、ウェッジシェイプデザインの先駆けを作ったとも言われている。極端に短い2180mmというホイールベースと、フロント1430mm、リア1460mmのワイドトレッドは、直進性よりもコーナリングを優先したものとなる。1974年にWRC(世界ラリー選手権)デビューを飾り、1974年、1975年、1976年にメイクスタイトル3連覇を成し遂げた。エンジンは「ディーノ 246GT」と同じV型6気筒2.4リッターを搭載しているが、中低速重視のラリー用のセッティングで、ギアがかなりクローズドレシオに設定されているため、発進加速は「ディーノ 246GT」を上まわるものとなっている
「ランチア・ラリー037」。4WDが台頭してきた1980年代のWRCに、あえてミッドシップで挑んだ車両。過酷なレースのため、現存するワークスマシンは約半数と言われている。デザインはピニンファリーナが担当した。ボディはケブラーとカーボンファイバーで構成され、当時としてはかなり軽量とされている。整備性を高めるため、エンジンルームへのアクセスがしやすいような工夫がされており、ボンネットはパイプ1本で支えるだけとなっている。エンジンは「アバルト・131」の直列4気筒エンジンをベースにチューニングし、スーパーチャージャーを搭載することで、低回転域からパワーを発揮する

 イベントで参加者は、展示車両を手で押して屋外に出すという、普段はできない車両の搬出作業を手伝っていた。屋外に車両を搬出し終えると、事前に申告していた乗り込みを希望する車両の運転席に座り、ステアリングを握ったり、写真を撮ったりと、思い思いに堪能していた。

参加者の手で搬出される「ディーノ 246GT」「ランチア・ラリー037」「ランチア・ストラトス」
イベント参加者は高知県内から4組、そのほかに香川県や徳島県、遠くは長野県や埼玉県からも参加があった
普段は屋内に展示されている車両を太陽の光の下で見られる貴重な機会
今回の最年少参加者
静かに展示車両に乗り込んでいた
株式会社KINTO 総合企画部 部長 布川康之氏。開催のあいさつで、2025年7月にトヨタ博物館で開催された第1弾に続いて2回目のファンミーティングを四国で開催することになり、「参加者が集まるか若干不安だったものの、18組32名の募集枠があっという間に埋まりました」と喜びを語った
ネッツトヨタ南国株式会社 常務取締役 横田忠明氏。横田氏いわく、四国自動車博物館はネッツトヨタ南国が「手弁当で運営している施設」とのことで、開催のあいさつでは「四国自動車博物館がクルマ好きの方が高知に来ていただける目的地になれば」と話していた
車両の解説など、イベントの進行役を務めたネッツトヨタ南国株式会社 中古車本部 課長 嶋﨑賢氏
ネッツトヨタ南国の新入社員たちがイベントを手伝った
参加者全員に配られた缶バッヂ。「ディーノ 246GT」「ランチア・ラリー037」「ランチア・ストラトス」のイラストと、カツオが描かれているイベントオリジナル品

 また、サプライズとして、「ランチア・ラリー037」のエンジン始動デモンストレーションが行なわれた。何度かチャレンジをしたあと、勢いよくエンジンが吹け上がると、参加者から歓声と拍手が上がっていた。

ランチア・ラリー037 エンジン始動@四国自動車博物館

 イベントの最後には、通常は立ち入り禁止となるエリアを特別に解放し、展示車両を間近で見られる特別入場も行なわれた。展示車両に触れることはできなかったものの、展示車両のすぐ横から内装をのぞきこんだり、特別にデロリアンに乗り込めたりと、じっくりと展示車両をながめていた。

屋外に搬出した車両は、参加者の手で展示室に戻された
普段は立ち入りできないエリアから展示車両を見ることができた
事前に申し込んだ人だけでなく、偶然通りがかった人も乗り込みはできないものの、自由に車両を見られるオープンなイベントだった