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スーパーフォーミュラ第5戦鈴鹿、福住仁嶺選手がルーキーレーシングに初優勝をもたらす

スーパーフォーミュラ第5戦鈴鹿を優勝した福住仁嶺選手。ルーキーレーシングとしては初勝利

 5月24日、スーパーフォーミュラ第5戦鈴鹿が鈴鹿サーキットで開催された。第4戦、第5戦は1DAY形式で行なわれており、1日で予選と決勝が行なわれている。

 予選でポールポジションを獲得したのは14号車 NTT docomo Business ROOKIEの福住仁嶺選手。予選直前にセットを変更し1分37秒605を記録。予選2位は1号車 TEAM MUGEN AUTOBACSの岩佐歩夢選手で1分37秒765。予選3位は5号車 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 牧野任祐選手で1分37秒914で続く。

決勝後、トップ3記者会見

 福住仁嶺選手は、所属するルーキーレーシング初のポールポジションを獲得し、最も有利な状態で決勝に挑むことになった。

 決勝レースは、その福住仁嶺選手がスタートから1コーナーを制し、レースを進めていく。途中、牧野任祐選手や36号車 VANTELIN TEAM TOM'S 坪井翔選手は早めにピットインを行ない、1度のタイヤ交換義務をこなしてレースに復帰する。決勝レースは、この早めのタイヤ交換組と遅めのタイヤ交換を選んだ組での戦いとなり、福住仁嶺選手がタイヤ交換をした際に裏の1位と呼ばれる坪井翔選手を抑えられるのか、2位で福住選手を追いかける岩佐選手が先にタイヤ交換のためのピットインを行なうのかという緊迫感のなか進んだ。

決勝レースのスタート

 先に動いたのは岩佐選手。岩佐選手は21周目にピットインし、裏の1位であった坪井選手の前に復帰する。この際、坪井選手との間にバトルが発生し、ペースに乱れが生じる。福住選手とチームは、これらの動きを見て22周目にピットイン。福住選手は岩佐選手の前に復帰し、タイヤ交換組の中ではトップに立つ。また、予選9位からスタートしタイヤ交換を遅らせていた6号車 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 太田格之進選手も福住選手に続いてピットイン。岩佐選手の前に復帰するも、S字で岩佐選手に抜き返され実質的な3位のポジションに。

 26周目のバックストレート、130R直前でOTS(Over Take System)を使って岩佐選手が福住選手を抜き、実質的なトップに立つ。福住選手は抜かれたまま、離されるかと思ったもののペースを上げ、さらにOTSを使って次の周の1コーナー直前で岩佐選手を抜き返した。

 その後、福住選手、岩佐選手、太田選手の3台がパックになった戦いが続いたものの、その順位のまま31周のゴールを迎えた。

 福住選手は自身3勝目、ホンダからトヨタに移籍してからは初めて、さらにルーキーレーシングにとっても初のスーパーフォーミュラ優勝をもたらした。

福住選手と岩佐選手の激しいバトル
OTSの使い合いでポジションチェンジが起こる
優勝記者会見で答える福住選手
2位の岩佐歩夢選手
3位の太田格之進選手

福住仁嶺選手 優勝記者会見より

福住選手:自分自身にとって久しぶりの優勝ですし、ルーキーレーシングにとって今日が初ポール、初優勝ということで。今シーズン、チームとしての目標は表彰台というのはあったんですけど、それを開幕戦に成し遂げることができ、第5戦にしてポールと優勝を勝ち取ることができたので。僕自身も個人的にもうれしいですけど、チームのみなさんにとっても素敵な日になったんじゃないかなと思うので、おめでとうございますという気持ちで一杯です。

──レースの展開についてうかがいます。レース、上位勢で言いますと、坪井選手だったり、牧野選手は早めに動いていきました。その中で岩佐選手や太田選手を含めて、福住選手もどのタイミングでタイヤを換えるか、ピットウィンドウを迎えるか? その辺りの戦略はどう考えていましたか?

福住選手:最初はかなり早めに入って換えようかなと考えていたんですけど、先に牧野選手が行って、坪井選手も早めに動いたと思うのですけど。そこに釣られて動かない選択をチームがしたので、僕はそれに従って引っ張る方向に(タイヤ戦略を)変えて走りました。

 予想してたよりも牧野選手のペースが落ちてきて、坪井選手のペースが早いからがんばろうって攻められていたので、自分なりに結構がんばって走ったのですけど、ペースはわるくないけど、(岩佐)歩夢に比べるとちょっとわるいのかなっていう。

 少しじわじわ追いつかれてたので、このままトップのまま(タイヤを)換えられても後半になってくるとキツいんじゃないかなと予想していたんですけど。

 歩夢が動いた後に、僕も動いて、確実に前でコースに戻れるように作戦を考えてもらって。戻ったはいいんですけど、そのあとペースが結構キツくて、ずっと追われる展開で、かなりプレッシャーも感じる中で走ったんですけど。

 1回抜かれたタイミングで諦めかけたんですけど、僕らのセットアップ的にストレートがすごい速いので。レスダウンフォースでずっとクルマを作り上げてきて、予選でもパフォーマンスは発揮できましたし。

 決勝でも、もうちょっと改善は必要なんですけども、結果的にクルマのセットアップのおかげで、ああいうレース展開もできたかなと思うので。最後はギリギリでしたけども、優勝することができてよかったです。

──一度、岩佐選手に抜かれましたけども、そこでこう気持ちガクッと落ちず、行けたというところ、気持ちの部分はいかがでしたか?

福住選手:一瞬、なかなかペースが上がらないときに抜かれてしまったりとか。僕もちょっと歩夢が1周前にOTSを使ってきたと思って使っちゃって、それで使えない時間があったときに抜かれたので、まあそこは、やっぱり自分の反省点だなと思います。

 その瞬間は諦めかけたのはあったんですけども、自分の持ってるそのクルマのコンセプト(レスダウンフォース)を活かして、早い段階でもう1回OTSを使って。

 そしたら意外と、意外とというかすごく追いつくことができたので。風向き的にはすごいスリップも入りやすかったし、1コーナーで前に出られたときは、あの瞬間は一瞬ホッとはしたんですけども。

 僕のペースがあんまりよくないというのも知っているんで、OTSの残量的にちょっと辛くなるかなとは予想してました。

──ルーキーレーシング初優勝ということになります。6年目での初優勝ということになりましたが、ルーキーレーシングに入ってみて、この日を迎えられたルーキーレーシングの素晴らしさ、よさ、魅力というのはどんなところですか?

福住選手:僕も無限から始まり、ダンディ(ライアン)行って、スリーボンド行って、KCMGに行って。たくさんのチームを経験してきましたけども、どのチームもすごいファミリーのチームで、すごいよいですし。このルーキーレーシングも、まだ結成してからそんなに経ってないのかなと。

 本当にチーム力というか、組織としてすごく成り立ってるチームだなと感じてます。僕が移籍して1年目ではあるんですけども、本当に優勝したい、ポール取りたいっていう、そういう思いが本当に伝わってくる。

 そのためにはどうしたらいいのかっていうのを、本当に人一倍考えてくれているところもすごいあると思うので。僕も期待に応えないといけないというプレッシャーももちろんあったし、そういうみんなの気持ちが一丸となれたからこそ、この優勝はあると思うので。本当にチームのおかげです。

──ちなみに(ルーキーレーシングの)モリゾウオーナーとは何かやり取り、言葉交わしたりはありましたか?

福住選手:あの、まだですけども。どんなご褒美が待っているのかなと(笑)楽しみにしていて、あとで連絡します(笑)。

スーパーフォーミュラ 第5戦鈴鹿 決勝結果

順位号車ドライバー名車名エンジン周回数タイムトップとの差前走車との差ベストタイムラップ
114Nirei FukuzumiNTT docomo Business ROOKIE SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3155'58.7471'40.57424
21Ayumu IwasaAUTOBACS MUGEN SF23HONDA/M-TEC HR-417E3155'58.9870.2400.2401'40.56924
36Kakunoshin OhtaDOCOMO DANDELION M6Y SF23HONDA/M-TEC HR-417E3155'59.3670.6200.3801'40.25031
438Sena SakaguchiSANKI VERTEX CERUMOINGING SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3156'03.6234.8764.2561'40.31331
536Sho TsuboiVANTELIN TOM'S SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3156'06.9568.2093.3331'40.22214
65Tadasuke MakinoDOCOMO DANDELION M5S SF23HONDA/M-TEC HR-417E3156'09.70210.9552.7461'40.96610
737Sacha FenestrazVANTELIN TOM'S SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3156'10.65311.9060.9511'40.11324
865Igor Omura FragaPONOS NAKAJIMA RACING SF23HONDA/M-TEC HR-417E3156'11.09612.3490.4431'40.51111
964Ren SatoPONOS NAKAJIMA RACING SF23HONDA/M-TEC HR-417E3156'11.33012.5830.2341'39.92725
107Kamui KobayashiKDDI TGMGP TGR-DC SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3156'12.32313.5760.9931'39.86431
1116Tomoki NojiriAUTOBACS MUGEN SF23HONDA/M-TEC HR-417E3156'15.82817.0813.5051'40.84918
1222Nobuharu MatsushitaDELIGHTWORKS SF23HONDA/M-TEC HR-417E3156'16.91618.1691.0881'40.91614
1350Yuto NomuraSan-Ei Gen with B-Max SF23HONDA/M-TEC HR-417E3156'17.66918.9220.7531'40.86912
143Luke BrowningREALIZE Corporation KONDO SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3156'27.99929.25210.3301'40.29431
1597Roman Stanekナビクル Buzz MK SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3156'30.55131.8042.5521'40.52427
168Kenta YamashitaKCMC Cayman SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3156'31.59932.8521.0481'40.99431
1739Toshiki OyuSANKI VERTEX CERUMOINGING SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3156'40.49341.7468.8941'40.88231
1812Syun KoideThreeBond SF23HONDA/M-TEC HR-417E3156'42.17243.4251.6791'40.63525
199Seita NonakaKCMC Elyse SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3156'42.32343.5760.1511'40.80031
2019Zak O'SullivanWECARS IMPUL with SDG SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3156'44.42345.6762.1001'41.46831
2110JujuHAZAMA ANDO Triple Tree SF23HONDA/M-TEC HR-417E3156'48.54549.7984.1221'41.04825
2253Charlie WurzTEAM GOH SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3156'51.46252.7152.9171'40.88011
2328Rikuto KobayashiKDDI TGMGP TGR-DC SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F3157'28.0481'29.30136.5861'40.88811
DBNF4Ukyo SasaharaREALIZE Corporation KONDO SF23TOYOTA/TGR-D TRD01F1436'24.78017 Laps17 Laps1'42.8406