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日産、新型「キックス」発表会 日本市場初の第3世代e-POWERで「ドライバーには思い通りの操作性、同乗者には安心感と快適さを提供」
2026年6月18日 00:00
- 2026年6月17日 開催
WLTCモード燃費は最良25.7km/Lで先代から約11%向上
日産自動車は6月17日、翌日に発売するコンパクトSUVの新型「キックス」発表会を六本木ヒルズアリーナ(東京都港区六本木)で開催した。
2代目となる新型キックスは、力強く躍動的なエクステリアと高品質なインテリアに加え、燃費を向上させた第3世代「e-POWER」や、モデル初搭載となる電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」などを搭載。モデルラインアップは2WDモデルが「X シンプルパッケージ」「X」「X+」「G」、4WDモデルが「X e-4ORCE シンプルパッケージ」「X e-4ORCE」「X+ e-4ORCE」「G e-4ORCE」となる。
パワートレーンには日本市場で初となる、モーター・発電機・インバーター・減速機・増速機の5つの主要部品を1つにまとめた「5-in-1 e-POWERパワートレインユニット」を採用。これにより小型・軽量化とともに高剛性化を実現した。現時点で正式な発売日は今夏とされている新型「エルグランド」も5-in-1 e-POWERパワートレインユニットを用いることが予告されているが、日本では新型キックスが初採用となった。
新型キックスの発電特化型エンジンは現行「セレナ」でも採用されている直列3気筒DOHC 1.4リッター「HR14DDe」型となり、WLTCモード燃費は25.7km/L(2WD/X系グレード)が最良。従来モデルでは2WDのXグレード系が23.0km/Lだったので、約11%向上(高速燃費は10%向上)したことになる。
ちなみに新型エルグランドの発電特化型エンジンは直列3気筒1.5リッターターボのZR15DDTe型。STARC燃焼(Strong Tumble&Appropriately stretched Robust ignition Channel)コンセプトを採用して熱効率42%を達成しているが、新型キックスではSTARC燃焼コンセプトは採用せず、熱効率は40%としている。
「忙しい毎日の中でも気持ちが高まるようなワクワクする体験をお届けしたい」
発表会では日産自動車 執行職の杉本全氏、チーフプロダクトスペシャリストの田中聡氏、プログラムデザインダイレクターの楠鉄平氏が登壇して新型キックスをアピール。
はじめに登壇した杉本氏は、日産が4月に発表した将来ビジョンにおいて、e-POWERを電動化技術の中核に位置付け、新型キックスを事業を支えるコアモデルとして定義していることを説明するとともに、新型キックスは新開発の第3世代e-POWERを日本で初めて搭載し、電動化の価値をより多くの人々に届ける重要な戦略モデルであることを強調した。また、日本のコンパクトSUV市場が過去10年で保有台数が約3.8倍に拡大し、最も成長が著しい乗用車セグメントになっていることを指摘し、「多くの選択肢がある今だからこそ、使いやすさや経済性だけではなく、忙しい毎日の中でも気持ちが高まるようなワクワクする体験をお届けしたい。そんな私たちの思いを持って開発してきたのが本日お披露目する新型キックスです」とコメント。
商品コンセプトについては「大人の“遊び心”を刺激するクルマ」と表現し、お気に入りのスニーカーを履いたときのように自然とアクティブな気分になる存在を目指したと説明。毎日の運転をより楽しく、遠出をより快適にするコンパクトSUVとして、デザイン、走り、快適性の全てに日産ならではのこだわりを詰め込んだと述べたほか、価格設定については多くの人に選んでもらいたいという思いを込め、スタート価格を299万円に設定したこともアナウンスした。
一方、チーフプロダクトスペシャリストの田中聡氏は商品企画の詳細について説明し、「大人の“遊び心”を刺激するクルマ」を支える3つのコアバリューとして、力強くダイナミックかつ俊敏で軽快な「デザイン」、e-POWERをはじめとする「先進技術」、快適性・利便性を向上した「ユーティリティ性能」を挙げた。
技術面では第3世代e-POWERについて説明し、1.4リッターの発電特化型エンジンと5-in-1電動ユニットの組み合わせを初採用したと発表。現行モデルから燃費を10%以上向上させ、静粛性も大幅に向上(発電時騒音を4.5dB改善)したと報告するとともに、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」搭載によりドライバーには思い通りの操作性、同乗者には安心感と快適さを提供すると説明した。
また、安全装備についてはクラス初の12.3インチのデュアルディスプレイを搭載した統合型インターフェースディスプレイを採用し、全車標準装備のプロパイロットといった既存技術に加えて、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)&BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)を新たに搭載し、ユーザーからの要望が多かったという後側方の安全支援強化も拡充したことをアナウンス。
加えてユーティリティ性能でもユーザーからの声を受けて後席空間の居住性を大きく進化させ、コンパクトSUVクラスナンバーワンの後席居住性を実現したと説明。合わせてラゲッジスペースについても開口部と容量を拡大し、パワーバックドアと100V AC電源の新装備も準備したことをアピールした。
デザイン面についてはプログラムデザインダイレクターの楠鉄平氏が説明を行ない、キックスをゼロから考え直し、エクステリアデザインのコンセプトを「タフ&アジャイル」として、アメフト選手のように力強くダイナミックでありながら軽快で俊敏なデザインを目指したと述べた。フロントはアメフトのヘルメットからインスパイアされた先進的で大胆なフロントフェイスを採用し、リアは口の字型の特徴的なグラフィックでテールランプを車幅いっぱいに配置したと説明。テールゲート中央の車体色で残った部分は、米国パスファインダーや現行型キックスにも共通する、日産のSUVに一貫するプロテクト感のあるデザインだとした。ボディカラーについては、ツートーンを含め全9種類を用意し、コミュニケーションカラーであるレゾナンスブルーを日本向けの新色として導入することをアナウンスしている。
インテリアでは、守られている安心感と心地よい開放感の両立を目指し、わが家のような安心してリラックスできる空間を演出したと説明。楠氏は最後に「私たちデザイナー自身が、たくさんの人の笑顔を想像しながらさまざまなこだわりや強い思いを持ってチャレンジをしてきました。まるでお気に入りのスニーカーを履いたときのように自信を持って笑顔で一歩を踏み出す、新しいことにチャレンジしてみる。キックスを通して、私たちはそんな気持ちを作っていきます」と述べプレゼンテーションを締めくくった。


































