ニュース

スーパーGT 坂東正明代表、2027年シーズンのタイヤワンメイクについて発表 GT500はブリヂストン、GT300はダンロップ

2026年8月2日 発表
スーパーGTは2027年シーズンのタイヤワンメイクについて発表。坂東正明代表(中央)は、GT500に供給するブリヂストンのモータースポーツ推進部門長 内田達也氏(左)、GT300に供給するダンロップ(住友ゴム工業)の取締役 常務執行役員 津崎正浩氏(右)

 スーパーGTを運営するGTアソシエイションは8月2日、第4戦富士の開催されている富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)において坂東正明代表による定例会見を実施した。

 この定例会見において、以前から決定されていた2027年シーズンからのタイヤサプライヤーについて発表。GT500クラスはブリヂストン、GT300はダンロップ(住友ゴム工業)の1社供給となることが明らかにされた。スーパーGTでは、タイヤについてはそれぞれのクラスにおいて複数メーカーが供給しているマルチサプライヤ-制度が採られていたが、2027年シーズンからはシングルタイヤサプライヤーに移行する。

2027年シーズンのタイヤワンメイクについて説明を行なう坂東正明代表

 合わせて、使用するタイヤの仕様についても発表。GT500クラスは、ソフト、ミディアム、ハードの3種類のコンパウンドのそれぞれに対して、3種類の構造(コンストラクション)が用意される。つまり、9種類のタイヤがブリヂストンによって用意される。

 そのなかから、大会ごとに3種類の持ち込みが可能としているものの、この3種類の部分については協議中とし、ルール変更の余地がある。

 一方、GT300クラスについては、ソフト、ミディアム、ハードの3種類のコンパウンドを用意。こちらの構造は1種類となり、コンパウンドのみ変更されたタイヤを使っていく。GT300クラスの持ち込みセットは大会ごとに2種類を選択する。

 また、レースにおいて観客が使用するタイヤが分かりやすいようなタイヤマーキングも行なう。F1などでおなじみの方法だが、ソフト(赤)、ミディアム(黄)、ハード(白)という塗り分けを行ない、チームの戦略が分かるようになる。

 ウェットタイヤについてのコンパウンドは検討中。ウェットタイヤであればパターンなどのバリエーションもあり、今後明らかになっていく。

 GT500クラスにおいて構造も含めてタイヤが9種類のワイドバリエーションとなることについて坂東代表は、GT500用のタイヤの機能するレンジが狭いことが背景あるという。

 坂東代表は、「基本的には現行のタイヤのセット数、そのレンジがすごく狭い。コンパウンドと構造に対しても。だから富士でやったもの(富士の仕様)を鈴鹿に持って行きますというと、同じものを持っていけない。違うということがある。では、スタートはそこで仕方ないが、両方(コンパウンドと構造)ともレンジを広げて、例えばコンパウンド3つ、構造1つというような方向を考えていくような状態にしていかないと困るので、スタートはコンパウンド3つ、構造3つの中からチョイスして、チームが選ぶというような格好からスタートする。これもやりながら変わると思うので、実際にテストをやりながら、今のスタートからどういうふうに変わるかはちょっと分からない。そこはテストしながら。500(の車両)は前後バランス、ダウンフォースは違うけれども、ホイールベースと重量、トレッドはみんな一緒なんで。そのなかでやるっていうことになれば、それは早く結論付けができるかと思っています」と語り、将来的な方向性は持ち込みセット数の削減のためにも、構造を減らしていきたいという。

 GTAとしては、2027年のスタートはコンパウンド3つ、構造3つというところからスタートして、次にコンパウンド3つ、構造2つというふうに段階的に削減していきたいとのこと。市販タイヤでは、一般的にタイヤパターン、コンパウンド、構造というところがタイヤの性能を決める大きな3つの柱になっているが、レーシングタイヤ(ドライタイヤ)の場合はタイヤパターンについてはスリックの1種類。レース実況などでは、コンパウンドに焦点が当たることあっても、これまで構造などが公開されていないため、タイヤにとっての構造の大切さが知られるきっかけがなかった。そういう意味で、スーパーGTの2027年シーズンは、タイヤの構造というものの違いがレースにどう影響するかという知見が広まるきっかけになるかもしれない。

 持ち込みタイヤセット数は、300kmレースがドライ4セットでウェット5セット。マレーシア大会(300km)がドライ5セットでウェット6セット。3時間レースがドライ6セットでウェット7セットを予定している。

 また、決勝中のタイヤ交換義務も設定。ドライの場合、大会に持ち込んだすべてのコンパウンドを大会期間中に使用しなければならないとなっており、この辺りの細則もこれから決まっていく模様。ウェットの交換義務については、検討中となっている。

 今回、2027年シーズンのオフィシャルタイヤサプライヤーについてGT500はブリヂストン、GT300はダンロップと決まったわけだが、その経緯については基本的に入札であるとしている。

 今後、8月3日に富士スピードウェイで、8月24日に鈴鹿サーキットでタイヤテストを実施。タイヤワンメイク化に伴うスポーティングレギュレーションを定めていく。