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スーパーGT第4戦 富士決勝、GT500は今年導入の「プレリュードGT」が初優勝&1-2フィニッシュ! GT300は前2輪のみ交換作戦を成功させた「GRスープラGT」が勝利

2026年8月2日 開催
富士スピードウェイで「スーパーGT第4戦」富士ラウンドの決勝レースが開催された

 スーパーGT 第4戦「2026 AUTOBACS SUPER GT Round4 FUJI GT 300km RACE」が、8月1日~8月2日に静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイにて開催された。3日間の観客動員数は5万6400名で、前年比108.8%とにぎわった。

 8月2日の午後に行なわれた決勝レースでは、レース開始直後にGT500車両3台が絡む事故が発生して赤旗中断になったものの、その後は順当にレースが進み、GT500では予選で上位を独占した「プレリュードGT」勢と、決勝レースで急にパフォーマンスを上げてきた「GRスープラ」勢の激しいマッチレースになった。

グランドスタンド裏のステージではトークショーなどが行なわれていた

 その波乱のレースを制したのは、100号車 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)。2位は8号車 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹組、BS)、3位は37号車 Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ組、BS)。今年から新型車として導入されたホンダの「プレリュードGT」は、新型車として初優勝で、1-2フィニッシュも記録した。

 GT300は、52号車 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太組、BS)が前2輪のみ交換というギャンブルを成功させて優勝。2位は32号車 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉組、BS)、3位は7号車 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO(ザック・オサリバン/梅垣清組、YH)となった。

GT500ではグリーンフラッグ直後に64号車の大きなクラッシュが発生し赤旗中断

GT500のスタートシーン

 今回のレースは13時前に始まったグリッドウォークから波乱含みの展開となった。というのも、スターティンググリッドに車両が並んでグリッドウォークも終盤になったところで、突然富士スピードウェイ上空で雨雲が発生して降雨に。それにより路面は濡れてほぼウェットになってしまい、各チームとも晴れ用のスリックタイヤ(溝なし)を選ぶのか、ウェットタイヤ(溝あり)を選ぶか、変更が可能なスタート5分前まで頭を悩ませた。最終的にはGT500は全車、GT300は61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)と22号車 アールキューズ AMG GT3(加納政樹/和田久組、YH)以外はスリックタイヤを選択して、スタートを迎えた。

GT500のリスタートシーン

 ただし、スタートは安全を考慮してセーフティカー先導で行なわれることになり、1周目からレースはセーフティカー先導でスタート。4周目が終わったところでグリーンフラッグになったが、そのストレートで64号車 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草りき/イゴール・オオムラ・フラガ組、DL)、23号車 MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠組、BS)、12号車 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット組、BS)の3台が絡むアクシデントが発生。

GT500を制した100号車 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)

 64号車と23号車が併走している状況に、23号車のリアが12号車のフロントと接触し、その勢いで押された23号車の左フロントが64号車の右サイドに接触し、64号車は宙に舞いほぼ1回転してしまうという大きなアクシデントになってしまった。なお、レース再開後に12号車には90秒のピットストップというペナルティが出され、レース運営としては、事故は12号車の責任と判定したことが明らかになった。

 このアクシデントが発生した後、即座に赤旗が出されレースは中断。速やかに64号車のドライバーであるイゴール・オオムラ・フラガ選手が救出され、検査のため医療室へと送られることになった。この接触で23号車も左フロントを破損し、結局そのままピットガレージに戻され、早速GT500では2台が脱落という形になった(※23号車は修復して後にレース中に復帰している)。

終盤で100号車の背後に迫ったが2位でフィニッシュした8号車 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹組、BS)

 クラッシュした車両の排除、デブリの掃除などが終えられた後、レースは5周目から再開され、しばらくはセーフティカー先導でレースが進行された。9周目にレースが再開すると、予選2番手の100号車 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)が、ポールポジションの8号車 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹組、BS)を1コーナーまでに抜き一気にトップになった。

100号車のホンダ「プレリュードGT」が初優勝し、8号車も2位に入って1-2フィニッシュを達成

 予選ではホンダの「プレリュードGT」勢の活躍が目立ったが、決勝では「GRスープラ」勢の巻き返しが目立っていた。レースが再開されると、37号車 Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ組、BS)や、36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太組、BS)などが徐々に順位を上げてくる。1回目のピットストップを終えると、37号車が2位、36号車が6位まで順位を上げ、それぞれ6位、11位からスタートしたことを考えれば、どちらも大きく順位を上げた形になる。

GT500で3位に入った37号車 Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ組、BS)

 特に80kgのサクセスウェイト(50kg+給油リストリクター制限)を課せられている36号車 au TOM'S GR Supraは、38号車 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗組、BS)と、17号車 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗組、BS)をオーバーテイクして4位に上がりそのままゴール。

 予選11位から4位に上がった36号車 au TOM'S GR Supraは獲得ポイントを48点とし、2位との差を20点とし、1レース分のリードを持って次のレースに向かうことになり、シーズン4連覇に向けてさらに有利なポジションとなった。

11位スタートから4位フィニッシュという怒涛の追い上げを見せた36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太組、BS)

 GT500のトップ争いは、100号車 STANLEY HRC PRELUDE-GTと、37号車 Deloitte TOM'S GR Supra、8号車 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTの3台の争いになり、終盤に37号車を抜いた8号車が2位に上がり、少しずつ100号車との差を詰め始める。しかし、結局100号車と8号車の差は最終ラップに1秒差となったが、追い抜くまでには至らず、100号車がトップのままチェッカーを受けた。100号車はホンダに「プレリュードGT」の初優勝をプレゼントし、2位は8号車 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTが入り、「プレリュードGT」は初優勝かつ1-2フィニッシュを達成した。

 3位は37号車 Deloitte TOM'S GR Supra。4位は36号車 au TOM'S GR Supra、5位は17号車 Astemo HRC PRELUDE-GT、6位は38号車 KeePer CERUMO GR Supraとなった。

GT500クラスの表彰式
ホンダの「プレリュードGT」に初優勝をもたらした山本尚貴選手(左)と牧野任祐選手(右)

GT500レース結果(暫定)

順位カーナンバーチーム / マシンドライバータイヤSW周回数
1100STANLEY HRC PRELUDE-GT山本尚貴/牧野任祐BS1466
28ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT太田格之進/大津弘樹BS66
337Deloitte TOM'S GR Supra笹原右京/ジュリアーノ・アレジBS66
436au TOM'S GR Supra坪井翔/山下健太BS8066
517Astemo HRC PRELUDE-GT塚越広大/野村勇斗BS666
638KeePer CERUMO GR Supra大湯都史樹/小林利徠斗BS3266
714ENEOS X PRIME GR Supra福住仁嶺/大嶋和也BS4866
839DENSO KOBELCO SARD GR Supra関口雄飛/サッシャ・フェネストラズBS2866
916ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT野尻智紀/佐藤蓮BS2266
1019WedsSport BANDOH GR Supra国本雄資/阪口晴南YH266
1124リアライズコーポレーション Z名取鉄平/三宅淳詞BS1466
1212TRS IMPUL with SDG Z平峰一貴/ベルトラン・バゲットBS3065
23MOTUL Niterra Z千代勝正/高星明誠BS2816
64Modulo HRC PRELUDE-GT大草りき/イゴール・オオムラ・フラガDL4

GT500ポイント表(暫定)

順位カーナンバードライバーRd1Rd2Rd4合計SW
136坪井翔/山下健太202084896
214福住仁嶺/大嶋和也81642856
3100山本尚貴/牧野任祐43202754
438大湯都史樹/小林利徠斗1652142
539関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ6831734
68太田格之進/大津弘樹161632
712平峰一貴/ベルトラン・バゲット1141530
823千代勝正/高星明誠3111428
916野尻智紀/佐藤蓮5621326
1037笹原右京/ジュリアーノ・アレジ111122
1117塚越広大/野村勇斗126918
1224名取鉄平/三宅淳詞25714
1319国本雄資/阪口晴南1124

GT300は前2輪のみ交換のギャンブルを成功させた52号車が後続を逃げ切って勝利

GT300のスタートシーン

 GT300のスタートは特にトラブルなくスタートを切ったが、前出のGT500のアクシデントにより赤旗中断。9周目からレースが再開されると、ポールからスタートした45号車 PONOS FERRARI 296 EVO(篠原拓朗/川端伸太朗組、YH)がホールショットを奪っていった。そのレースが再開される前に、ウェットタイヤを選んだ2台(61号車、22号車)はいずれもピットインしてスリックタイヤに交換し、さらに順位を落としてしまった。

ギャンブル的な前2輪のみ交換という作戦を見事に成功させ優勝した52号車 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太組、BS)

 レースは、ずっと45号車 PONOS FERRARI 296 EVOがリードしていたが、それにくらいついたのが52号車 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太組、BS)。52号車は、GT500の44周目にピット作業を行なったが、フロント2輪のみ交換というギャンブルにでて、ピットアウトすると、その時点で1位だった45号車の前でレースに戻ることに成功。

激しい2位争いを制した32号車 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉組、BS)

 レース終盤は、4輪とも交換した45号車 PONOS FERRARI 296 EVOと、前2輪のみ交換の52号車 Green Brave GR Supra GTによるマッチレースに。さらに終盤にかけて、7号車 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO(ザック・オサリバン/梅垣清組、YH)と、32号車 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉組、BS)も加わり、4台でのトップ争いが展開されることになった。

フェラーリ同士の争いで勝利をつかんだ7号車 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO(ザック・オサリバン/梅垣清組、YH)

 45号車と7号車、32号車の2位争いが激しくなったことで、52号車は徐々に3台を引き離していき、結局52号車 Green Brave GR Supra GTがそのまま優勝。2位は終盤に2台のフェラーリを抜いた32号車 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉組、BS)が入り、3位は7号車 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO、4位は45号車 PONOS FERRARI 296 EVO、5位は56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織組、YH)、6位は666号車 seven x seven PORSCHE GT3R EVO(スヴェン・ミューラー/藤波清斗組、YH)となった。

予選1位から激しいバトルの末に4位でフィニッシュした45号車 PONOS FERRARI 296 EVO(篠原拓朗/川端伸太朗組、YH)
GT300の表彰式

GT300レース結果(暫定)

順位No.チーム / マシンドライバータイヤSW周回数
152Green Brave GR Supra GT吉田広樹/野中誠太BS3062
232ENEOS X PRIME AMG GT3石浦宏明/鈴木斗輝哉BS2062
37CARGUY Ferrari 296 GT3 EVOザック・オサリバン/梅垣清YH1662
445PONOS FERRARI 296 EVO篠原拓朗/川端伸太朗YH62
556リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織YH5462
6666seven x seven PORSCHE GT3R EVOスヴェン・ミューラー/藤波清斗YH3462
72HYPER WATER INGING GR86 GT堤優威/卜部和久BS6262
862HELM MOTORSPORTS GT-R平木湧也/平木玲次YH662
96UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI片山義章/ニクラス・クルッテンYH1462
1065LEON PYRAMID AMG蒲生尚弥/菅波冬悟BS6262
1160Syntium LMcorsa LC500 GT吉本大樹/河野駿佑DL1262
1218UPGARAGE AMG GT3小林崇志/新原光太郎YH62
134グッドスマイル 初音ミク AMG谷口信輝/片岡龍也YH4262
1431apr LC500h GT小高一斗/小山美姫BS6461
1596K-tunes RC F GT3新田守男/高木真一BS3061
169PACIFIC ウマ娘 NAC BMW冨林勇佑/藤原優汰MH61
1788VENTENY Lamborghini GT3小暮卓史/ダニール・クビアトYH2061
18360RUNUP × SOL GT-R荒川麟/清水啓伸YH61
1911GAINER TANAX Z富田竜一郎/大木一輝DL461
2025HOPPY Schatz GR Supra GT松井孝允/洞地遼大YH61
2130apr GR86 GT永井宏明/平良響YH61
225マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号塩津佑介/荒尾創大YH1061
2348健康ケーズフロンティアWMニルズGT-R井田太陽/ジェームス・プルYH261
24777D'station Vantage GT3藤井誠暢/チャーリー・ファグDL7061
2587OPEN HOUSE Lamborghini GT3元嶋佑弥/松浦孝亮YH1060
2620シェイドレーシング RC F GT3平中克幸/清水英志郎MH60
2722アールキューズ AMG GT3加納政樹/和田久YH60
2861SUBARU BRZ R&D SPORT井口卓人/山内英輝DL260
2926ANEST IWATA GAINER Z安田裕信/リ・ジョンウYH52

GT300ポイント表(暫定)

順位No.ドライバーRd1Rd2Rd4合計SW
152吉田広樹/野中誠太87254080
22堤優威/卜部和久201194080
356ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織225113876
465蒲生尚弥/菅波冬悟112063774
5777藤井誠暢/チャーリー・ファグ2693570
631小高一斗/小山美姫161623468
732石浦宏明10203060
8666スヴェン・ミューラー/藤波清斗413102754
97ザック・オサリバン/伊東黎明35162448
104谷口信輝/片岡龍也13832448
117梅垣清梅5162142
1232鈴木斗輝哉202040
1331チャーリー・ブルツ161632
1496新田守男/高木真一9611632
1545篠原拓朗/川端伸太朗141428
166片山義章/ニクラス・クルッテン771428
1762平木湧也/平木玲次381122
1860吉本大樹/河野駿佑651122
1932小林可夢偉101020
2088小暮卓史/ダニール・クビアト101020
215塩津佑介/荒尾創大5510
2287元嶋佑弥/松浦孝亮14510
2387川合孝汰448
2418小林崇志/新原光太郎448
2511富田竜一郎/大木一輝224
2648井田太陽/ジェームス・プル/藤原大暉112
2761井口卓人/山内英輝112