ニュース
三菱重工、水素混焼に対応した発電用KUガスエンジンを確立
水素混焼率50%仕様で、既設のKUディーゼルエンジンもガスエンジン化にあわせて水素混焼仕様へ改造可能
2026年9月2日 17:27
- 2026年8月27日 発表
三菱重工業グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャは8月27日、コージェネレーションシステムとして使用される発電用「KUガスエンジン」(発電出力3.65~5.75MW)の水素混焼仕様を確立し、提案活動を開始したと発表した。
同社は、5.75MW発電用ガスエンジンの単筒試験機を用いた試験を行ない、定格相当出力で体積比50%までの水素混焼による安定燃焼を確認した。
CFD解析(コンピュータによる流体解析)や燃焼反応モデルを用いてノッキングやプレイグニッションといった異常燃焼の発生メカニズムを解明し、運用負荷域全体で抑制する技術を構築。エンジン単体だけでなく統合制御システムを含むプラント設備も水素混焼対応仕様とした。
運用面では、設備稼働中であっても運転モードの切り替えにより都市ガス専焼から任意の水素混焼率へ変更できるとしている。現行仕様からの変更を最小限に抑えたことで、新設時に都市ガス専焼機として導入したのち、追加設備により将来的に水素混焼仕様へ移行することも可能となる。
さらに、エンジン全体の入れ替えを行なわず既設機を改造するレトロフィットに対応するほか、「KUディーゼルエンジン(型式:KU30A)」のガスエンジン化に合わせた水素混焼仕様への改造も可能としている。
水素混焼対応 KUガスエンジンの主な仕様と特徴
対象機種:KUガスエンジン(発電出力3.65~5.75MW)
水素混焼率:最大50%(体積比)
運用機能:稼働中の運転モード切り替え(都市ガス専焼〜任意混焼率)
導入対応:新設時の都市ガス専焼導入からの段階的移行、既設ガスエンジンのレトロフィット改造、既設KUディーゼルエンジン(型式:KU30A)からのガス・水素混焼化改造
