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テスラ、ロボタクシー用「サイバーキャブ」をグランフロント大阪で9月17日より公開中

ギガキャストのボディが間近で見れる「テスラ ギャラリー」も同日オープン

2026年9月17日~20日 展示
テスラ グランフロント大阪に展示されたテスラ Cybercab

 テスラがロボタクシー用に専用設計した「Cybercab(サイバーキャブ)」を東京、大阪、名古屋で公開するイベント「Cybercab Japan Tour」が開催中だ。9月11日~14日まで東京・青山で公開していたが、9月17日~9月20日までは大阪・うめきたの「テスラ グランフロント大阪」で公開している。

 また、テスラ グランフロント大阪ではCybercabを公開した9月17日に「テスラ ギャラリー」をオープン。テスラのブランド発信拠点としての役割を強化した。

テスラ グランフロント大阪ではCybercabの左右にモデルY、モデル3を置いて比較できるようになっている

ハンドルもペダルもないCybercab

 公開されたCybercabの特徴は、ハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルといった人間が運転する際に必要なものを備えていないこと。完全に自動運転を前提した設計となっている。

 座席は2人分が用意され、通常のドライバーがいれば乗客は1名だけとなるが、ドライバーがいないので乗客は2名まで乗車できる。足下は完全なフラットでペダル類がないだけでなく、センタートンネルもないため、通常のクルマのフロントシートよりも解放感を感じる。

ドアの開閉はバタフライ方式を採用
Cybercabのロゴが左右ドアに貼られる
フロントタイヤのサイズは215/60R18のコンチネンタル eContact
リアタイヤのサイズは225/60R21で、フロントと同じコンチネンタル eContact

 シートのリクライニングは左右独立だが、ベンチシート部分の前後スライドは左右連動。中央にはカップホルダーが2個とUSB Type-Cポートが2つ備わっている。

室内にはステアリングホイールもペダルもなし

 インパネ中央には、テスラ車史上最大サイズという20.5インチの大型のセンタータッチスクリーンを配置。乗客は移動中のエンターテインメント鑑賞や目的地の確認、車内エアコン、アンビエントライトなどの操作をすべてこの画面上で行なう。なお、設定はCybercabを利用するためのアプリのアカウントに紐づけられ、乗車するたびに自分の好みの設定となる。

 シートは2座席しかないかわりに、後方のトランクルームの容量は572Lと大きく、乗客はセンタータッチスクリーンを操作して開閉を行なう。

何もないすっきりとしたインテリア
中央にはカップホルダーが2つ
アームレストもある
シートはリクライニングが可能

 しかも、ドアはバタフライドアとなっており、通常のドアよりも横方向のスペースを必要としない場面があるほか、足の収まりもよく乗り込みやすい。

 ボディは既存のテスラとは全く異なるもので、全幅は1754mmとモデルYはもちろん、モデル3よりも小さい値。日本の5ナンバーサイズを少し拡大した程度で、自動運転での細い道なども走行しやすいと思われる。

 ボディ構造も外板は樹脂製で塗装工程を必要としない素材だが、フレームは前後にギガキャストを採用。ボディカラーは成形時にパネルと一体化させるものとなっている。ちなみにサイバーキャブのカラーは専用色の「Gleaming Gold」。

頭まわりのスペース
ルーフはグラスルーフになってはいない
右側の座席側にも何もない
ルーフ中央のボタンは非常時の停止ボタン
ドアの内側
トランクは後方に572リットルを確保、室内のタッチスクリーンで開閉できる
リアゲートの内側
トランクが開いたときの後方の形状
フロントの先端にはカメラを備える
フロントウィンドウ上部のカメラ
側面のカメラはBピラーの左右にある
リアにもカメラはあるが黒の横長デザインに溶け込んでいる
床下はフラットに見える
リアから見てもフラットで整流板が見える
テスラ グランフロント大阪の展示、手前からモデルY、Cybercab、モデル3
展示されていたモデル3

テスラギャラリーでは人型ロボットTesla Botとギガキャストを用いたボディなどを展示

 テスラ グランフロント大阪は8月8日にオープンしているが、テスラ ギャラリーのオープンは翌月とされていた。今回、その予定どおり9月17日にオープンした「テスラ ギャラリー」では、テスラのクルマでのテクノロジーだけでなく、人型ロボットTesla Botや蓄電池テスラパワーウォールなどを展示、テスラはクルマだけの会社ではないことを強調した展示となった。

テスラの人型ロボットTesla Bot
Tesla Botの説明
テスラの蓄電池、Powerwall 3も展示。こちらは家に合わせた工事が必要となるため、テスラ グランフロント大阪では工事店などを紹介するという

 ギャラリーの中央にはモデル3のボディを展示、後部の下まわりを一体化させたギガキャストが、どうボディに組み込まれているかなどを間近に見られる。

モデル3のボディを展示
後部は一体成形するギガキャストの組み込みがよく分かる展示
室内側からもボディとギガキャストの組み合わせがわかる

 そのほかにも、テスラのEVの主要技術であるソフトウェアを動かす基板や、熱管理のオクトパス、走行用モーターのカットモデルなども展示されている。

テスラ車に搭載されるテクノロジー
テスラのモーター。内蔵する基板は、アメリカのかたちとして、作成当時のテスラの本社のあるところにアメリカ合衆国の国旗が記されている
モーターや電池の廃熱など無駄にしないよう、タコのように各方向へ足(管)を伸ばして熱マネジメントを行なう
テスラ車に主要技術であるソフトウェアを動かす基板の裏表
上位グレードでは音質にもこだわるオーディオを搭載
搭載テクノロジーのまとめ

 なお、Tesla Botの横には、テスラに関する問題が書かれたパネルが用意されている。パネルを手でめくると答えが書いてあり、テスラについてより深く理解できるような展示内容になっている。ここに行ったら挑戦してみるのも面白そうだ。

テスラについて、クイズが並んでいて、パネルの取っ手を持ち上げると回答が出てくる

Cybercabは、遠い未来の話ではない

 大阪でのCybercabの公開とテスラギャラリーのオープンに際し、店内であいさつしたテスラジャパン代表取締役社長の橋本理智氏は、Cybercabについて「日本での導入時期は未定で、今回の展示車両で公道を走ることはできない」と前置きしつつも「日本にいる私たちにとって、これは遠い国の話、遠い未来の話と思われるかもしれないが、私は決してそうではないと考えている」とCybercabが非現実的な乗り物ではないことを強調した。

テスラジャパン代表取締役社長の橋本理智氏

 その理由として、市販のモデル3やモデルYとカメラの数やクルマの“頭脳”が同じとし「同じ眼と同じ頭脳を積んだクルマがすでに日本の町を走っている。Cybercabはそこからハンドルと運転席を取り払ったクルマ」と紹介した。

 また、今回グランフロント大阪に店を構えた理由は、テスラ ギャラリーを併設したことにも触れて「こちらはクルマを売るためだけの場所ではないです。クルマに興味がなかった方が通りかかって、実際に触れて確かめていただける、そんな場所にしたいと考えている」と説明した。

 今回は、8月8日に開店したばかりの「テスラ グランフロント大阪」だが、CyberCabの公開とテスラギャラリーのオープンに合わせ、大阪府、大阪市、グランフロント大阪北館ナレッジキャピタルの担当者も来賓として出席した。

テスラ オーナーズクラブジャパン 会長の小池豊和氏

 さらに、ユーザーを代表してテスラ オーナーズクラブジャパン(TOCJ)会長の小池豊和氏も登壇、「テスラ グランフロント大阪がグランドオープンして、テスラに初めて触れる方にとって、リアルなクルマを見て、触れて、テスラを知ることができる場所が増えることは、とても大きな意味がある」と述べ、あわせて11月28日と29日に横浜市のパシフィコ横浜で開催されるユーザーイベントの開催をアピールした。

 テスラ ギャラリーは常設の設備として、これからも誰でも見られるが、Cybercabの展示は9月20日までで終了となる。また、名古屋のテスラ名古屋則武で9月22日と23日、最後に東京・新宿のテスラ新宿で9月26日~28日まで展示が行なわれるので、近未来を感じたい人はぜひ足を運んでみてほしい。

テスラ グランフロント大阪は、グランフロント大阪の駅から最も奥にある吹き抜けのところにあり、他の輸入車ブランドの発信拠点だった場所でもある。Cybercabの公開に合わせて多数の方が訪れた