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テスラ、シンプルで手ごろな新型EV「モデル 3」日本初公開
航続距離約418km~約498kmの3モデルラインアップ。日本導入モデルはこれから決定
2018年11月8日 19:59
- 2018年11月8日 日本初公開
テスラモーターズ ジャパンは11月8日、ラゾーナ川崎プラザ(神奈川県川崎市幸区)内にある「テスラ ラゾーナ川崎プラザ」において、新型EV(電気自動車)「モデル 3」を日本初公開した。
モデル 3は2016年3月31日(現地時間)に米国で公開され、日本でも同日に受注を開始した、ラインアップの中で最も低価格なEV。5名乗車が可能で、ボディサイズは4694×1849×1443mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2875mm(スペックは米国仕様)。
これまで「モデル S」「モデル X」ではバッテリー容量を明言していたが、モデル 3は現時点で非公開とされており、代わりに航続距離260マイル(約418km)/0-60mph加速5.6秒で後輪駆動のモデルを「ミッドレンジバッテリー」、航続距離310マイル(約498km)/0-60mph加速4.5秒で4輪駆動のモデルを「ロングレンジバッテリー」、航続距離310マイル(約498km)/0-60mph加速3.3秒で4輪駆動のモデルを「パフォーマンスバッテリー」と表現。
いずれも米国仕様のラインアップとなっており、日本仕様としてどのモデルを導入するかは今のところ決定していないという。米国での価格は「ミッドレンジバッテリー」が4万6000ドル(約519万円)、「ロングレンジバッテリー」が5万3000ドル(約598万円)、「パフォーマンスバッテリー」が6万4000ドル(約723万円)となっている。日本での納車開始のタイミングは2019年後半としており、2016年に予約を入れた人から納車されていく仕組み。現在も予約は受け付けており、頭金として15万円(クレジットカード決済)が必要となる。
なお、今回会場で公開されたモデル 3は左ハンドル仕様だが、日本導入モデルは右ハンドル仕様。車両に対して4年5万マイルまでの、バッテリーに対して8年10万マイル(ロングレンジ/パフォーマンスは12万マイル)までの保証が付く。
普段使いで便利なモデル 3
モデル 3のお披露目では、テスラモーターズ ジャパン カントリーセールスダイレクターの吉田篤司氏が登壇して挨拶を実施。
吉田氏は2003年に創立されたテスラの歴史を振り返るとともに、持続可能なエネルギー社会に向けて「電気自動車」「エナジー製品」「ソーラールーフ」の3本を柱に事業を進めていることを紹介。2012年に大型セダンのモデル Sを、2015年に大型SUVのモデル Xと、その中ではコンパクトな部類に入るモデル 3に先駆けて大型モデルを先に市場導入した理由について、「大きなクルマは快適ですが燃費はわるい。そうした燃費のわるい部類のモデルからEVに代えていこうと、戦略的に意味のあるところからEV化しました」と解説。
また、これまでテスラが納車したEVの数は35万台を超え、「2018年の7月~9月、われわれの決算で言うところの第3四半期に8万5000台を納車しました。そして今期(10月~12月)はそれを超えていく台数を納車していくので、次の機会にお話しするときは(35万台よりも)もっと大きな数字になっていると思います」と、販売が好調であることをアピールした。
一方、車両についてはテスラの全モデルで車両のワイヤレスアップデートが可能で、その中には「自動緊急ブレーキ」や高速道路での運転支援機能「「オートパイロット」などが含まれていることを紹介するとともに、モデル 3については「内装も外装もシンプルにまとめ、ルーフはオールグラス。ソフトウェアはモデル Sやモデル Xと同じ最新のもので、特徴的なのは(カードキーのような)クルマの鍵。これを車両(運転席側のBピラーあたり)にかざすことで開錠/施錠が可能です。4694×1849×1443mmというボディサイズは普段の取り扱いでも便利に使っていただけるかなと思います」と特徴について語った。