ニュース
日産、英国で自動運転モビリティサービスの実現に向けた研究プロジェクト「ADventure」を開始
2026年9月28日 17:14
- 2026年9月28日(現地時間)発表
欧州日産は9月28日(現地時間)、英国・ケンブリッジで自動運転技術を搭載した車両を活用したモビリティサービスの実用化に向けた研究プロジェクト「ADventure」を開始すると発表した。
研究プロジェクトのADventureでは、自動運転車両を活用したモビリティサービスが、実際の地域社会でどのように運用できるかを検証する。具体的には、自治体や通勤者、地域住民と連携しながら、自ら運転することが難しい人の通院や日常生活での移動の支援などで、自動運転車両が地域の移動課題の解決や、アクセシビリティ向上、社会的価値の創出にどのように貢献できるかを検証するという。
研究プロジェクトのADventureは、日産テクニカルセンター・ヨーロッパ(NTCE)が中心となって進め、将来的に英国各地への展開を見据え、ケンブリッジ市を最初の実証地域として選定。同市は、交通イノベーションおよび自動運転モビリティ研究における先進地域として知られており、将来的に英国各地へ展開可能なサービスモデルの構築を目指すとしている。
日産 AMIEO研究開発担当シニア バイス プレジデントのデビッド・モス氏は、「本プロジェクトは、英国における自動運転モビリティの発展に向けた重要な一歩です。英国政府の支援を受け、自動運転車両を用いた研究をロンドン中心部から他の都市へと広げることで、異なる地域社会や実際の移動ニーズに対して、このようなサービスがどのように活用できるかを検証していきます。日産が培ってきた技術や知見に加え、パートナーの幅広い知見を組み合わせることで、自動運転車両が人々の移動の利便性を向上させ、日常生活の質の向上に貢献する可能性をさらに探求していきます」とコメントしている。
なお、このプロジェクトは、英国政府 BIST(Department for Business, Innovation, Science and Trade)の支援を受け、APC(Advanced Propulsion Centre UK)がInnovate UKなどと連携して実施される総額300万ポンド規模のコンソーシアムプロジェクトで、英国が推進するコネクテッドおよび自動運転車両技術の開発・実用化に向けた取り組みの一環となっている。
日産は、WMG(Warwick Manufacturing Group)およびPAVE UK(Partners for Automated Vehicle Education UK)と連携し、「地域社会に適したモビリティサービスの設計」「利用者の信頼醸成」「実環境における技術検証」の3つの領域に取り組むという。
地域社会に適したモビリティサービスの設計では、自動運転モビリティサービスが既存の交通ネットワークをどのように補完しながら地域のニーズに対応できるかを検証。
利用者の信頼醸成では、将来の自動運転モビリティサービスの利用にあたり、人々が安心感や理解を得るために必要な要素を検証。
実環境における技術検証では、公道環境における自動運転システムの安全性と有効性を検証する。
日産はこれまで、英国で「ヒューマンドライブ(HumanDrive)」「サーブシティ(ServCity)」「evolvAD」などの研究プロジェクトを通じて、さまざまな走行場面における自動運転技術に関する理解を深めてきた。
今回のプロジェクトでは、過去の英国での研究プロジェクトで使用された2022年型日産「リーフ」ベースの実験車両を活用。同車両には日産独自の自動運転技術を搭載しており、将来的なモビリティサービスへのニーズ把握や実環境データの収集を行なう。また、地域住民とも積極的に連携し、自動運転モビリティサービスが人々の移動の利便性や、さまざまな機会へのアクセス拡大にどのように貢献できるか検証するとしている。


