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アストンマーティン、初のミッドシップ・オープンスーパーカー「ヴァルハラ スパイダー」世界初公開
2026年11月3日 07:00
- 2026年10月28日(現地時間) 発表
アストンマーティンは10月28日(現地時間)、新型オープントップモデル「ヴァルハラ スパイダー(Valhalla Spider)」を発表した。また、米国ネバダ州で10月29日~11月1日に開催された「2026 コンクール・アット・ウィン・ラスベガス」にて世界初公開した。
新型ヴァルハラ スパイダーは、アストンマーティン初となるミッドシップ・オープンコックピットのスーパーカー。先行して登場したミッドシップPHEV(プラグインハイブリッド)「ヴァルハラ クーペ」の走行性能やドライバーとの一体感を受け継ぎつつ、オープンエア・ドライビングの魅力を融合させたアストンマーティン史上最速のオープンコックピットモデルに位置づけられる1台。
開発には、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのコンサルティング部門であるアストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズ(AMPT)が参画。車両ダイナミクス、エアロダイナミクス、複合素材技術など、F1由来の知見と技術が惜しみなく投入されている。
取り外し式ルーフシステムと最適化されたエアロダイナミクス
エクステリアは、クーペの流麗なボディラインを維持しながら、あらゆる天候や走行シーンに対応できる包括的なルーフシステムを採用。標準装備されるブラックのファブリックルーフは、取り外して車内に収納が可能。また、装着時でも最高速度200km/hでの走行に対応するほか、停車時用のレインカバーも付属する。
さらにオプションとしてカーボンファイバー製ハードトップを用意。ハードトップ装着時は、電子制御による車両の上限速度である350km/hまで制約なく走行できるのはもちろん、ルーフを取り外したオープン状態でも最高速度350km/hに到達可能という。
また、オープン走行時の快適性と空力性能を両立するため、専用設計の「ウィンドディフレクター」を開発。ルーフパネルを取り外した際にクリップで素早く固定できる構造で、フロントガラス上端からの気流を制御して乗員の上方へ受け流すとともに、エンジン冷却用エアを効率よくシュノーケルへと導く。
さらに、ルーフ上のシュノーケルはスパイダー専用形状へと見直され、クーペ比で35mm高い位置にレイアウト。ルーフ装着時はウィンドディフレクターは取り外して3つ折りにして、新設した容量15Lのサイドシル内ストレージへスマートに収納できる。
そのほかにも、ルーフ開閉による気流の変化に対応するため、アクティブ・エアロダイナミクスおよびESPのキャリブレーションも専用に最適化。ルーフ装着時には最大600kgを超えるダウンフォースを発生し、どのような状態でも安定した車両バランスと接地感を維持してくれる。
システム最高出力1079PSを誇るV型8気筒4.0リッターツインターボのPHEV
パワートレーンはクーペと共通で、専用開発のV8ツインターボエンジンは、フラットプレーンクランクシャフトを採用し、単体で最高出力828PSを発生。リッターあたりの比出力はアストンマーティンの内燃機関史上最高となる210PSに達する。
このミッドシップマウントしたV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンに、3基の電気モーターと高性能バッテリ(HPB)を組み合わせたPHEVシステムを搭載したことにより215PSの出力が追加され、システム総合の最高出力は1079PS、最大トルクは1100Nmを発生。
モーターはフロントに2基、リアに1基を配置。フロントの2基はe-アクスルを駆動し、フル電動トルクベクタリング(E-TV)によって鋭い回頭性と高い操縦安定性を両立。8速DCTと一体化された3基目のモーターは、V8エンジンのアシストを行なうとともにリアアクスルおよび電子制御ディファレンシャル(e-diff)を駆動する。
前後アクスルは機械的に接続されておらず、アストンマーティンの先進的な統合車両ダイナミクス制御(IVC)システムが各輪への駆動力配分をミリ秒単位で統合管理。サスペンション、ブレーキ、ステアリング、前後アクティブ・エアロダイナミクスをドライブモードと協調させながらリアルタイムで制御し、自然で一体感のある操縦フィールを実現した。
F1技術を結集したカーボンモノコックタブと洗練されたインテリア
車体骨格には、AMPTが設計・開発を担当した専用のカーボンファイバー製タブを採用。樹脂トランスファー成形(RTM)プロセスとF1由来のオートクレーブ技術を融合させることで、極めて高い剛性と強度、クラストップレベルの軽量性を実現。
乗降ドアには、クーペから象徴的なカーボンファイバー製ディヘドラルドアを継承。開閉機構の改良とフレームレスデザインの採用に加え、ドアガラス上端の曲率をわずかに拡大したことで、ルーフ装着時におけるキャビンへのアクセス性を向上させている。
インテリアには、乗降性と長距離の快適性を高めた新設計のカーボンファイバー製ツーリングシートを標準装備。よりホールド性を重視するドライバー向けに、クーペと同一形状のカーボンファイバー製スポーツシートも無償オプションとして用意している。
アストンマーティン CEO エイドリアン・ホールマーク氏のコメント
ヴァルハラ クーペは、当社初の量産型ミッドシップ・スーパーカー、初のプラグインハイブリッド、専用設計のフラットプレーンV8や新開発8速DCTの初採用など、数々の新たな領域を切り拓きました。公道での洗練された乗り味と、サーキットにおける卓越したパフォーマンスをかつてない次元で融合させています。ヴァルハラ スパイダーは、クーペの圧倒的な美しさと幅広いダイナミクスを受け継ぎながら、オープンコックピットならではの走る歓びと車との一体感をさらに押し広げました。高速でも低速でも、晴天でも雨天でも、ルーフの有無を問わず、公道からサーキットまで、ヴァルハラ スパイダーはあらゆるドライバーの期待に応えます。














