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HRC、新型トロフィートラック「ホンダ・パスポート・バハ・スペック」をSEMAショー2026で一般初公開

2027年SCOREバハ500で実戦デビュー、ステアリングはブライス・メンジーズ選手が担当

2026年11月3日(現地時間)公開
新型「ホンダ・パスポート・バハ・スペック」がSEMAショー2026にて初公開された

 本田技研工業の北米モータースポーツ統括会社であるホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)は11月3日(現地時間)、米国ラスベガスで開催されている「2026 SEMAショー」のHRCブースにて、新型レーストラック「ホンダ・パスポート・バハ・スペック(Honda Passport Baja Spec)」を一般向けに初公開した。

 新型ホンダ・パスポート・バハ・スペックは、2027年の「SCOREワールドデザートチャンピオンシップ」最高峰カテゴリーであるトロフィートラッククラス参戦に向けて開発された車両。

ホンダ・パスポート・バハ・スペック

 マシンは最高出力1300HPを誇り、フォーミュラ1やインディカー、IMSAなど、ホンダがグローバルモータースポーツの第一線で培ってきた最先端技術を惜しみなく投入。過酷を極めるバハ砂漠レースの頂点に挑む。

 ステアリングを握るのは、伝統のバハ1000で2度の優勝実績を誇るトップオフロードレーサーのブライス・メンジーズ(Bryce Menzies)選手で、実戦デビューは2027年開催の「SCORE バハ500」の予定。

1962年から続くホンダとバハ・カリフォルニアの深い歴史

 ホンダとバハ・カリフォルニア半島の歴史は古く、同半島で公式なオフロードレースが立ち上がる以前にまで遡る。1962年、ロサンゼルスのホンダディーラーでありデザートレースの先駆者であったデイブ・エキンス氏とビル・ロバートソン・ジュニア氏が、2台のホンダ「CL72」を駆り、ティファナからラパスまでのルートをわずか39時間56分で走破。この歴史的な挑戦が数千人におよぶ二輪・四輪のデザートレーサーを鼓舞し、1967年の公式「バハ1000」誕生へとつながったという。

リアセクションにはスペアタイヤのほか、冷却システムが搭載されている
複数の電動ファンで強制的に冷却を行なう
マフラーの出口はリアクォーター上部にレイアウトされている

 以来、ホンダはバハの歴史において最多勝利を誇る二輪車メーカーとなり、通算22回の総合優勝や数々のクラス優勝を獲得。四輪カテゴリーにおいても、2015年以降でバハ1000での4勝、バハ500での5勝を含む計17回のクラス優勝を達成している。今回発表された「ホンダ・パスポート・バハ・スペック」は、その輝かしいオフロードヘリテージを次世代へと引き継ぐ新たな象徴として位置づけられている。

フロントサスペンションまわり
リアサスペンションまわり

トラックの最長ジャンプ世界記録を持つブライス・メンジーズ選手を起用

 ドライバーを担当するブライス・メンジーズ選手は、1987年8月21日生まれ、アリゾナ州メサ出身。ダートバイクでキャリアをスタートさせ、ステップアップとともに参戦した各クラスを席巻してきた世界屈指のオフロードレーサー。トラックによるジャンプの世界最長記録(379.4フィート/約115.64m)保持者としても広く知られている。

ホンダ・パスポート・バハ・スペックのコクピット

 なお、HRC USは北米におけるホンダおよびアキュラのモータースポーツ活動を一手に担っていて、インディカーやIMSAから草の根レースまで通算500勝以上、60回以上のシリーズタイトルを獲得。近年ではレース用車両やパーツ開発にとどまらず、一般市販車向けのパフォーマンスパーツ事業やヘリテージ事業など、事業領域の拡大を進めている。

2026 アキュラ ARX-06 GTP プロトタイプは、1991年以来アキュラが投入してきた数々の栄光に彩られた耐久プロトタイプカーの最新モデル。HRC USが設計・開発・組み立てを手がけた2.4L V6ツインターボエンジンを搭載し、メイヤー・シャンク・レーシング(Meyer Shank Racing)の93号車ARX-06として2026年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(GTPクラス)に参戦。アキュラ・グランプリ・オブ・ロングビーチでの勝利を含め、年間ランキング2位の好成績を収めている
フェリックス・ローゼンクヴィスト選手がドライブし、2026年のインディアナポリス500(インディ500)で見事勝利を収めたホンダエンジン搭載の実車。HRCが設計・開発を手がけた2.2L V6ツインターボ・ハイブリッド・パワーユニットを搭載し、ドライバーズタイトル、マニュファクチャラーズ(製造者)タイトル、ルーキー・オブ・ザ・イヤー、そして伝統のインディ500制覇という完全制覇を達成した
2017 NSX GT3 93号車は、HRCヘリテージ・レーシング・プログラムによってレストアされ、象徴的な「レディ・リバティ(自由の女神)」カラーリングを採用
歴代のNSX GT3の中で最も多くの勝利を挙げた個体であり、2017年から2023年にかけてIMSAおよびSROの両シリーズで通算38回のクラス優勝、2回のマニュファクチャラーズ(製造者)タイトル、5回のドライバーズタイトル、そして4回のチームタイトルを獲得している