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トヨタマーケティングジャパン、走りを科学的に診断する「GRAVITY CONTROL」開催
3月1日、15日、16日、22日にはMEGA WEBで一般体験試乗会を実施
(2014/2/28 23:23)
トヨタマーケティングジャパンは、近未来型試乗イベント「GRAVITY CONTROL(グラビティコントロール)」をMEGA WEBのライドワンで3月1日、15日、16日、22日の4日間限定で開催すると発表した。一般公開が始まる前日に、このGRAVITY CONTROLを一足先に体験することができたのでリポートしたい。
GRAVITY CONTROLは、2月1日に立ち上げられたトヨタ自動車の新プロジェクト「DRIVING KIDS with TOYOTA」が提供するイベントで、通常の体験試乗にデジタルコンテンツを融合させた“近未来型の試乗プログラム”というのが最大の特徴になる。
新車がリリースされるたびに各ディーラーには試乗車が用意され、誰でも気軽に乗れるようになっている。また、メーカー主催の試乗イベントも各地で催されていて、グレードごとの違いやスポーツモデルとの比較試乗などが可能な場合もある。新車の購入を考えている人やクルマ好きならば、1度は試乗イベントに訪れたことがあるのではないだろうか。
しかし、ただ試乗したり比較試乗しただけでは、「乗り心地がよかった」「ハンドリングがスポーティだった」など、ぼんやりと体感できても、どこがどのようによかったにかまでは分かりにくいはず。そのぼんやりとした感覚を、デジタルコンテンツで数値化するのがGRAVITY CONTROLのシステムになる。
車両に装備された「Gセンサー」やステアリングの切れ角を表わす「ハンドルコントロールセンサー」という車両側のセンサーに加えて、ドライバーの状況を把握するために「心拍センサー」を取り付けて試乗に臨むのもGRAVITY CONTROLの興味深いところだ。心拍数をチェックすることで、車両がスムーズに動いているか、ドライバーの意思どおりの挙動になっているかが分かるという。つまり、コーナリング中のロール量が少ないことや、前後と左右のG(加速度)などが少ないほうが心拍数が抑えられるそうだ。
このように、車両側に加えてドライバーの状況をビジュアル化することにより、試乗の価値を高めるというのが狙いとなる。
数値化とムービーで表現する新しい試乗イベント
今回のGRAVITY CONTROLで試乗車として用意されたのは2台のアクア。1台目はトヨタが自ら企画、開発、発売を行っているスポーツモデルのアクア G's。もう1台は標準仕様となっている。
試乗コースはMEGA WEBのライドワン。最高速は40km/hまでと決められているので、専用設定されたスポーティなサスペンション、剛性をアップさせたシャシー、大径タイヤなどを装備したアクア G'sの全貌が分かるほどは走れないが、2台の違いは十分に感じられる。
例えば、石畳のような路面での乗り味やコーナリング中とスラローム時の蛇角の違い、ブレーキング時のGの違いなど、多くの面で違いを感じ取ることができる。普段の試乗ならこの違いを感じるだけで終わりだが、GRAVITY CONTROLでは違いを数値によってビジュアル化してくれるので、自分の感じたことがより鮮明になるのだ。
2台の試乗が終わったあとには、走行を比較したレーダーチャート入りの診断書がプリントアウトされて手渡される。限られた試乗コースと時間だが、この診断書を見ることで違いをじっくりと再確認できる。
このリポートを書いている時点ではまだ確認できなかったが、診断書のほかに自分の走行状況をムービーで見られるサービスも行なっている。コース上に設置された特殊カメラで撮影されたムービーでは、車両の後方に設置されているLEDバーサライトを使い、走行の軌跡や時速、Gなどの状況が映し出されるそうだ。
GRAVITY CONTROLはまだベータ版とのこと。今回の限定試乗のあとにアップデートを行ない、その後は各地の試乗会などでお披露目されるという。MEGA WEBでの限定開催は、3月1日、15日、16日、22日の4日間とも開催時間が16時30分~20時(受付開始は16時)。定員は各日20人を予定している。参加費は無料なので、この近未来型の試乗プログラムをいち早く体験してみてはいかがだろう。