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スーパー耐久シリーズの2014年シリーズがツインリンクもてぎで開幕

雨中の決勝レースを制した日産 GT-R NISMO GT3など全出場マシンを一挙紹介

大雨のなかでのレースを制したのは、学生もチームに参加するスリーボンド日産自動車大学校GT-R
2014年3月29日、30日開催

 3月29日予選、30日決勝のスケジュールで、2014年シーズンのスーパー耐久シリーズ 第1戦がツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で行われた。予選は晴天に恵まれたが、決勝は雨のレースとなった。

 今年のスーパー耐久シリーズでは、ST-5クラスに発売されて間もない本田技研工業の新型「フィット(通称:FIT3)」、ST-1クラスにインタープロト用マシン「IPS Kuruma 01」が登場している。また、荒聖治選手、高木真一選手、佐々木孝太選手など大勢のSUPER GTドライバーも参戦し、華やかな開幕戦となった。

ST-Xクラス

 FIA-GT3マシンによるトップカテゴリー。予定されていたENDLESS SPORTSのBMW Z4 GT3が不参加となったため、出走した2台のみによる争いとなった。この結果、KONDO RACHINGからエントリーするスリーボンド日産自動車大学校GT-Rが開幕戦を制した。

優勝したスリーボンド日産自動車大学校GT-R
2位のケーズフロンティアDR Audi R8
ST-Xクラス表彰式

ST-1クラス

 2台のBMW Z4にインタープロト用マシンのIPS Kuruma 01が挑む形となったST-1クラス。堀主知ロバート選手と山野哲也・直也兄弟が組むFaust Racing BMW Z4が優勝。本来はスプリントレース用のマシンであるIPS Kuruma 01も、5時間という長丁場を見事完走した。

優勝はFaust Racing BMW Z4
2位のDiamango BMW Z4
3位のKeeper I.P.Sはインタープロト用マシンIPS Kuruma 01で出場する
ST-1クラス表彰式

ST-2クラス

 唯一の4WD者専用クラスで、出走6台中5台がランエボというST-2クラスだが、孤軍奮闘の2013年シーズン覇者・インプレッサが優勝して幸先のよいスタートを切った。

優勝はインプレッサで孤軍奮闘するSTURM・MOTUL・EDインプレッサ
2位のRSオガワADVANランサーがランエボ勢のトップ
3位 新菱オート エボIX
4位 RSオガワADVANランサーII
5位 GRGランサーEVO X
6位 新菱オートDIXCELエボⅨ
ST-2クラス表彰式

ST-3クラス

 日産フェアレディZ VS レクサスISの戦いとなったST-3クラスでは、Zに軍配が上がった。

優勝 asset ings Z34
2位 岡部自動車メーカーズZ34
3位 TRACY SPORTS TWS C-WEST IS350
4位 岡部自動車サントラント195マイカーズZ34
5位 asset ings Z34
6位 TRACY SPORTS TWS C-WEST IS350
7位 岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34
ST-3クラス表彰式

ST-4クラス

 エンジン排気量が1501cc~2000ccの車両によるこのクラスは、ホンダVTEC勢による争いが長く続いていたが、昨シーズンから多くのトヨタ 86が参戦。また、今年は2台のマツダ ロードスターも加わって激しい争いが繰り広げられた。このほかにも、アバルトの695 アセットコルセやトヨタ ヴィッツのターボモデルなども参戦しており、車種の多い華やかなクラスとなっている。

優勝したウィンマックスTEINワコーズKPR☆DC5
2位のGRORY A-ONE FN2
3位 UEMATSU×TRACY SPORTS ings S2000
4位 ENDLESS・ADVAN・86
5位 埼玉トヨペットGreenBrave
6位 TC CORSE iRacing ROADSTER
7位 Gazoo Racing SPIRIT 86
8位 Snap-on DIJON Racing DC5
Snap-on DIJON Racing DC5&エンドレスアドバントラストヴィッツ
9位 村上モータースACRE & Moty's マツダロードスター
10位 コックピット狭山BRIDE ARS AD86
11位 Y's distraction 86
12位 エンドレスアドバントラストヴィッツは昨年限定発売された1.5リッターターボのVitz GRMN Turboだ
13位 SKR ENGINEERING S2000
14位 オートバックス★OSU★A-ONE DC5
SKR ENGINEERING S2000
ADFS ABARTH 695 ASETTO CORSE。ムゼオ チンクエチェント レーシングチームでは、S耐のほかに同じアバルト 500のR3Tマシンで全日本ラリーにも参戦予定だ
EXPRIDE G-Tech Sportster GT/R
アバルト500をベースとしたチョップドルーフのレーシングマシンだ
VivaC ED BRIDE HPI FD2
車買取りHERO'S×TRACY SPORTS ings S2000
出走台数、メーカー、車種ともに多彩なST-4クラス
マツダ、トヨタ、ホンダの国内3メーカーによる雨中のFR対決!
ST-4クラス表彰式

ST-5クラス

 排気量1500cc以下のコンパクトクラスがST-5。トヨタ ヴィッツ、ホンダ フィット、マツダ デミオが参戦。発売して間もない新型フィットがトップ3を独占し、そのポテンシャルを見せつけた。

優勝したリジカラFIT3
2位のBRP★J'S RACING フィット3
3位 ホンダカーズ野崎 with BOMEX
4位 DIXCELアラゴスタ・NOPROデミオ
5位 エンドレスアドバン日光ヴィッツ
6位 BRP★J'S RACING フィット2
7位 WAKO'Sμ野田自動車Vitz
ST-4クラス表彰式

レスキューオフィシャルによる救出のデモンストレーション

レスキューオフィシャルによって万が一の際の救出訓練がファンの前で行われた。ツインリンクもてぎには高規格救急車が常時配備されている

スーパー耐久シリーズの足下を支えるヨコハマタイヤ

 スーパー耐久シリーズはヨコハマタイヤのワンメイクレース。FIA-GT3マシンからホンダ フィットまで参戦し、タイヤサイズから駆動方式など多種多様な車両が走るスーパー耐久だけに、タイヤサイズだけでも20種類以上。スリックやレインタイヤなど、すべてをそろえれば膨大な数にのぼる。ヨコハマタイヤはその全タイヤを供給してシリーズを支えている。

サーキットの華、レースクイーンミニフォトギャラリー

2014年シーズンの開催スケジュール

 ウェットレースからスタートした2014年のスーパー耐久シリーズだが、今年も多彩なマシンが参戦するバラエティに富んだレースとなっている。次戦は5月24日、25日にスポーツランドSUGOで開催される。

第1戦 3月29日~30日 もてぎスーパー耐久 ツインリンクもてぎ
第2戦 5月24日~25日 SUGOスーパー耐久3時間レース スポーツランドSUGO
第3戦 7月26日~27日 富士スーパー耐久7時間レース 富士スピードウェイ
第4戦 9月6日~7日 スーパー耐久レース in 岡山 岡山国際サーキット
第5戦 10月25日~26日 スーパー耐久 鈴鹿 鈴鹿サーキット
第6戦 11月8日~9日 スーパー耐久 in オートポリス オートポリス

(高橋 学)