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【Honda F1復活祭】レーシングシアターにもホンダF1レーシングカーを展示した「2015 モータースポーツファン感謝デー」
(2015/3/8 17:31)
- 2015年3月7日~8日開催
- Webからのプリントアウトで無料など
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)は、3月7日~8日の2日間にわたり「モータースポーツファン感謝デー 2015」を開催した。別記事[http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150308_691759.html]で紹介した通り、グランドスタンド裏のGPスクエアにおいて、ホンダF1の歴代のレーシングカーを一堂に集めて展示した。それに加えて、鈴鹿サーキットのアトラクションである"レーシングシアター"(レーシングシーンをシアター形式で体験できるアトラクション)では、それに加えて三台のホンダF1レーシングカーが展示されている。
第1期のRA301、第2期のウィリアムズ・ホンダ FW11B、第3期のジョーダン・ホンダ EJ11
レーシングシアターで展示されていたのは第1期のホンダ RA301、第2期のウィリアムズ・ホンダ FW11、第3期のジョーダン・ホンダ EJ11の3車。
ホンダRA301は、1967年のイタリアGPで優勝したホンダRA300の後継として開発された車両で、RA300に引き続きシャシーコンストラクターのローラとの共同開発車として開発された。1968年のF1シーンに投入されて、第1期のF1活動が休止されるまでこのRA301が参戦車として利用された。実はその後継で、エンジンが空冷というレーシングエンジンとしては画期的な仕組みを採用していたRA302が開発されていたのだが、テストドライバーが事故死するという悲劇に見舞われ、結果的にお蔵入りとなることで、RA301がそのまま継続利用されることになったという経緯はよく知られている。
ウィリアムズ・ホンダ FW11Bは、1987年の参戦車で、ネルソン・ピケとナイジェル・マンセルがドライブした(展示されているのはマンセル車)。前年のFW11ではコンストラクターズタイトルは獲得していたが、ドライバータイトルは取りこぼしていたが、このFW11Bではネルソン・ピケがドライバータイトルを獲得し、コンストラクターズタイトルの両方を獲得した。ホンダエンジンを搭載した車両で両タイトルを獲得したのはこのFW11Bが初めてになる。その1987年のドライバータイトルは、このFW11Bに乗るマンセルが、鈴鹿の練習走行でクラッシュしたことで、ピケに決定したというエピソードは日本でF1の全戦テレビ中継が始まった年でもあったので覚えているファンも少なくないだろう。
ジョーダン・ホンダ EJ11は、前年まで無限・ホンダとしてエンジンを供給していたジョーダンにホンダとしてエンジンを供給するようになった初年度の車両。ドライバーはヤーノ・トゥルーリとハインツ・ハラルド・フィレンツェンの組み合わせだったが、シーズン後半にはジャン・アレジに交代した。今回のイベントにもゲストとして参加していたアレジの、F1最後の車両としても知られている。