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アウディ、3世代目となる新型「TT クーペ」「TT ロードスター」「TTS クーペ」

全モデル直4 2.0リッター直噴ターボ「2.0 TFSI」を採用。TTSは高出力仕様を搭載

2015年8月20日発売

542万円~768万円

 アウディ ジャパンは8月20日、コンパクトスポーツカー「TT クーペ」「TT ロードスター」「TTS クーペ」をフルモデルチェンジして発売した。価格は542万円~768万円。

モデルエンジン変速機駆動方式価格
TT クーペ 2.0TFSI直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ(230PS/370Nm)6速DCT(6速Sトロニック)2WD(FF)5,420,000円
TT クーペ 2.0TFSI クワトロ4WD5,890,000円
TT ロードスター 2.0TFSI クワトロ6,050,000円
TTS クーペ 2.0 TFSI クワトロ直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ(286PS/380Nm)7,680,000円
TT クーペ

 2世代目が2006年にデビューして以来、9年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型TTシリーズ。いずれも直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ(2.0 TFSI)を搭載し、そのうちTT クーペには2WD(FF)とフルタイム4輪駆動システムの2タイプを設定。TT ロードスターとTTSは4WD仕様となる。

 2.0 TFSIエンジンは最高出力169kW(230PS)/4500-6200rpm、最大トルク370Nm(37.7kgm)/1600-4300rpmを発生するが、TTSには高性能バージョンが与えられ、最高出力は210kW(286PS)/5300-6200rpm、最大トルクは380Nm(38.8kgm)/1800-5200rpmとなる。トランスミッションは全車デュアルクラッチトランスミッションの6速Sトロニックを採用。JC08モード燃費については、TT クーペ クワトロ比で13.0km/Lから14.7km/Lに、TTS クーペ比で11.8km/Lから14.9km/Lへとそれぞれ改善されている。

TT ロードスター
アルミ調フィラーキャップ

 デザインではアーチ型ルーフライン、丸く張り出したホイールアーチ、大型のアルミ調フィラーキャップ、インテリアの丸型エアベントなどTTらしさを継承しつつ、ボンネット上に移されたフォーシルバーリングスのエンブレムや6角のシングルフレームグリル、LEDヘッドライトなどによって、同社のスポーツカーとして新世代のモデルであることを表現。

 ボディーサイズは4180×1830×1380mm(全長×全幅×全高)とし、先代TTから全長と全幅はそれぞれ10mm短縮。その一方でホイールベースを40mm延長して2505mmとなり、より伸びやかでダイナミックなプロポーションを実現している。

 コンポジット構造の軽量ボディーでは、フロアまわりを強化スチールなどで構成する一方、ボディーフレーム上部とアウターパネルはすべてアルミ製とし、高い剛性、衝突安全性を確保しながら重量を数十kg単位で削減したという。

 また、ソフトトップを採用したTT ロードスターは、2+2のクーペモデルに対して2人乗りとした。マグネシウムやアルミを多用して軽量化を図った電動ソフトトップは、約50km/h以下であれば走行中でも開閉可能。オープントップ化による剛性低下を補うため、ボディー各部に特別な補強を施したほか、安全対策としてロールオーバーバーを設置している。

TTS クーペ

 インテリアではクラス初のフルデジタル多機能メーター「アウディバーチャルコックピット」を全モデルに採用。メーターパネルが収まる場所に、高解像の12.3インチデジタル液晶ディスプレイをレイアウトし、このディスプレイでは速度やエンジン回転数などを表示するほか、ナビゲーション/インフォテイメントシステムのディスプレイ機能も統合。これにより、従来のアナログ式メーターや独立したディスプレイに対して、視認性や操作性が大幅に向上したとしている。

フルデジタル多機能メーター「アウディバーチャルコックピット」は全モデルに採用

(編集部:小林 隆)