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パイオニア、運転者の「乗車」「運転中」「降車」を自動認識する「クルマDEビーコン」開発

東京海上日動が12月提供予定の「事故時自動連絡支援サービス」にも採用

2015年8月31日発表

「クルマDEビーコン サービスプラットホーム」の車載ビーコン端末

 パイオニアは8月31日、自動車向けのビーコン端末とスマートフォンを活用する業界初となるテレマティクス・ソリューション「クルマDEビーコン サービスプラットホーム」を発表した。

 このクルマDEビーコンでは、車両に自動車向けビーコン端末を設置することにより、各ドライバーが所持するスマホと連動。ドライバーの「乗車」「運転中」「降車」というステータスや、車両の位置情報などを把握できるようになる。これにより、車両の利用シーンに合わせてスマホを活用したサービス提供が可能になり、東京海上日動火災保険が12月からノンフリート(個人)自動車保険契約者向けに提供を予定している新サービス「事故時自動連絡支援サービス」にも採用されている。

東京海上日動火災保険が3万個限定で提供を予定するオリジナルビーコン

 事故時自動連絡支援サービスでは、クルマDEビーコンと連動したスマホが一定の衝撃を検知した場合、あらかじめ登録された「優先連絡先」をスマホの画面に表示。画面表示をタップするだけで事故連絡ができる仕組みとなっている。また、事故連絡はビーコンに設置された「緊急連絡ボタン」を押すことでも可能。これに加え、専用アプリでは事故発生時にユーザーが取るべき行動や確認事項などをナビゲートする機能も設けられている。このサービスは12月のサービス開始時に対象となる加入者向けに無償提供され、オリジナルビーコンを3万個限定で提供予定となっている。

 クルマDEビーコンは将来的に、クラウド上の地図データと連携し、車両が走行しているエリアごとの安心、安全に関連する情報の配信なども可能になるとしている。

(編集部:佐久間 秀)