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J.D.パワー、2015年の市販夏タイヤ顧客満足度の全4セグメントでミシュランを1位評価

タイヤ販売におけるブランド選択は「店員の勧めを含めた店頭対応力の影響が大きい」

2015年10月19日発表

2014年10月にサイズラインアップを追加したミシュランのSUV用スポーツタイヤ「LATITUDE Sport 3」

 J.D.パワー アジア・パシフィックは10月19日、「2015年日本リプレイスタイヤ顧客満足度調査」の結果を発表した。

 この調査は、冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)を除く市販タイヤに対するユーザーの満足度を測定するもので、今年で7回目の実施。2014年6月~2015年5月の期間に市販夏用タイヤを新品購入し、3カ月~14カ月が経過した乗用車ユーザーを対象に、2015年7月下旬から8月にかけてインターネット調査を実施。計7979人から回答を得た結果となっている。

 調査では性能領域に「グリップ/ハンドリング性能」「乗り心地」「耐摩耗性能」「見映え」の4点を設定し、合計10項目の詳細項目の評価を使って1000ポイント満点の総合満足度を算出。「軽自動車/コンパクトカー」「ミッドサイズ」「ラージ」「ミニバン」の4つの車両セグメントごとにブランド別ランキングを作成。この4セグメントすべてでミシュランが1位となっている。

「軽自動車/コンパクトカー」セグメント
「ミッドサイズ」セグメント
「ラージ」セグメント
「ミニバン」セグメント

 おもな調査結果では、インターネットを使って購入した割合が2013年の13%から21%に増加。他メーカーとの比較検討をした割合は68%となり、購入理由は「価格の安さ」が最も多く58%を占める。タイヤ購入の経路別に購入時の重視点を見ると、インターネットで購入した場合は上位から「価格」(29%)、「コストパフォーマンス」(18%)、「耐摩耗性」(6%)、「省燃費性」(7%)の順となり、実店舗で購入した場合は上位から「価格」(24%)、「コストパフォーマンス」(16%)、「耐摩耗性」(11%)、「省燃費性」(10%)となっている。

 J.D. パワー アジア・パシフィック オートモーティブ部門 執行役員である木本卓氏は「タイヤの購入時のブランド選択理由をみると、全17の理由の中で『店員の勧め』の割合が『価格』に次いで2番目に高い。しかし、その満足度をみると、業界平均より21ポイント低く、必ずしも満足度に貢献していないことが分かる。最近増加しているインターネットでの購入とは異なり、実店舗での購入では省燃費や耐摩耗性といった商品の機能等について、顧客と直接話をする機会に恵まれることを考えれば、魅力的な販売プログラム等の開発含め全体的な店頭販売力を強化することで、自社ブランドの選定率を上げながら満足度を上げていくことが可能ではないか」と総括している。

(編集部:佐久間 秀)