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マツダ、大阪 梅田に直営ショールーム「マツダブランドスペース大阪」1月29日オープン

“壁を走る”ロードスターを展示

2016年1月29日オープン

入場無料

 マツダは、大阪 梅田スカイビル タワーイースト1階に直営のショールーム「マツダブランドスペース大阪」を1月29日にオープンする。そのオープンに先駆け、1月28日に関係者や報道陣向けの記念式典を実施した。

マツダ株式会社 常務執行役員 国内営業担当 福原和幸氏
マツダ株式会社 デザイン本部 アドバンスデザインスタジオ部長 中牟田泰氏

 この施設は、マツダのクルマづくりやブランドを表現したアイテムと最新の代表的なマツダ車を常時展示する施設で、より多くの人にマツダブランドを肌で感じてもらうことがコンセプト。記念式典でマツダの常務執行役員で国内営業担当の福原和幸氏は「マツダの新たなブランド体験の場として、マツダのクルマづくりを伝えていく場であり、お客様とマツダが直接コミュニケーションできる大切な場所」と語り、今までの販売店にはないユニークな店舗を目指したいとした。

 大阪をはじめとした近畿地方は、顧客との結びつきが特に強い地域ということで、「この地にこのような施設をリニューアルできたことを嬉しく思う。ぜひ多くの方に気軽に足をお運びいただき、マツダブランドを感じていただきたい」と挨拶。顧客とマツダの絆を育む場として活用していく。

 また、店舗デザインを担当したデザイン本部 アドバンスデザインスタジオ部長の中牟田泰氏は、「“ブランドをデザインする”をコンセプトにクルマなどのデザインだけではなく、マツダのブランドのすべてにおいてデザインやビジュアルを、マツダらしい世界観に統一した様式美を作っていきたい」と、デザインコンセプトについて説明した。

梅田スカイビルタワーイースト1階にある店舗外観。夜にはライトアップされ、昼とは違う雰囲気に

お客様を惹きつける、入りたくなる空間

 マツダブランドスペース大阪は、販社と違ってクルマを買ったりサービスを受けたりする場所ではない。マツダが好きな人はもちろんのこと、マツダのことを知らない人など、より多くの人にマツダのブランドを感じてもらうためには、通りすがりに入ってみたくなる空間、演出が必要になる。

 そこで大阪駅から通じる地下道から訪れると、真っ先に目に入る吹き抜けの空間に“壁を走る”「ロードスター」を展示。中牟田氏は「チャレンジスピリットを表現した赤のロードスターから、マツダの『情熱』を感じてもらいたい」と力強く話した。

最も目をひくのは今にも壁を走り出しそうな真っ赤なロードスター

マツダの世界観を体感してもらう空間

 店舗内部は黒をベースとしたクルマが美しく見えるような雰囲気にし、木目で温かみのある空間を演出。ブランド体験スペースとしての存在感を出すための工夫として、マツダのものづくりの情熱、チャレンジスピリットを表現した赤をアクセントカラーとして使った。

 エントランス左のスペースには、マツダのものづくりをテーマに分けて、歴史や文化を知ってもらうためのライブラリースペースを準備。本や映像でマツダの歴史や考え方を知るためのスペースとした。ホテルのロビーやラウンジをイメージしてデザインされており、ゆっくりとくつろぎながらマツダの文化や歴史に触れることができる。

 マツダブランドスペース大阪では、店舗中央にあるブランドギャラリースペースが一番のポイントで、中央には最新のSUV「CX-3」を展示。大型モニターにはスカイアクティブテクノロジーや安全思想など、マツダブランドの独自技術を映像で伝える。

 また、後ろにあるショーウィンドウでは、マツダのものづくりに対する考え方を展示。“匠”のデザイナーが思いを込めて作り上げたクレイモデルや革製のハンドル、オブジェなどを展示している。

エントランス左側にあるライブラリースペース。モータースポーツへの関わりなども展示する
ギャラリースペースに展示されるCX-3
ギャラリースペース後部にあるショーウィンドウ
ロードスターとCX-3をイメージしたオブジェ
クレイモデルは職人が手で削り出したもの。製作で使う工具も展示されている

空間に「間」をとって居心地のいい空間を実現

 マツダブランドスペース大阪では来場者にゆっくり時間を過ごしてもらうため、空間に「間」をとっているのも特徴の1つ。マツダブランドスペースに隣接する「Cafe POUND HOUSE」とコラボレーションし、カフェでゆっくりとくつろぎながらマツダ車に触れることもできる。

 このブランドスペースは、マツダのブランド価値や世界観を顧客に伝えるイベントスペースとしても活用される。新車の発表会をはじめ、今後は技術者のトークショーなどのイベントを行なう予定。詳しくはマツダの公式サイトで発表されるとのこと。

 マツダブランドスペース大阪 マネージャー 正司喜昭氏は、「国内初のショールームとしての最初であることにプレッシャーを感じている。新世代商品群になってからお客様の層が変わり、今までマツダに興味がなかった人が購入するようになった」と取り巻く環境の変化について話すとともに、「店舗のように販売するわけではないので“人”がとても重要になる。ものづくりに携わっている人たちは真摯にお客様にいいものを届けたいという思いで作っているので、そういう思いを代弁してお客様に届けたい」と意気込んだ。

「マツダブランドスペース大阪」

所在地:大阪市北区大淀中1丁目1-88 梅田スカイビルタワーイースト1階
営業時間:10時15分~18時45分
定休日:毎週火曜日(このほかに不定期の休日あり)
入場料:無料
Tel:06-6440-5013(マツダブランドスペース大阪受付)

(鈴木崇芳)