試乗記
【国内メーカー最新電動モデルイッキ乗り】マツダ「CX-60」、ラインアップの頂点に立つPHEVの仕上がりはいかに?
2026年5月5日 08:00
マツダの推進する縦置きエンジンのラージプラットフォーム群の先兵を務めた「CX-60」。豊富なラインアップの中でも頂点に立つのが直列4気筒2.5リッターガソリン+マツダ独自のPHEVを組み合わせた「CX-60 PHEV」だ。
トランスミッションは8速ATだがトルコンの代わりにクラッチを使ったシステムを使う。エンジンとモーターの出力を合わせたトータル出力は241kWでトルクは500Nmを出す。バッテリは17.8kWhの容量で前席と後席の間に搭載される。EV走行距離はWLTCモードで75kmと表記される。このPHEVシステムは一列に長い。トランスミッションが入るスペースによく収まったと感心するが、ここもマツダらしい挑戦だ。
エクステリアデザインはマツダらしいこだわりがあり、それに応じたインテリアも色使いも含めて丁寧に作られており、華やかで上質感がありそれだけでも寛げる。
野心的なラージプラットフォーム群の中でも50:50の前後重量配分を実現したPHEVだが、フラットな路面では流れるようなリズミカルで正確なハンドリングにうっとりする瞬間がある。そもそもドライビングポジションが正確で、ステアリングホイールにもこだわりがあり、ドライビングに集中できるクルマだ。
初期型では荒れた路面でリアからの突き上げ感があったが、マイナーチェンジでキビキビした動きと引き換えにリアの動きが穏やかになった。初期の穏やかなハンドリングになったが「初心忘るべからず」の信念で今後も熟成されることを願う。
パワートレーン系では270Nmの大トルクモーターのサポートと250NmのエンジンでCX-60をゆったり走らせるのに十分な余裕がある。通常の使い方では良いところを満喫でき、スマートなパワーのうねりを享受できる。
ただ時おり聞こえるエンジンの補機類からのノイズや、アクセル操作の加減で出てくる変速時の軽いショックはもう少し減らしたいところ。
大きなバッテリを持つPHEVは車内に1500WのACアウトレットを持つ。アウトドアでのレジャーや災害時の給電に役立ち、さらに発電もできるのがPHEVの良いところだ。



