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写真で見る ダイハツ「ミラ トコット」
2018年7月27日 00:00
ダイハツ工業が展開する軽乗用車ラインアップを支える存在となっているのが「ミラ」シリーズだ。ただ、2018年春、ベースモデルとなるミラなどの販売を終了したため、以降は省燃費性を重視した「ミラ イース」のみになってしまっていた。
そんなミラ一族に新たに加わることになったのが「ミラ トコット」だ。同車は実質的に「ミラ ココア」の後継モデルとなるものの、従来の「女性向け=かわいらしい」からの脱却を目指しているのが特長。開発にあたっては同社の女性社員によるプロジェクトを結成し、「誰でもやさしく乗れる、エフォートレスなクルマ」をコンセプトに、車両感覚がつかみやすいボディ、充実した安心・安全装備、手軽な価格設定などを実現。女性や初めてクルマを購入するユーザーに最適な1台とした。なお、車名は同車の特徴となる「To Character」「To Comfortableness」「To Convenience」の頭文字「To C」から着想を得た造語だという。
3395×1475×1530mm(全長×全幅×全高。4WD車の全高は1540mm)のボディは、水平基調のスクエアデザインを採用。そのうえで、角を落として丸みを持たせることで視界のよさを確保するとともに、運転のしやすさを実現。ミラ イースより全高を30mmアップすることで室内高にもゆとりを持たせている。
安心・安全の面では衝突支援回避システム「スマートアシストIII」とともに、軽自動車初となるパノラマモニター&コーナーセンサーの組み合わせを設定。
スマートアシストIIIはフロントウィンドウ上部に配置したステレオカメラを使用するもので、衝突被害軽減ブレーキおよびアシスト、衝突警報、車線逸脱警報機能などを備えている。
パノラマモニターはフロントバンパー、バックドア、左右ドアミラーに設置された計4つのカメラを利用し、クルマを上方から撮影したような映像をモニターに映し出すもの。組み合わされるコーナーセンサーはソナーを用いたもので、フロントに4つ、リアに2つの計6つを搭載。前進時にはフロントのセンサーを、後退時にはフロントとリア2つのセンサーを使用して障害物を検知し、3段階のブザー音で存在を教えてくれる。また、グリル上部のセンサーを使用し、誤発進抑制制御機能も実現している。
運転席および助手席の「デュアルSRSエアバッグ」に加え、軽自動車としては初となる「SRSサイドエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグ」を全車標準装備とした。
エンジンは直列3気筒DOHC 0.66リッターの「KF」型を搭載。無鉛レギュラーガソリン仕様で、スペックは最高出力が38kW(52PS)/6800rpm、最大トルクは60N・m(6.1kgf・m)/5200rpmを発生する。トランスミッションはCVTのみとなるが、駆動方式は2WD(FF)とフルタイム4WDを設定。JC08モード燃費は2WD車が29.8km/L、4WD車は27.0km/Lとなる。
ボディカラーは新開発となる「ジューシーピンクメタリック」「セラミックグリーンメタリック」「サニーデイブルーメタリック」など計8色を設定。上級グレードの一部カラーでは、ラッピングフィルムを用いた「デザインフィルムトップ」仕様が選択可能となっている。
グレードは「L」「L“SA III”」「X“SA III”」「G“SA III”」の4タイプ。基本的にはスマートアシストIIIは標準装備となり、Lグレードのみレス仕様が選べると考えると分かりやすい。
また、X“SA III”、G“SA III”には、ベース車両にアクセサリーを追加することで個性的なスタイルとした、アナザースタイルパッケージを設定。パールホワイトのパーツを加えてコーディネートした「スイートスタイル」、メッキ調パーツを加えた「エレガントスタイル」、ブラックのパーツでクールな印象とした「クールスタイル」の3タイプを用意している。通常、こうしたパッケージモデルは販売店でパーツを装着することが多いが、ステアリングやホイールカバーなどを工場装着とすることで価格アップを抑えるといった、ユーザーに嬉しい工夫も行なわれている。
価格はLが107万4600円、L“SA III”が113万9400円、X“SA III”が122万400円、G“SA III”が129万6000円。4WD車は各12万9600円高。デザインフィルムトップは4万3200円高。アナザースタイルパッケージは、スイートスタイルが9万8820円高、エレガントスタイルが9万9187円高、クールスタイルが8万9726円高。