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ちょっと写真で見る BMW「i7 xDrive60」

2022年7月1日 発売

1670万円

7シリーズのラインアップに追加されたバッテリEV(電気自動車)の「i7」

 2022年7月1日に発売が開始されたビー・エム・ダブリュー「i7」は、「i」が付く車名で分かるように、新型7シリーズにおけるバッテリEV(電気自動車)。1グレードの「i7 xDrive60」を用意し、ExcellenceとM Sportの2ラインを設定。ステアリング位置は右のみの設定となり、価格はどちらも1670万円となっている。

 ボディサイズは5390×1950×1545mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは3215mm。車両総重量は2965kg。前後輪にそれぞれ1つずつ電気モーターを搭載し、システムトータルの最高出力は400kW(544PS)、最大トルクは745Nm(76.0kgfm)。駆動方式は4輪駆動のxDrive。このシステムは車体の荷重変化を事前に検知し、瞬時にトルクバランスを最適化するものだ。

 搭載するバッテリは最新鋭のハイ・ボルテージ・リチウムイオンバッテリで、全高が110mmとかなりの薄型でフロア下に配置。これにより車体は低重心化を実現するとともに、前後約50:50の重量配分も実現している。走行性能に関しては0-100km/h加速が4.7秒(ヨーロッパ仕様車によるBMW社内計測値)と公表されている。そして航続可能距離は一充電で650km(WLTCモード)。CHAdeMO規格の急速充電においては、90kW充電器を使うことで約60分で充電開始時0%の状態から約80%までの充電が完了するという。

 サスペンションは4輪アダプティブ・エア・サスペンションで、ステアリングは前後輪統合制御のインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングとなり、すべての乗員に快適な乗り心地を提供する。

撮影車はi7 xDrive60 Excellent
BMW Individual 2トーンペイントはオプション。カラーはオキサイド・グレー/タンザニアナイト・ブルー
スワロフスキーのクリスタルをあしらったアダプティブLEDヘッドライト
照明入りで点灯させると浮かび上がるデザインのBMWキドニー・グリル「アイコニックグロー」
充電ポートは車体右側のリアサイドパネルに。2023年には家庭用コンセントから充電できる「フレキシブル・ファスト・チャージャー」も導入予定
サイドミラーのデザイン。本体にはウインカーとカメラを内蔵。先進装備としては安全機能・運転支援システムの「パーキング・アシスト・プロフェッショナル」、完全自動駐車が可能な「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」が装備される
スマートフォンをデジタルキーとして使用できる「BMWデジタル・キー」はドアロック/ロック解除などが可能
i7 xDrive60では20インチアロイホイールが標準となるが、撮影車は21インチ(オプション)のBMW Individualエアロダイナミック・ホイール9101 マルチカラー(ダーク・グレー)3Dポリッシュをセット。サイズはフロントが21×9J 、リアが21×10.5J。タイヤサイズはフロントが255/40R21、リアが285/35R21
i7 xDrive60のL字型LEDテールランプ
フロントフードを開けたところ。バッテリはフロア下に搭載

 BEVであることが最大の特徴となるi7 xDrive60には、もう1つ特記する面がある。それが快適さを追求したインテリアだ。

 運転席には12.3インチのインフォメーション・ディスプレイと14.9インチのコントロール・ディスプレイで構成された先進的なBMWカーブド・ディスプレイを配置。

 そして後席用にはAmazon Fire TVを搭載した31.3インチという巨大なBMWシアター・スクリーンがオプションとして用意される。インターネットに接続してのストリーミングサービスやソーシャルメディア、ゲームなどが楽しめる。それらの画面操作はスクリーン上のタッチパネルか、ドアトリムに備えてあるBMWタッチ・コマンドより行なう。

 また、こちらもオプション設定となるがルーフのほぼ全面のライナーが開いて外光を取り入れられるスカイラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフもある。なお、このサンルーフにはLEDのデザインライトが組み込まれており、夜間使用時のインテリアは昼間とは違ったムードのあるものとなる。

BMWカーブド・ディスプレイを備えるインパネまわり
ディスプレイの表示例
マルチファンクション・シート(運転席&助手席メモリー機能付き)。仕様はBMW Individualエクステンド・レザー・メリノ・シート。ドアはオートマチックだ
マルチファンクション・レザー・ステアリングホイールが標準装備される
目立たなく配置された空調操作部。エアアウトレットの位置も巧みに隠している
MY MODESの操作部は手作業によるガラス仕上げのクラフテッド・クリスタル・フィニッシュ
オプション設定のリヤ・シート・エンターテインメント・エクスペリエンス。31.3インチBMWシアター・スクリーンの未使用時状態
31.3インチBMWシアター・スクリーンを表示させた状態。オプション設定でスカイラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフも装着できる
オプションでBowers&Wilkinsダイヤモンド・サラウンド・システムが選べる。8個のヘッドレストスピーカーを含み、計39個のスピーカーによる最高レベルのオーディオ体験ができる
リアドアのトリム(左右)にあるBMWタッチ・コマンド
リアシートの機能操作もBMWタッチ・コマンドにて行なう
オプション設定のエクゼクティブ・ラウンジ・シート
助手席後部のシートはオットマン機能が備わり、座面のコントロールにより快適なレストポジションを取ることができる
トランクスペース。容量は500Lとたっぷりある
トランクフロア下にある小物入れスペース