写真で見る
写真で見る トヨタ「GR 86 RZ“40th Anniversary Limited”」&スバル「BRZ STI Sport」
2023年9月24日 09:00
スバル「BRZ」、TOYOTA GAZOO Racing「GR86」は、水平対向エンジンとFRレイアウトを組み合わせた2ドアクーペスタイルのスポーツカー。両社により共同開発が行なわれており、ボディやパワートレーンなど多くの部分が共通化されているが、サスペンションセッティングを変更するなど異なるキャラクターに仕上げられている。
現行モデルは2021年にデビューした2代目で、エンジン排気量を2.0リッターから2.4リッターへアップしたのが大きなトピック。搭載される「FA24」型水平対向エンジンは最高出力173kW(235PS)/7000rpm、最大トルク250Nm(25.5kgfm)/3700rpmを発生。ボディサイズは4265×1775×1310mm(全長×全幅×全高)、車両重量は1260kg(最軽量モデル)と先代モデルから大きく変わっておらず、エンジン出力の向上に伴って大幅に動力性能を向上させたことになる。
今回、両車ともに一部改良が実施され、安全装備の追加や走行性能の向上が図られている。とくに一番のポイントとなるのはMT車にも運転支援システム「アイサイト」が採用されたことで、走りの愉しさを追求しつつも衝突回避をサポートする「プリクラッシュブレーキ」をはじめとした安全性能はもちろん、渋滞や高速巡行でドライバーの負担を軽減する「追従機能付クルーズコントロール」も実現。AT車とは異なり“全車速追従”ではなく30~約120km/hと車速域が限定されてしまうものの、ギヤに応じてエンジン出力やブレーキの制御を行ない追従走行を維持してくれる。
スバル BRZ STI Sport
今回の一部改良から新たに登場するのが「STI Sport」グレード。注目はSTIチューニングによる日立Astemo製SFRD(Sensitive Frequency Response Damper:周波数応答型ダンパー)ダンパーをフロントに採用したことで、応答性が高く俊敏な走りとともに快適な乗り心地を実現している。また、オプションとしてゴールドカラーのbrembo製ブレーキキャリパーを擁する17インチフロント&リアベンチレーテッドディスクブレーキも用意されている。
エクステリアではドアミラーおよびルーフアンテナをブラック化したほか、ヘッドライト内エクステンションのBRZロゴをチェリーレッド化と小変更にとどまるものの、ダークメタリックの18インチアルミホイールを装着するなど、見る人が見れば納得のこだわりが感じられる仕上がり。インテリアにおいてはボルドー&ブラック、ウルトラスエード&本革のコンビネーションシート表皮を採用するほか、ダークキャストメタリック加飾パーツを配置することで落ち着いた印象に仕上げられている。
価格は6速MT車が376万2000円、6速AT車は381万7000円。ボディカラーは特別色の「クリスタルホワイト・パール」「イグニッションレッド」など計7色が設定される。
なお、ベースモデルを含めた改良点としてはVDC制御の最適化、Rグレード装着の17インチタイヤに新パターンタイヤを採用となっている。
TOYOTA GAZOO Racing GR86 RZ“40th Anniversary Limited”
AE86の生誕40周年を記念して設定される特別仕様車。RZグレードをベースに内外装に専用ロゴや加飾を特別装備するほか、SZグレード以上にオプション設定されるブレンボ製ベンチレーテッドディスクブレーキおよびザックス(ZF)製アブソーバーも標準装備となる。
同グレードは限定200台の販売が予定されており、全国のGR Garageで9月25日~10月9日の期間限定で商談予約の抽選受付が行なわれる。価格は6速MT車が382万2000円、6速AT車が392万円。ボディカラーは「スパークレッド」「クリスタルホワイトパール」の2色が設定される。
なお、ベースモデルを含めた改良点としてはステアリングにハンズフリースイッチを追加したほか、ブラインドスポットモニターをRZグレードに標準、SZグレードにオプション設定化、VSC制御の最適化によるコーナリング時の走行安定性および安全性能向上、電子スロットルの出力特性変更コントロール性の向上となっている。