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写真で見る シトロエン「グランド C4 ピカソ」「C4 ピカソ」
(2014/10/20 11:00)
プジョー・シトロエン・ジャポン(シトロエン)は、新型MPV「グランド C4 ピカソ」「C4 ピカソ」を10月25日発売する。C4 ピカソは7年ぶりとなるフルモデルチェンジで、7人乗りモデルをグランド C4 ピカソ、日本初導入となる5人乗りモデルをC4 ピカソとしている。
新型C4 ピカソは、2013年のジュネーブショーで発表されたコンセプトカー「テクノスペースコンセプト」をベースにしたもので、シトロエンの独創的なクルマ作り哲学を結集し、近未来的なデザインとフルデジタルのインターフェイスで最新モデルに生まれ変わるとともに、“究極のスペースユーティリティ”を具現化したという。
車名に使われているピカソについて、この名前は20世紀を代表する芸術家の「パブロ・ピカソ」から取ったもの。偉大な芸術家の名前を冠したクルマだけに、この2モデルはデザイン、コンセプトなど隅々までシトロエンのこだわりが盛り込まれている。そのこだわりがはっきり見えるのはボディーデザイン。グラントC4 ピカソが7人乗りで、C4 ピカソが5人乗りという設定だが、一般的に同一車種で乗車定員が違う仕様を作っても外観にはほとんど違いが見られないことが多いが、このC4 ピカソシリーズは違った。
とくにはっきり分かるのはサイドビュー。サイドウインドーの形状、それにドアのプレスラインの入り方がまるで違うし、Aピラーからルーフにかけてのラインも異なる。フロントマスクに関してもグランド C4 ピカソでは横に広く伸びるダブルシェブロンと薄型LEDヘッドランプのラインを一体化。C4 ピカソはLEDヘッドライトとダブルシェブロンをはっきりと独立させたデザインにしてある。リアに関してもシトロエン独自の3D LEDランプを使っているが、グランド C4 ピカソは「C」の文字をモチーフにしたデザインで、C4 ピカソは横長でスポーティさをイメージしたデザインになっている。
このように同一の車種でもそれぞれに個性的なスタイリングを与える手法は、ピカソの名にふさわしいデザインへのこだわりといえるだろう。ちなみにこのグランド C4 ピカソとC4 ピカソの発売日は、パブロ・ピカソの生誕133年となる10月25日である。
搭載エンジンはグランド C4 ピカソ、C4 ピカソともにアイドリングストップ機能付きの直列4気筒DOHC 1.6リッターツインスクロールターボ。最高出力は121kW(165PS)/6000rpm、最大トルクは240Nm(24.5kgm)/1400-3500rpmで、排ガス規制に関しては欧州の新排ガス基準「EURO6」に適合している。トランスミッションは6速AT「EAT6」を採用している。
シャシーに関しては、PSA・プジョーシトロエンが開発した最新のプラットフォーム「EMP2」を採用。これは先代モデルよりも約50kgの軽量化を実現しつつ、サスペンションの取り付け方法や室内スペースのレイアウトなどを最適化したデザインにしたもの。その結果、先代モデルと比べてホイールベースが延長され、室内空間もより広くすることを可能にした。
ボディーサイズはグランド C4 ピカソが4600×1825×1670㎜(全長×全幅×全高)のホイールベース2840㎜で、C4 ピカソが4430×1825×1630㎜(全長×全幅×全高)のホイールベース2780㎜となっている。車重はグランド C4 ピカソが1550kg、C4 ピカソが1480kgだ。
グレードについてはC4 ピカソは「エクスクルーシブ」の1グレード。グランド C4 ピカソは「セダクション」と「エクスクルーシブ」があり、違いはセダクションが16インチホイールに対して、エクスクルーシブは17インチホイールを採用。さらにエクスクルーシブでは運転席電動シート&シートヒーターを組み込んだ「ツートンナッパレザーシート」が受注生産で選択可能になっている。
加えてエクスクルーシブには最新のドライビングアシスト&セーフティ機能も標準装備されている。シトロエン車に初めて搭載された機能のみ抜粋して紹介すると、まず、フロントバンパーに組み込んだレーダーによって前方車両のスピードを検知。それをもとに自車のスピードを自動でコントロールする「アクティブクルーズコントロール」がある。続いて30km/h以上で走行中に、前方車両との距離が近づきすぎたとき、そのリスクに応じて視覚、音声、シートベルトの自動締め上げという3つのレベルで警告を行う「ディスタンスアラート」も設定。
さらに走行中に車線を感知し、ウインカーを出さずにレーンから外れた場合、ドライバーを揺する感じでシートベルトが連続して軽い締め上げを行う「レーンデパーチャーウォーニング」が機能する。このシートベルトの調整を伴う機能はもう1つあり、急発進や急ブレーキ、車線逸脱などを関知すると瞬時にフロントシートベルトのテンションを最適な状態に調整するというもので、「アクティブシートベルト」と呼ばれている。
最後にエクスクルーシブ、セダクション共通の機能として、車庫入れや縦列駐車のときにセンサーでスペースを検知し、駐車するために必要なステアリング操作を自動で行う「パークアシスト」がある。
価格はC4 ピカソのエクスクルーシブが357万円、グランド C4 ピカソのセダクションが347万円、エクスクルーシブが378万円。