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写真で見る トヨタ「タンドラ」「ハイランダー」(米国生産モデル)

認定制度を利用して日本に導入される「ハイランダー」(左)と「タンドラ」(右)

 トヨタ自動車が米国工場で生産するピックアップトラック「タンドラ(Tundra)」とSUV「ハイランダー(Highlander)」が日本に導入されることになった。これは、この2月16日から施行された「米国製乗用車の認定制度」を活用したもの。

 この認定制度は国土交通省のプレスリリースによると、「米国で製造され、かつ、米国で安全性が認証された乗用車について、日本国内で販売のため追加試験なしで受け入れが可能」になるというもので、さらに詳しく読むと「米国で製作され、米国基準に適合する乗用車等(自動車メーカー等により米国から輸入された自動車であるものに限る)について、安全性の確保および公害の防止に係る措置が講じられることにより保安上及び公害防止上支障がないものとして国土交通大臣の認定を受けた場合は、保安基準に適合するものとみなすこととします」となっている。こうした「大臣特別認定車両」の仕組みをいち早く利用したのが、この2台というわけだ。

 すでに、この4月2日からトヨタモビリティ東京を通じて発売がスタートしているものの、納車や整備機材の関係から東京都内においても扱える店舗が限られているのが現状。今後、販売状況などを見つつとなるものの、今夏以降に全国での発売も予定されている。なお、記事中のスペックは現地カタログ数値をもとにした参考値やトヨタ社内測定値になる。

タンドラ

タンドラ

 ラダーフレームを採用したフルサイズピックアップ。米国仕様はキャブのサイズや荷台の長さなどでいくつかの選択肢が用意されているが、今回導入されるのは「1794 エディション」。これはタンドラを生産するケンタッキー・TMMTXテキサス工場が1794年に開設された牧場の跡地であることに由来するもの。

 日本仕様は5.5フィート(約168cm)の荷台に、「クルーマックス」キャブを組み合わせた仕様で、ボディサイズは5930×2030×1980mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース3700mmと、まさにアメリカンといえる堂々たる体躯を持つ。米国には6.5フィート(約200cm)や8.1フィート(約246cm)の荷台や、乗員空間が少し狭い「ダブルキャブ」といった異なる仕様が用意されているが、今回導入される組み合わせが米国でも一番売れているとのこと。

 TNGA-Fラダーフレームに組み合わされるパワートレーンはV型6気筒3.4リッターツインターボの「i-FORCE ENGINE」と電子制御10速ATのコンビネーション。レギュラーガソリン仕様ながらエンジンスペックは最高出力290kW(394PS)/5200rpm、最大トルク649Nm(66.1kgfm)/2400-3600rpm。燃料タンク容量はおどろきの122Lだ。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンク。駆動方式はパートタイム4WD。

 室内はトラックとは思えない高い品質感のあるもの。グレーを基調にブラウンのソフトパッド、メタリック加飾、1794 Editionの文字がレザー刻印されたアメリカンウォールナットの木目調パネルなど、高級乗用車もかくやといった仕上がり。ゆったりとした本革シートにはヒーターはもちろんベンチレーションも全席に装備する。

 エンタメ面においてもインパネ中央にはApple CarPlayやAndroid Autoに対応した14インチの液晶パネルを装備し、オーディオは12スピーカーを擁する「JBLプレミアムサウンドシステム」を標準装備するなど、何とも贅沢な仕様となる。ただ、ローカライズの関係で一部機能が動作しなかったり、表示言語が英語のみとなったり、エアコンの温度表示が華氏だったりと、正規導入ではなく特別認定車両ならではの制約が残っていることには注意が必要だ。

 ボディカラーは「プラチナホワイトパールマイカ」「グレーメタリック」「セレステリアルシルバー」「アティチュードブラックマイカ」「アーバンカーキ」「ダークブルーマイカ」の全6色。内装色は「サドルタン」になる。価格は1200万円。

5930×2030×1980mm(全長×全幅×全高)と迫力あるサイズ。撮影車両のボディカラーはプラチナホワイトパールマイカ
ホイールベースは3700mm。荷台はラインアップ中もっとも短い5.5ftタイプ
押し出しが強く迫力満点のフロントマスク。ヘッドランプ、フォグランプはLED仕様、光軸は日本向けにローカライズされている
リアは普通のピックアップトラックといった印象
テールゲートはかなり大きいが電動のためラクに開閉できる。荷台を覆うトノカバーはオプション(30万8000円)
テールゲート上面、開いたときに後方から見える位置に車名が刻まれている
テールゲートと連動する電動デッキステップを標準装備
ラインアップの中ではもっとも短いとはいえ日本車視点では広大な荷台。ラバー素材のベッドマットはオプション(3万8500円)
キャブ後端には作業灯が用意されている
リアシートとデッキ部にAC120W/400Vのアクセサリーコンセントを用意
トーイングヒッチやトレーラー用ワイヤーハーネスが標準装備となるのも米国仕様ならでは
ドアやテールゲートなどに1794 Editionの文字が入る
巨大なエンジンルームに収まるV型6気筒3.4リッターツインターボエンジン。スペックは最高出力290kW(394PS)/5200rpm、最大トルク649Nm(66.1kgfm)/2400-3600rpm
タイヤサイズは265/60R20。20インチといえばハイパワースポーツカーが30/35扁平あたりを履いているのを目にするが、60扁平タイヤはなかなか見る機会がない
燃料タンク容量はおどろきの122L。無鉛レギュラーガソリン仕様なので若干お財布に優しい
マフラー出口はキャブ後端の横向きに配置
室内はボディサイズを活かした広大な空間で、なおかつトラックとは思えない豪華な仕上がり。インパネ中央には14インチのHDディスプレイが収まる。足下にチラリと見えるフロアマットはオプション(7万7000円)
ステアリングは本革巻きでスポーティな意匠でヒーターも付く。チルト&テレスコピックも電動になる
メーターは12.3インチ液晶を採用。日本車より文字が大きめで分かりやすく感じられる
シフトまわり。シフトノブはもちろん本革巻き
ドライブモードセレクト(ECO/NORMAL/SPORT)のダイヤルと4WD切り替えスイッチ(2H/4H/4L)
物理スイッチを持つエアコン操作パネル。温度表示は華氏になる
パーキングブレーキは電動。ブレーキホールドも可能
ステアリングコラム横のスイッチ群
運転席10ウェイ、助手席8ウェイの本革パワーシートを装備。ヒーターおよびベンチレーションも前席に標準装備となる
ドアトリムも高級感のある仕上がり
アームレストにはパワーウィンドウなどのスイッチ
シフト横にフタ付のカップホルダーを用意。後方には大きな収納スペースも
リアシートは60:40の分割可倒式。収納式のセンターアームレストも装備

ハイランダー

ハイランダー。導入されるモデルはハイブリッドの4WD(E-Four)仕様

 トヨタの国内向けモデルからは消滅してしまった3列シートのミッドサイズSUV。過去には「クルーガー」や「ヴァンガード」などが用意されていたが、現在はミニバンにその座を譲っている。ただ、海外では「ハイランダー」として存続しており、米国では2001年に初代モデルが発売されて以来、累計360万台以上を販売するベストセラーとなっている。今回導入されるモデルはTMMI インディアナ工場で生産された車両だが、右ハンドルということもありオーストラリア仕様(現地名クルーガー)がベースとなる。

 ボディサイズは4950×1930×1730mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2850mm。当初、兄弟車だった「ハリアー」(現行モデルは4740×1855×1660mm)より、ひとまわり以上大きいボディを持つ。外観は「カローラ クロス」に代表されるトヨタSUV共通のディテールを持ちつつも、長いホイールベースと235/55R20の大径タイヤなどにより、独特の力強く堂々とした佇まいを表現している。

 パワートレーンは直列4気筒2.5リッターエンジン「A25A」を核としたハイブリッドシステムで、「ハリアー」や「RAV4」でおなじみのもの。エンジンスペックは最高出力142kW(193PS)/6000rpm、最大トルク242Nm(24.7kgfm)/4400rpmで、ハイブリッドシステムを含めたシステム最高出力は184kW(250PS)を発生する。駆動方式はモーターを活用したE-Four(4WD)のみが設定される。スイッチで変更可能なドライブモードはエコ(ECO)、ノーマル(NOMAL)、スポーツ(SPORT)の3モードで、さらに未舗装路などの走行をサポートしてくれるトレイル(TRAIL)モード用のスイッチも用意されている。

 室内は5mに迫る長いボディを持つとあって3列7人乗車でも十分なスペースを確保。エアコン操作パネルと一体化した12.3インチのセンターディスプレイを中央に据えたインパネまわりは、グレーを基調にグロスブラックを組み合わせたトヨタ車らしいもの。米国製とはいえ国内モデルからの乗り換えでも違和感は覚えない仕上がりだ。ラゲッジスペースは3列目、2列目とも前倒しすることでフラット化が可能。3列目収納時でも約870Lと大容量のスペースを確保できる。

 ボディカラーは「プレシャスホワイトパールマイカ」「プレシャスメタル」「アティチュードブラックマイカ」「センシュアルレッドマイカ」「ダークブルーマイカ」の5色を用意。価格は860万円。

撮影車両のボディカラーはダークブルーマイカ
ホイールベースは2850mm
プロジェクター式LEDヘッドランプを採用
パワーユニットは直列4気筒2.5リッターエンジン+ハイブリッドシステムを採用。システム最高出力は184kW(250PS)
タイヤサイズは235/55R20。もちろんアルミホイールは標準
水平基調のインパネ。ディテールの雰囲気はトヨタ製SUVらしいもの
ステアリングは本革巻き。右ハンドル仕様
メーターパネルは12.3インチの液晶タイプ。ヘッドアップディスプレイも標準装備
シフトノブも本革巻き。シフトブーツも装備
ペダルまわり。アクセルは吊り下げ式ながら下端をフロアが支えるタイプ
シフトノブ手前側にはドライブモードセレクターなどのスイッチが並ぶ
センターディスプレイも12.3インチ。メニュー関連などが英語となるのはタンドラと同様
シフトレバー前方には充電用のUSB端子が並ぶ
センターコンソール内に非接触充電を用意
フロントシートは運転席10ウェイ、助手席8ウェイの電動調整式。表皮は合皮
運転席ドアトリム
アームレスト部にはパワーウィンドウなどのスイッチ
2列目シートは6:4分割可倒式。それぞれ前後スライドも可能
3列目シートも6:4分割可倒式になる
チルト&スライド電動パノラマルーフを標準装備する
シートをフルに使用した際のラゲッジスペース。それでも約330Lの容量を持つ
3列目を前倒しすることでラゲッジスペースは約870Lに拡大
2列目まで倒すとさらに広大な空間が確保できる
荷室下はツールやトノカバーの収納スペース